クリオネの灯り
『クリオネの灯り』(クリオネのあかり)は、ナチュラルレインによる日本のオンライン小説作品。2012年に書籍化された。2005年に舞台が上演され、2017年7月より9月まで10分枠の短編テレビアニメが放送された。
クリオネの灯り | |
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小説 | |
著者 | ナチュラルレイン |
イラスト | ナチュラルレイン |
出版社 | イースト・プレス |
発売日 | 2012年6月25日 |
巻数 | 全1巻 |
アニメ | |
原作 | ナチュラルレイン |
監督 | 石川プロ |
シリーズ構成 | ナチュラルレイン、尾中たけし |
キャラクターデザイン | ナチュラルレイン |
音楽 | 伊豆一彦 |
アニメーション制作 | drop、京風とまと |
製作 | 「クリオネの灯り」製作委員会 |
放送局 | TOKYO MXほか |
放送期間 | 2017年7月 - 9月 |
話数 | 全12話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | ライトノベル・アニメ |
ポータル | 文学・アニメ |
概要
編集いじめをテーマとした作品で、作品の形態は文章とグラフィックによって構成されている。
2004年にナチュラルレインが自身のホームページ上に作品を掲載[1]。2007年、Yahoo! JAPAN「ネットの名作!泣けるサイト特集」に選出され、サイトのアクセス総数100万件を突破し、話題となる[2][3]。
メディアミックス展開としては、2005年に舞台が上演。2012年にイースト・プレスより書籍化、2013年には電子書籍アプリが配信[3]。2017年に10分枠の短編テレビアニメが放送された[4]。
あらすじ
編集ずっといじめられっ子のレッテルを貼られていた実の笑顔を見たいと、方と杏子は実に話しかける。そして、そのことをきっかけに3人は一緒にいるようになる。しかし実の笑顔は見られないまま、実は遠くの街の病院に入院してしまう。
そしてそれから二ヶ月が過ぎたころ、方と杏子のもとに隣町の夏祭りを知らせる差出人不明で返信不可のメールが届く。
登場人物
編集小説版とアニメ版では、一部設定が異なる。声の項については、アニメ版の声優を示す。
主要人物
編集- ミノリ/雨宮実(あまみや みのり)
- 声 - 松村沙友理(乃木坂46)[4]
- 本作の主人公。両親を早くに亡くし、伯母の家で過ごしている。体が弱く、また金銭的に自由がきかない等の理由でいじめの標的とされてしまっていた。担任より亡くなった事が告げられた。
- タカシ/碧井方(あおい たかし)
- 声 - 大平峻也[4]
- 杏子の幼馴染。実を助けたいと思っているが、なかなか行動できないでいる。
- キョウコ/月橋杏子(つきはし きょうこ)
- 声 - 原奈津子[4]
- タカシの幼馴染。実のことを気にかけている。
その他のキャラクター
編集小説版でも「たこやきブラザーズ」として登場するが、アニメ版ではじめて個別に名前が設定された。
アニメオリジナルキャラクター
編集- ナナミ/雪音七海(ゆきね ななみ)
- 声 - 佐々木李子[4]
- 同級生のユカ、ノリコとガールズバンドを結成し、ミュージシャンを目指している。
- ユナ/凪乃遊夏(なぎの ゆな)
- 声 - 飯田里穂[4]
- カホ/一ノ瀬佳帆(いちのせ かほ)
- 声 - 鈴木愛奈[4]
- サヤカ/浜沙耶花(はま さやか)
- 声 - 影山灯[4]
- いのうえ先生/井上桜(いのうえ さくら)
- 声 - 葵井歌菜[4]
ラジオドラマオリジナルキャラクター
編集楽曲
編集書籍
編集- クリオネの灯り
- 書籍版 2012年6月25日、イースト・プレス、ISBN 978-4-78-160765-8
- 電子書籍アプリ版 2013年3月12日、iPhone・iPad・Android[3]
舞台
編集ヴォイスストーリー「クリオネの灯り」は梅ヶ丘BOXにて2005年8月28日に上演された。主催は劇団ユキマナ[6]。
- スタッフ
-
- 原作 - ナチュラルレイン
- 演出 - 山川敦也
- 出演 - 齋藤夕貴、黒葛原まどか、大谷安治
- 協力 - For tomorrow、アコルト、Funny Junk
テレビアニメ
編集2017年3月に制作が発表され[7]、同年7月より9月までTOKYO MXほかにて10分枠のショートアニメとして放送された[4]。
アニメに先駆けて特別番組『クリオネの灯り放送直前特番「音楽の灯り」』が放送された[8]。
スタッフ
編集- 監督 - 石川プロ[4]
- 原案・キャラクター原案 - ナチュラルレイン[4](イースト・プレス刊)
- シリーズ構成 - ナチュラルレイン、尾中たけし
- アニメキャラクター・コーディネート - 小室未来
- 美術監督 - 西山正矩、高野正道
- 色彩設計 - 長谷川美穂
- 撮影監督 - 板倉あゆみ
- 編集 - 柳圭介
- 音響監督・音楽 - 伊豆一彦[4]
- 音楽制作 - CSIプロモーション
- プロデューサー - 見谷泰道
- アニメーションプロデューサー - 稲村努、藤田力
- 副監督 - 布施木一喜
- アニメーション - drop[4]
- 制作 - 京風とまと[4]
- 製作 - ナチュラルレイン/「クリオネの灯り」製作委員会
主題歌
編集- オープニングテーマ「クリオネの灯り」[4]
- 作詞 - 出口陽 / 作曲・編曲 - 石田秀登 / 歌 - aki[4]
- エンディングテーマ「空ヲ飛ブ風」[4]
- 作詞 - Natural-rain / 作曲 - Satoru / 編曲 - HASSE / 歌 - aki[4]
- 挿入歌
-
- 「百日の花 -ヒャクニチノハナ-」[4](第3話、第6話)
- 作詞 - テルジヨシザワ / 作曲・編曲 - 佐々木久夫 / 歌 - 佐々木李子[9]
- 「クリオネの灯り」~アコースティックver~(第4話)
- 作詞 - 出口陽 / 作曲 - 石田秀登 / 編曲 - 伊豆一彦 / 歌 - aki
各話リスト
編集話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
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第1話 | 独りぼっち | ナチュラルレイン 尾中たけし | 石川プロ | 布施木一喜 | 小室未来 |
第2話 | 約束 | 熊本健士 | 津田義三 | 大森理恵、福島豊明 | |
第3話 | 勇気 | 石川プロ | 布施木一喜 | 志賀道憲 | |
第4話 | 水族館 | MOLICE ナチュラルレイン | 熊本健士 | 小室未来 | 小川一郎、金子みき |
第5話 | また明日 | 石川プロ | 福元しんいち | 和田伸一、高橋信也 | |
第6話 | 百日の花 | ツカサ ナチュラルレイン | 津田義三 | 大森理恵 | |
第7話 | 祭の賑わい | 布施木一喜 | 小川一郎 | ||
第8話 | 小さな灯台 | MOLICE ナチュラルレイン | 小室未来 | 今井武志 | |
第9話 | 灯台とテトラポッド | ツカサ ナチュラルレイン | 布施木一喜 | 小川一郎 | |
第10話 | 祭りの後、朝の光 | 仲原悠哉 | |||
第11話 | 未来の想い出 | MOLICE ナチュラルレイン | 福元しんいち | 岩田幸子 | |
第12話 | クリオネの灯り | ツカサ ナチュラルレイン | 小室未来 |
放送局
編集放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 [11] | 備考 |
---|---|---|---|---|
2017年7月12日 - 9月27日 | 水曜 20:20 - 20:30 | AT-X | 日本全域 | CS放送 / リピート放送あり |
水曜 22:30 - 22:40 | TOKYO MX | 東京都 | ||
2017年7月13日 - 9月28日 | 木曜 0:00 - 0:10(水曜深夜) | とちぎテレビ | 栃木県 | |
サンテレビ | 兵庫県 | |||
2017年7月14日 - 9月29日 | 金曜 2:59 - 3:09(木曜深夜) | 南海放送 | 愛媛県 | |
2017年7月17日 - 10月2日 | 月曜 0:30 - 0:40 (日曜深夜) | BSフジ | 日本全域 | BS放送 / 『アニメギルド』枠 |
月曜 2:00 - 2:10(日曜深夜) | 西日本放送 | 岡山県・香川県 | ||
2017年7月19日 - 10月4日 | 水曜 2:29 - 2:39(火曜深夜) | ミヤギテレビ | 宮城県 | |
2017年8月6日 - | 日曜 2:40 - 2:50(土曜深夜) | 福島中央テレビ | 福島県 |
配信期間 | 配信時間 | 配信サイト |
---|---|---|
2017年7月12日 - 9月27日 | 水曜 19:00 更新 | Amazonプライム・ビデオ |
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 [11] |
---|---|---|---|
2017年6月28日 | 水曜 22:45 - 22:55 | TOKYO MX | 東京都 |
2017年6月29日 | 木曜 0:15 - 0:25(水曜深夜) | サンテレビ | 兵庫県 |
BD
編集巻 | 発売日[12] | 収録話 | 規格品番 |
---|---|---|---|
上 | 2017年10月27日 | 第1話 - 第6話 | SMIB-19 |
下 | 2017年11月24日 | 第7話 - 第12話 | SMIB-20 |
ラジオ
編集『クリオネの灯り〜男子たちの放課後〜』は、1314 V-STATIONでは2017年7月2日から10月29日まで、HiBiKi Radio Stationでは同年7月5日から11月1日まで放送していたラジオ番組。それぞれ日曜日と水曜日に週1回配信された[13][14]。全18回。パーソナリティはタカシ役の大平峻也、ゲン役の藤田勇紀、コウスケ役の大橋岬。また、同年10月9日より全4回でラジオドラマ「クリオネの灯り」が放送され[15][16]、同作を収録したCDがAmazon Recordsより2018年1月22日に発売された。
- ゲスト
第1 - 10回、13回、16 - 18回はゲストなし。
脚注
編集注釈
編集- ^ 一般書籍版およびアプリ版に付属。
出典
編集- ^ “今死にたいくらい辛いけど、実はどこかに幸せがあるんじゃないだろうか”. Excite エキサイト. 2017年4月4日閲覧。
- ^ “「クリオネの灯り」2017年夏アニメ化!OP&ED主題歌はakiに決定!”. リスアニ!WEB. 2017年4月4日閲覧。
- ^ a b c “『いじめ』に悩む中高生のバイブル。心に響く感動のストーリー iPhone向け電子書籍アプリ『クリオネの灯り』配信開始”. プレスリリース配信代行サービス『ドリームニュース』. 2017年4月4日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w “乃木坂46松村沙友理さんが声優として初主演! 気になるキャスト陣の情報も公開された『クリオネの灯り』制作発表会をレポート!”. アニメイトタイムズ (2017年4月27日). 2017年5月9日閲覧。
- ^ “書籍紹介サイト”. ▼ナチュラルレイン(Natural-Rain). 2017年4月4日閲覧。
- ^ “公演情報”. ユキマナ. 2017年4月4日閲覧。
- ^ “ナチュラルレイン原作『クリオネの灯り』が2017年夏にTVアニメ化。主題歌には元SKEのメンバー・akiが担当”. Anime Recorder (2017年3月15日). 2017年3月15日閲覧。
- ^ a b “Amazonプライム・ビデオにて最速先行独占配信決定!6月28日にはTOKYO MX、サンテレビで特番”. 『クリオネの灯り』公式サイト (2017年6月23日). 2017年6月23日閲覧。
- ^ “佐々木李子-Recollections [CD+DVD]<初回限定盤> - TOWER RECORDS ONLINE”. タワーレコード. 2017年6月22日閲覧。
- ^ a b “放送情報”. アニメ「クリオネの灯り」公式サイト. 2017年9月13日閲覧。
- ^ a b テレビ放送対象地域の出典:
- 政府規制等と競争政策に関する研究会 (2009年10月9日). “放送分野の動向及び規制・制度(資料2)” (PDF). 通信・放送の融合の進展下における放送分野の競争政策の在り方. 公正取引委員会. p. 2. 2018年10月24日閲覧。
- “基幹放送普及計画”. 郵政省告示第六百六十号. 総務省 (1988年10月1日). 2022年5月11日閲覧。
- “地デジ放送局情報”. 一般社団法人デジタル放送推進協会. 2022年8月5日閲覧。
- ^ “『クリオネの灯り』Blu-rayの発売が決定!”. 『クリオネの灯り』公式サイト (2017年7月12日). 2017年7月13日閲覧。
- ^ “Vステ7月新番組発表!”. 1314 V-Station. 2017年7月8日閲覧。
- ^ “番組詳細”. 響 - HiBiKi Radio Station. 2017年7月8日閲覧。
- ^ “「クリオネの灯り」最終回の2年後を描いた続編ラジオドラマが10月”. おた☆スケ. 2017年10月4日閲覧。
- ^ “「クリオネの灯り」続編ラジオドラマ放送決定! ラジオ大阪、響 HiBiKi Radio Stationで放送!”. 『クリオネの灯り』公式サイト (2017年9月21日). 2017年10月4日閲覧。
外部リンク
編集- ナチュラルレイン - 原作者によるサイト。
- 『クリオネの灯り』公式サイト
- クリオネの灯り〜男子たちの放課後〜 - ウェイバックマシン(2017年7月5日アーカイブ分)
- クリオネの灯り (@clionenoakari) - X(旧Twitter)