クラテロス (マケドニア王)
マケドニア王
クラテロス(希:Κρατερός, ラテン文字転記:Crateros, ? - 紀元前399年、在位:紀元前399年)は紀元前4世紀のマケドニア王である。
クラテロスは非王族であったが、アルケラオス1世の殺害によって王位に就いた。殺害の経緯に関しては複数の異なった証言があり、ディオドロスは狩の時に偶然射殺してしまったとしており[1]、アリストテレスの記述ではクラテロスはアルケラオスの恋人であったが、かねて彼との関係を嫌がっており、アルケラオスがクラテロスに娘を与えるとの約束を反故しにたことを口実として殺害した[2]。また、プラトンの伝えるところによると、クラテロスはアルケラオスに取って代わろうとし、彼を殺して王位に就いたが、3、4日王位にあっただけで他の者に謀殺された[3]。
註
編集参考文献および参考URL
編集- 山本光雄・村川堅太郎訳、『アリストテレス全集15 政治学 経済学』、岩波書店、1969年
- 田中美知太郎編、川田殖・河井真・田之頭安彦訳、『プラトン全集6 アルキビアデスI アルキビアデスII ヒッパルコス 恋がたき』、岩波書店、2005年
- Bill Thayer's Web Site(ディオドロスの『歴史叢書』の英訳あり)
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