キタハーテビースト(学名:Alcelaphus buselaphus buselaphus)は、鯨偶蹄目ウシ科に属するハーテビーストの一亜種絶滅種パレスチナからモロッコに至る中東北アフリカに生息していた。

キタハーテビースト
1895年、ロンドン動物園で撮影された雌の個体
保全状況評価
EXTINCT
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 偶蹄目 Artiodactyla
: ウシ科 Bovidae
亜科 : ハーテビースト亜科 Alcelaphinae
: ハーテビースト属 Alcelaphus
: ハーテビースト
A. buselaphus
亜種 : キタハーテビースト
A. b. buselaphus
学名
Alcelaphus buselaphus buselaphus
和名
キタハーテビースト
英名
Bubal Hartebeest

概要

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アフリカ各地に分布するハーテビーストの中では小型の種類で、体高110cmほど[1]の長さ70cmほど。体色は栗色で、の先端が黒。

人間の進出によって生息地が減少したこと、家畜の邪魔者とみなされて駆除されたこと、を得るために狩猟が盛んに行われたことなどにより、キタハーテビーストの数は減っていった[2]エジプトや中東では19世紀末前後に絶滅した。1923年パリ動物園に送られていたものが死んだ。この時点で絶滅したとされることもある。最終的にはモロッコ1940年代までいたらしいが、1950年頃にそれらも絶滅したとされる[3]

補足

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  • 古代エジプト人は、ガゼルオリックスなどと並んでハーテビーストの飼育にも挑戦していたことが、エジプト古王国時代の絵画から分かっている[4]
  • 駆除の理由の一つに家畜のウシに病気を移すと思われたことがある。見た目ではハーテビーストはとてもウシに似てはいないのだが、嘘から出た真というべきか、ウシ科には違いない[2]
  • 20世紀生きもの黙示録によれば、300頭以下の群れを作っており群れは4つのグループになっていた。

脚注

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  1. ^ 今泉忠明『絶滅野生動物事典』P287、角川ソフィア文庫、2020年、
  2. ^ a b プロジェクトチーム編、WWF Japan監修 『失われた動物たち 20世紀絶滅動物の記録』P50、 広葉書林、1996年
  3. ^ 今泉忠明『絶滅野生動物事典』P288、角川ソフィア文庫、2020年
  4. ^ 今泉忠明『絶滅野生動物事典』P287、角川ソフィア文庫、2020年