ギインズ
Gi!nz(ギインズ)は、自由民主党所属の国会議員[注 1]による音楽ユニット。
若者に政治に関心を持ってもらうために音楽という手段を選んだとされ[1][2]、自らが作詞作曲した歌を通じて政策課題を訴えている[3]。ロックテイストでニューミュージック風のサウンドが基調[4]。CDやチャリティーコンサートなどによる収益は支援金として用いられており、骨髄移植推進財団への寄付(骨髄バンクの支援)[5][6]を行っているほか、コソボ紛争による難民[1]やスマトラ島沖地震による大津波[3]・御嶽山噴火[6]の被災地への援助なども行っている。
経歴
編集1997年5月に林芳正と山本一太により結成[5][2]。1998年から1999年には、石崎岳[7]が参加していた時期や戸井田徹[1]がゲスト参加したこともあった。その後、林・小此木八郎・浜田靖一という体制となり、2001年には松山政司が加入。以後は4人体制で活動している[8]。
2005年1月21日にはアルバムを発売[4][5]。林は2枚目も作りたいが多忙のため実現できていないと2013年に述べていた[9]が、2018年1月19日に2枚目のアルバム『Gi!nz 2018』を発売[10]した。
2017年8月3日に発足した第3次安倍第3次改造内閣では、メンバーのうち林・小此木・松山が入閣した[11]。
2021年に小此木が政界を引退した後もギインズでの活動は継続していたが、2023年12月には同年末に予定していたライブが政治資金パーティー収入の裏金問題を受け中止したことが報じられた[12]。その後の裏金問題を受けた人事では林が内閣官房長官に、浜田が国会対策委員長に、松山が参議院幹事長に就任し、政府と自民執行部の要職を占めた。浜田によれば世田谷のスタジオでメンバーが練習に集まった時に岸田文雄首相から3人に次々と人事の電話がかかり、練習どころではなくなったという[13]。
メンバー
編集旧メンバー
編集アルバム
編集- Gi!nz-ギインズ・ファースト・アルバム- 2005年1月21日発売(Gi!nz Records)
- 01:Thousand Wings(作詞作曲:林芳正)
- 02:キャサリーン(作詞作曲:林芳正)
- 03:One for All(作詞作曲:林芳正)
- 04:東京卒業(作詞作曲:林芳正)
- 05:遙かなる想い(作詞:松山政司、作曲:宇佐美友章・松山政司)
- 06:Agree to Disagree(作詞:浜田靖一、作曲:林芳正)
- 07:大和魂 - ヤマト・スピリッツ -(作詞作曲:林芳正)
- 08:少しの勇気 - Peace Together -(作詞作曲:林芳正)
- Gi!nz 2018 - 2018年1月19日発売(Gi!nz Records / REDMusic)
- 01:Thousand Wings
- 02:Hey George
- 03:青い座標
- 04:朝日のあたる丘
- 05:Agree to Disagree
- 06:キャサリーン
- 07:Smile 〜乾いた大地に〜
- 08:遙かなる想い
- 09:東京大爆発
- 10:少しの勇気 -Peace Together-
- 11:日本に生まれてよかった
- 12:東京卒業
脚注
編集- ^ a b c 「取材メモ 『ギインズ』コソボ支援」『読売新聞』1999年6月17日付朝刊4面。
- ^ a b 山本一太の「大臣vs大臣」 ゲスト:林芳正・農林水産大臣 ニコニコニュース 2013年4月26日
- ^ a b 国会議員バンド「Gi!nz」チャリティーライブ ZAKZAK 2005年2月17日
- ^ a b 「十字路 林芳正参院議員らのバンド『Gi!nz』、初のCDアルバム発売」『産経新聞』大阪版2005年1月6日付夕刊15面。
- ^ a b c 「ギインズがCDデビュー『紅白目指す』」『スポーツ報知』2005年1月21日号23面。
- ^ a b 「自民『ギインズ』慈善コンサート」『神奈川新聞』2014年11月8日号2面。
- ^ 「今日の話題 ギインズ」『北海道新聞』1998年5月23日付夕刊1面。
- ^ “ヘルシートーク:参議院議員・林芳正さん”. 日本食糧新聞. (2016年7月1日) 2024年3月14日閲覧。
- ^ 林大臣! 参院選はどうなりますか? 林芳正農林水産大臣vs.春香クリスティーン(上) 東洋経済 2013年7月1日
- ^ “CD『Gi!nz 2018』”. CD『Gi!nz 2018』. 2018年12月27日閲覧。
- ^ “国会議員バンドのギインズから3人が入閣 内閣改造”. 日刊スポーツ. (2017年8月4日) 2024年3月14日閲覧。
- ^ “林官房長官ら国会議員バンド「ギインズ」の年末ライブ中止 派閥パーティー事件受け”. 産経新聞. (2023年12月27日) 2024年3月14日閲覧。
- ^ “自民・浜田靖一国対委員長、派閥やめて「政策集団」に衣替えは「言い訳に聞こえる」”. 産経新聞. (2024年3月10日) 2024年3月14日閲覧。
注釈
編集- ^ うち小此木は2021年横浜市長選挙出馬により議員辞職。市長選で敗れ、政界引退した。