クラスター化合物
複数の原子または分子が結合して形成された集合体を分子内に内包する化合物の総称
(クラスター化学から転送)
クラスター化合物(英語: cluster compound)とは、複数の原子または分子が様々な原因によって結合して形成された集合体(cluster)を分子内に内包する化合物の総称。クラスタ化合物とも。
概要
編集ファンデルワールス結合や金属結合によって作られる。
種類
編集構成元素による分類
編集- 金属クラスター
- 無機化合物クラスター(例:ハロゲン化アルカリ)
- イオンクラスター
構造による分類
編集- 積層型クラスター
- 包接型クラスター
用途
編集金属-金属結合を持つクラスター化合物は、不均一系触媒(金属、金属酸化物等)のモデル化合物として、また、新たな均一系触媒として注目を集めている[1]。金属ー金属結合を持つクラスター化合物としては、金属カルボニルクラスターが典型例になる。
関連項目
編集- クラスター(物質科学)
- クラスター化学(英語版)
- 金属カルボニルクラスター
- 錯体化学
- 触媒化学
- 触媒学会
- 四中心二電子結合
脚注
編集参考文献
編集- 新村陽一. "クラスター化合物と無機化学への期待 (現代化学の展望-2-< 特集>)." 化学 32.5 (1977): p342-343.
- 斎藤太郎. "無機固体物質と分子性クラスター化合物 (1986 年の化学-3-)." 化学 41.3 (1986): p198-199.
- 斎藤太郎. "金属クラスター錯体." (1989).
- 吉朝朗, Arndt Simon. "金属クラスター化合物 Y 2 C 2 Br 2-y l y 及び Y 2-x M x C 2 Br 2 (M= Sr, La, Lu, Th) の超伝導転移と構造." 日本結晶学会誌 36.Supplement (1994): 82-82.
- 森孝雄. "ホウ素クラスター化合物の高温熱電材料としての展望 (特集 ホウ素材料の応用)." 機能材料 26.11 (2006): 5-10.