キーオン・ケラ
キーオン・コール・ケラ(Keone Cole Kela, 1993年4月16日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス出身(ワシントン州シアトル育ち[1])のプロ野球選手(投手)。右投右打。愛称は"キー"("Key")他(後述)。
ドスラレドス・オウルズ | |
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ピッツバーグ・パイレーツ時代 (2019年4月12日) | |
基本情報 | |
国籍 | アメリカ合衆国 |
出身地 |
カリフォルニア州ロサンゼルス(出生) ワシントン州シアトル(出身) |
生年月日 | 1993年4月16日(31歳) |
身長 体重 |
6' 1" =約185.4 cm 230 lb =約104.3 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2012年 MLBドラフト12巡目 |
初出場 | 2015年4月7日 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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NPBでの登録名はキオーニ・ケラ[2]。
経歴
編集少年時代
編集ケラが出生したとき、まだ母は16歳、父は15歳だった[3]。ケラの生まれはロサンゼルスだが、彼の父の祖先のルーツはハワイにある。祖父母はカウアイ島のケウカハ出身であり、そこでケラはプヒ湾やヒロでの生活を夏に過ごした[4]。
ワシントン州のハイライン高等学校、ワシントン州シアトルのチーフ・シールスインターナショナルハイスクールに進学した。
2011年のMLBドラフト29巡目(全体873位)でシアトルマリナーズから指名されるも、署名せず、エバレット・コミュニティカレッジに進む。そこで彼は1年間大学野球をした[5]。
プロ入りとレンジャーズ時代
編集2012年のMLBドラフト12巡目(全体396位)でテキサス・レンジャーズから指名され、プロ入り。契約後、傘下のルーキー級アリゾナリーグ・レンジャーズでプロデビュー。9試合に登板して0勝1敗、防御率1.59、15奪三振を記録した。
2013年はルーキー級アリゾナリーグ・レンジャーズ、A-級スポケーン・インディアンス、A級ヒッコリー・クロウダッズでプレーし、3球団合計で27試合に登板して5勝4敗3セーブ、防御率3.46、52奪三振を記録した。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、サプライズ・サグアロスに所属した。
2014年はA+級マートルビーチ・ペリカンズとAA級フリスコ・ラフライダーズでプレーし、2球団合計で44試合に登板して2勝2敗10セーブ、防御率2.02、68奪三振を記録した。
2015年はスプリングトレーニング時は招待選手だった[6]が、開幕はメジャーの25人枠で迎えた[7]。開幕2戦目の4月7日のオークランド・アスレチックス戦でメジャーデビューし、1回を無失点に抑え、ホールドを記録した。5月2日の同カードでメジャー初勝利を挙げた。6月18日のロサンゼルス・ドジャース戦では痛恨のサヨナラボークを犯した[8]。ルーキーながらリリーフ陣の中心的存在として大車輪の活躍を見せ、68試合の登板で防御率2.39、7勝5敗と勝ち越した。また、投球イニングを超える奪三振率10.1という素晴らしい成績だった。なお、68試合はチーム2位の登板試合数だった[9]。
2016年は35試合にリリーフ登板したが、防御率6.09、WHIP1.38と投球内容は芳しくなかった。ただ勝ち運に恵まれ、5勝1敗を挙げた。また、三振奪取能力に磨きがかかり、奪三振率は11.9まで上昇した。
2017年オフには中国のMLBディベロップメント・センターを訪問した[10]。
パイレーツ時代
編集2018年7月31日にテイラー・ハーン及び後日発表選手[注 1]とのトレードで、ピッツバーグ・パイレーツへ移籍した[12]。
2019年7月30日のシンシナティ・レッズ戦で、7回にデレク・ディートリックに対して頭部を狙った危険球を投じ、その後9回にレッズの選手に向かってヤジを飛ばしたことからアミール・ギャレットが激昂し殴り掛かったことから乱闘に発展し、退場処分を受けた。8月1日にMLBより10試合の出場停止と罰金の処分を受けた[13]。
パドレス時代
編集2021年2月18日にサンディエゴ・パドレスと単年契約を結んだ[15]。シーズンでは開幕から12試合に登板していたが、5月19日に右肘のトミー・ジョン手術を受けることが報じられ、残りシーズンを全休する見込みとなった[16]。
ダイヤモンドバックス傘下時代
編集2022年3月16日、アリゾナ・ダイヤモンドバックスとマイナー契約を結んだ[17]。7月にルーキー級のアリゾナ・コンプレックスリーグ・ダイヤモンドバックスで実戦に復帰[18]。3試合に登板した後、AAA級リノ・エーシズに昇格したが、9試合の中継ぎ登板で防御率5.00に終わり、8月31日にリリースされた[18]。
ドジャース傘下時代
編集2022年9月1日、ロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結んだ[18]。AAA級のオクラホマシティ・ドジャースに送られ、7試合に登板するも、防御率6.75と結果を残せなかった。オフの10月10日にFAとなった。
ヤクルト時代
編集2022年12月21日、東京ヤクルトスワローズに入団することが発表された[2]。背番号は11[2]。登録名はキオーニ・ケラ[2]。
2023年は、イースタン・リーグでは15試合に登板したが、0勝2敗3セーブ、防御率7.71と結果を残せず[19]、一軍での登板が一度もないまま7月13日に自由契約公示された[20]。
オウルズ時代
編集2024年2月6日、メキシカンリーグに所属するドスラレドス・オウルズへの入団が発表された[21]。
人物
編集愛称は"ケ"("Ke")[22]、"キー"("Key")[23]、"ジャーべ"("Llave")がある[22]。キーは鍵を意味しており、ジャーべも鍵のスペイン語である[22]。2017年のプレイヤーズ・ウィークエンドでは"ケ"("Ke")[22]、2018年のプレイヤーズ・ウィークエンドでは"キー"("Key")[23]、2019年のプレイヤーズ・ウィークエンドでは"ジャーべ"("Llave")を背ネームに使用し、2020年には鍵の絵文字を背ネームに使用したいと言及していた[22]が、2019年を最後にプレイヤーズ・ウィークエンドは開催されておらず、実現していない。
詳細情報
編集年度別投手成績
編集年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2015 | TEX | 68 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 | 5 | 1 | 22 | .583 | 243 | 60.1 | 52 | 4 | 18 | 0 | 0 | 68 | 6 | 1 | 18 | 16 | 2.39 | 1.16 |
2016 | 35 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 1 | 0 | 15 | .833 | 150 | 34.0 | 30 | 6 | 17 | 0 | 3 | 45 | 2 | 1 | 23 | 23 | 6.09 | 1.38 | |
2017 | 39 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 1 | 2 | 11 | .750 | 151 | 38.2 | 18 | 4 | 17 | 1 | 1 | 51 | 1 | 1 | 12 | 12 | 2.79 | 0.91 | |
2018 | 38 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 3 | 24 | 0 | .500 | 152 | 36.2 | 28 | 3 | 14 | 1 | 0 | 44 | 4 | 2 | 14 | 14 | 3.44 | 1.15 | |
PIT | 16 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 4 | .000 | 60 | 15.1 | 10 | 2 | 5 | 1 | 0 | 22 | 2 | 0 | 5 | 5 | 2.93 | 0.88 | |
'18計 | 54 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 4 | 24 | 4 | .429 | 212 | 52.0 | 38 | 5 | 19 | 2 | 0 | 66 | 6 | 2 | 19 | 19 | 3.29 | 1.10 | |
2019 | 32 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 6 | 1.000 | 119 | 29.2 | 19 | 3 | 11 | 0 | 1 | 33 | 1 | 0 | 7 | 7 | 2.12 | 1.01 | |
2020 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 10 | 2.0 | 3 | 1 | 1 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 1 | 1 | 4.50 | 2.00 | |
2021 | SD | 12 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0 | 1 | .500 | 48 | 10.2 | 11 | 3 | 3 | 0 | 0 | 13 | 2 | 0 | 8 | 6 | 5.06 | 1.31 |
MLB:7年 | 243 | 0 | 0 | 0 | 0 | 23 | 13 | 28 | 59 | .639 | 933 | 227.1 | 171 | 26 | 86 | 3 | 5 | 279 | 18 | 5 | 88 | 84 | 3.33 | 1.13 |
- 2023年度シーズン終了時
年度別守備成績
編集年 度 |
球 団 |
投手(P) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2015 | TEX | 68 | 2 | 6 | 0 | 0 | 1.000 |
2016 | 35 | 2 | 3 | 0 | 0 | 1.000 | |
2017 | 39 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | |
2018 | 38 | 1 | 4 | 0 | 0 | 1.000 | |
PIT | 16 | 0 | 2 | 2 | 0 | .500 | |
'18計 | 54 | 1 | 6 | 2 | 0 | .778 | |
2019 | 32 | 1 | 2 | 0 | 0 | 1.000 | |
2020 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | |
2021 | SD | 12 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1.000 |
MLB | 243 | 7 | 18 | 2 | 0 | .926 |
- 2023年度シーズン終了時
背番号
編集- 50(2015年 - 2018年7月30日)
- 35(2018年8月3日 - 2020年)
- 27(2021年)
- 11(2023年 - 同年7月13日)
脚注
編集注釈
編集- ^ 2018年8月17日にシェルテン・アポステルと発表された[11]。
出典
編集- ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2018』廣済堂出版、2018年、229頁頁。ISBN 978-4-331-52148-9。
- ^ a b c d “新外国人選手獲得のお知らせ”. 東京ヤクルトスワローズ (2022年12月21日). 2022年12月21日閲覧。
- ^ “Minor league Insider: Young life lessons help Frisco pitcher mature”. star-telegram. April 5, 2015閲覧。
- ^ “Hilo gains another face in the show”. Hawaii Tribune-Herald (August 3, 2012). December 1, 2017時点のオリジナルよりアーカイブ。May 15, 2014閲覧。
- ^ “Keone Kela goes from Seattle-area high schools to living the dream of playing in the big leagues”. The Seattle Times (April 18, 2015). April 4, 2017閲覧。
- ^ Evan Grant (2015年3月19日). “Grant: The future appears bright for the Rangers, but is it close?” (英語). Dallas Morning News. 2015年9月24日閲覧。
- ^ “Rookies DeShields Jr., Kela add youth, speed to Rangers’ roster” (英語). Star-telegram (2015年4月4日). 2015年9月24日閲覧。
- ^ “Dodgers win on Rangers' balk” (英語). MLB.com (2015年6月19日). 2017年3月4日閲覧。
- ^ 2015 Texas Rangers Pitching Statistics - Baseball-Reference.com (英語) . 2015年11月15日閲覧。
- ^ Kela begins nine-day MLB trip to China MLB.com (2017年11月13日) 2017年12月17日閲覧
- ^ Wesley Dotson (2018年8月17日). “DeShields on DL with fractured fingertip” (英語). MLB.com. 2018年8月18日閲覧。
- ^ Adam Berry (2018年7月31日). “Pirates acquire reliever Kela from Rangers” (英語). MLB.com. 2018年8月5日閲覧。
- ^ MLB大乱闘で大量処分 11人以上に対して計40試合出場停止と罰金デイリースポーツ 2019年8月2日
- ^ Manny Randhawa and Paul Casella (2020年11月16日). “2020-21 free agents, position by position” (英語). MLB.com. 2020年11月20日閲覧。
- ^ “Padres Sign Keone Kela” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年2月19日閲覧。
- ^ Connor Byrne (2021年5月19日). “Keone Kela Undergoes Tommy John Surgery” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年6月15日閲覧。
- ^ “D-backs, Keone Kela Agree To Minor League Deal” (英語). MLB Trade Rumors (2022年3月16日). 2022年12月21日閲覧。
- ^ a b c “Dodgers Sign Keone Kela To Minor League Deal” (英語). MLB Trade Rumors (2022年9月4日). 2022年12月21日閲覧。
- ^ “2023年度 東京ヤクルトスワローズ 個人投手成績(イースタン・リーグ)”. 日本野球機構. 2023年7月13日閲覧。
- ^ “ヤクルト・ケラが自由契約 NPBが公示…ここまで1軍登板なし”. Full-Count (2023年7月13日). 2023年7月13日閲覧。
- ^ “LMB: Movimientos en listas de reserva - 6 de febrero de 2024” (スペイン語). MiLB (2024年2月6日). 2024年2月20日閲覧。
- ^ a b c d e Adam Berry (August 24, 2019). “Here are Bucs' Players' Weekend nicknames” (英語). MLB.com. December 22, 2022閲覧。
- ^ a b Adam Berry (August 10, 2018). “Pirates' nicknames for Players' Weekend” (英語). MLB.com. December 22, 2022閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- Keone Kela stats MiLB.com
- 🔑Keone Kela (@kkela50) - Instagram