クイーンズ-ミッドタウントンネル
クイーンズ-ミッドタウントンネル(英: Queens–Midtown Tunnel、時々単にミッドタウントンネルとも)とはニューヨーク市にあるハイウェイのトンネルおよび有料道路である。このトンネルはイースト川の下を横断しておりロングアイランドのクイーンズ区(ロングアイランドシティがI-495、ロングアイランド・エクスプレスウェイ (Long Island Expressway) の終端)とマンハッタン区(ミッドタウン・マンハッタン地区にある主要な町を横切る大通りの東34丁目と東42丁目の間)を接続している。オーレ・シングスタッドにより設計され、1940年11月15日に開通した[2]。このトンネルはあわせて4車線のトンネル2本からなり、長さは6,414フィート (1,955 m)である。このトンネルはかつてニューヨーク州道24号線を運んだことがある。
マンハッタン側の入口 | |
概要 | |
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位置 | ニューヨーク市マンハッタンおよびニューヨーク市クイーンズ |
座標 | 北緯40度44分44秒 西経73度57分53秒 / 北緯40.74556度 西経73.96472度座標: 北緯40度44分44秒 西経73度57分53秒 / 北緯40.74556度 西経73.96472度 |
所属路線名 | I-495 |
交差 | イースト川 |
運用 | |
開通 | 1940年11月15日 |
管理 | トライボロー・ブリッジ・アンド・トンネル・オーソリティ |
通行対象 | 73,470 (2016)[1] |
通行料金 | $8.50(メール対象者); $5.76(ニューヨーク州のE-ZPass使用者) |
技術情報 | |
全長 | 6,414フィート (1,955 m) |
道路車線数 | 4 |
高さ | 12フィート1インチ (3.68 m) |
路線図 | |
歴史
編集設計が開始された時、トンネルの費用増加と1939年万国博覧会に間に合うように完成されないという事実に難色を示したロバート・モーゼスを含む何人かの支援者により橋が強く支持された[3]。特にマンハッタン区長のサミュエル・レヴィは6車線橋の計画の強力な支援者であった。ニューヨーク市トンネル公社 (New York City Tunnel Authority) の理事のウィリアム・フリードマンは代替案を全面的に却下した[4]。
このトンネルはニューヨーク市が所有しトライボロー・ブリッジ・アンド・トンネル・オーソリティ(メトロポリタン・トランスポーテーション・オーソリティの系列政府機関)が運営する。
1997年のフィーチャー映画「メン・イン・ブラック」では、トミー・リー・ジョーンズとウィル・スミスが彼らのフォード・LTDの車がこのトンネルの天井を上下逆で走行するシーンで主演した。
1981年より、このトンネルは毎年春恒例のリングリング・ブラザーズ・アンド・バーナム・アンド・ベイリー・サーカスアニマル・ウォークのために、ある一夜の数時間だけこのトンネルは自動車が進入禁止となる。このサーカスがマディソン・スクエア・ガーデンで開演する数日前に、象の行進がこのトンネルからマンハッタンへ入り、34丁目へと下りこのアリーナにたどり着くルートで行われる。毎年恒例のこのイベントを楽しみにする人たちがいる一方で、サーカスの動物の扱いに抗議する動物保護団体の注目も集めている[5][6]。
バス路線
編集このトンネルを23の急行バス路線が行き来する;これらの路線のうち20路線はこのトンネルを西へ向かう時にのみ使用する。このトンネルを使用するバス路線はBM5、QM1、QM2、QM3、QM4、QM5、QM6、QM7、QM8、QM10、QM11、QM12、QM15、QM16、QM17、QM18、QM20、QM21、QM24、QM25(すべてMTAバスによる運行)やx68(MTAニューヨークシティ・トランジットによる運行)である。BM5、QM7、QM8、QM11、QM25を除き、これらの路線のすべては西へ向かう時にのみこのトンネルを使用する。(これらの路線の大半は東へ向かう時にはエド・コッチ・クイーンズボロ橋を使用する。)
料金
編集2017年より、料金の改定とキャッシュレス化に伴う料金所の撤去が行われた。
これは米国のいくつかの州で導入されている「E-Z Pass」、および道路上に設けられたカメラによる車のナンバープレート認識が可能にしたものである。通行料は、ニューヨーク州が提供するE-Z Passの装置を搭載している車両は$5.76(バイクは$2.51)、それ以外の車両は$8.50、バイクは$3.50となっている。ニューヨーク州以外のE-Z Pass搭載車両およびE-Z Passを搭載していない車両は、道路上に設けられたカメラがナンバープレートを読み取り、所有者宛にメールで請求書が送られてくる[7][8][9][10]。
脚注
編集- ^ “New York City Bridge Traffic Volumes”. New York City Department of Transportation. p. 11 (2016年). March 16, 2018閲覧。
- ^ “$58,000,000 Tunnel to Queens Opened”. The New York Times: p. 1. (November 16, 1940) 2009年10月11日閲覧。
- ^ “Queens-Midtown Tunnel”. NYCRoads.com. 2010年8月1日閲覧。
- ^ “Bridge, Not Tunnel, to Queens is Urged”. The New York Times: p. 19. (April 13, 1936) 2011年4月14日閲覧。
- ^ Barry, Dan (March 22, 2006). “The Manhattan of Beasts”. The New York Times 2010年2月21日閲覧。
- ^ "Elephant Promenade through Queens Midtown Tunnel" (Press release). MTA Bridges & Tunnels. 14 March 2008. 2010年2月21日閲覧。
- ^ “2017 Toll Information”. MTA Bridges & Tunnels. March 16, 2017閲覧。
- ^ “Queens-Midtown Tunnel tolls go cashless”. ABC7 New York (January 10, 2017). February 16, 2018閲覧。
- ^ Siff, Andrew (October 5, 2016). “Automatic Tolls to Replace Gates at 9 NYC Spans: Cuomo”. NBC New York. December 25, 2016閲覧。
- ^ WABC (December 21, 2016). “MTA rolls out cashless toll schedule for bridges, tunnels”. ABC7 New York. December 25, 2016閲覧。
外部リンク
編集ウィキメディア・コモンズには、クイーンズ-ミッドタウントンネルに関するカテゴリがあります。
- Queens Midtown Tunnel Turns 70. (November 15, 2010). MTA's Facebook page.
- Queens Midtown Tunnel Marks 70th Birthday. (November 15, 2010). NY1 local news channel.