ガールクラッシュ
ガールクラッシュ(朝鮮語: 걸크러쉬、英語: girl crush)は、特にK-POPの女性アイドルについて、同性である女性から見て憧れの対象となるような属性をもつこと[1][2]。
概要
編集女性グループの魅力にありがちな「かわいい/ピュア」や「セクシー」とは一線を画した[2][3]、「男性目線を意識することなく、女性らしさを前面に出し、本音をストレートに表現する」ような[3]、「誰もが憧れるパワフルでカッコいい」魅力と説明される[4]。
また、「女が惚れる女」といった説明もされ、「媚びない力強いスタイル」が強調されている[5]。音楽、ファッション[6]、化粧、髪型[7]について言われる。日本語では、ガルクラと称されることもある[2]。
歴史
編集筧真帆によると、大韓民国では2010年代前半から女性芸能人やアニメキャラクターの女性ファンたちの間で使われ始めたとされ、やがて女性ラッパーなどについて頻繁に用いられるようになったという[2]。
ガールクラッシュとしばしば形容されるガールズグループとしては、いち早く活動し、このスタイルを定義づけたとも言われる2NE1や[5]、BLACKPINK、MAMAMOO、ITZY、aespa、EVERGLOW、DREAMCATCHER、LE SSERAFIMなどがあり[2]、近年ではPRIKILやMOONCHILD、IS:SUEなどガールクラッシュを売りとして日本人のみで構成されるガールズグループも増えている。
ガールクラッシュがコンセプトとして確立していった背景には、アイドルファンダムにフェミニズムの要素が入ったことが挙げられる[8]。
脚注
編集- ^ “(be report)韓流第3次ブーム SNSで若い世代に浸透中”. 朝日新聞・朝刊・週末be: p. 4. (2018年6月23日). "「韓国の女性アイドルは、“ガールクラッシュ”といって、女性から見て憧れの存在になるように鍛えられていく。そういったカルチャーが日本にはないんです」" - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧:古家正亨の発言からの引用
- ^ a b c d e 筧真帆 (2021年8月31日). “BLACKPINK、MAMAMOOなど。K-POPの“ガールクラッシュ”に見る、多様性”. THE FIRST TIMES. 2022年6月24日閲覧。
- ^ a b マネー現代編集部 (2020年9月5日). “過激動画にネット唖然、日本未上陸の韓国アイドル「ガールクラッシュ」がヤバすぎる…!”. 講談社. 2022年6月24日閲覧。
- ^ “韓国アイドルグループ「ITZY」日本デビュー、歌唱力とパフォーマンスの実力派。”. 日経MJ(流通新聞): p. 4. (2022年1月21日). "彼女たちの魅力は一言で言えば、誰もが憧れるパワフルでカッコいい「ガールクラッシュ」にある。" - 日経テレコン21にて閲覧
- ^ a b Toru Mitani (2021年3月10日). “女性をエンパワーする、韓国 “ガールクラッシュ”新定義。”. VOGUE Japan / Condé Nast Japan. 2022年6月24日閲覧。
- ^ 週刊東洋経済 2021/12/25-2022/1/1新春合併特大号 p.215
- ^ https://www.fnn.jp/articles/-/448328
- ^ 『アイドルについて葛藤しながら考えてみた』所収、DJ泡沫「コンセプト化した「ガールクラッシュ」はガールクラッシュたりえるか」