ガンランナー
ガンランナー(英:Gun Runner[1])は、アメリカ合衆国の競走馬、種牡馬。主な勝ち鞍は2018年のペガサスワールドカップ、2017年のブリーダーズカップ・クラシックなどG1を6勝。2017年のエクリプス賞年度代表馬[4]。現役時代の主戦騎手はフローレン・ジェルー。
ガンランナー | |||||||||||||||||||||
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2016年ブリーダーズカップ・ダートマイル出走時 | |||||||||||||||||||||
欧字表記 | Gun Runner[1] | ||||||||||||||||||||
品種 | サラブレッド | ||||||||||||||||||||
性別 | 牡 | ||||||||||||||||||||
毛色 | 栗毛 | ||||||||||||||||||||
生誕 | 2013年3月8日(11歳) | ||||||||||||||||||||
父 | Candy Ride | ||||||||||||||||||||
母 | Quiet Giant | ||||||||||||||||||||
母の父 | Giant's Causeway | ||||||||||||||||||||
生国 | アメリカ合衆国 | ||||||||||||||||||||
生産者 | Besilu Stables, LLC[2] | ||||||||||||||||||||
馬主 |
Winchell Thoroughbreds Llc & Three Chimneys Farm[2] | ||||||||||||||||||||
調教師 | S.アスムッセン(アメリカ合衆国)[2] | ||||||||||||||||||||
競走成績 | |||||||||||||||||||||
生涯成績 | 19戦12勝 | ||||||||||||||||||||
獲得賞金 | 1,598万8,500ドル[3] | ||||||||||||||||||||
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戦績
編集2歳(2015年)
編集2歳9月にデビュー勝ちし、2歳シーズンを3戦2勝で終える[3]。
3歳(2016年)
編集3歳初戦のG2リズンスターステークスで1着となり、初の重賞勝ちを収める。ルイジアナダービー1着を挟んで迎えたケンタッキーダービーではナイキストの3着に入った。しかし、この年はトラヴァーズステークスでアロゲートの3着、ブリーダーズカップ・ダートマイルではタマークズの2着など、大レースでは善戦止まりの競馬が続いていた。シーズン最終戦となる11月25日のクラークハンデキャップで待望のG1初制覇を果たした[3]。
4歳(2017年)
編集古馬となり、素質が完全に開花する。ドバイワールドカップは軽快に逃げてそのまま直線に向いたが、スタートで他馬に挟まれて後方からの競馬になったアロゲートが4コーナーから猛然と差を詰めてあっという間にガンランナーもアロゲートに交わされて2着に敗れたが、帰国後は6月のスティーブンフォスターハンデキャップ、ホイットニーステークス、ウッドワードステークスと圧倒的な強さでG1を連勝。迎えたブリーダーズカップ・クラシックはアロゲートに次ぐ2番人気で出走した。レースは好スタートから先手を取り、4コーナーではアロゲートが後方で伸びあぐねる中でガンランナーはパシフィッククラシック勝ち馬コレクテッドやトラヴァーズステークス勝ち馬ウエストコーストらの追い上げを振り切り、G1・4連勝を飾った[5]。この活躍により、同年のエクリプス賞年度代表馬に選出された[6]。
5歳(2018年)
編集ラストランとして1月27日のペガサスワールドカップに出走。好スタートから2番手に付け、4コーナー手前で先頭に立つと2着のウエストコースト(West Coast)に2馬身半差をつけて先頭でゴールし、有終の美を飾った。3着のガンネヴェラ(Gunnevera)には2着から10馬身3/4差がついていた[7]。
競走成績
編集以下の内容は、EQUIBASEの情報[3] に基づく。
出走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離 | 着順 | 騎手 | 着差 | 1着(2着)馬 |
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2015年 | 9月11日チャーチルダウンズ | 未勝利 | ダ8f | 1着 | R.サンタナJr. | 3/4馬身 | (Gametown) | |
2015年10月17日 | キーンランド | アローワンス | ダ8.5f | 1着 | R.サンタナJr. | 2馬身 | (Uncle Jerry) | |
2015年11月28日 | チャーチルダウンズ | ケンタッキージョッキークラブS | G2 | ダ8.5f | 4着 | R.サンタナJr. | Airoforce | |
2016年 | 2月20日フェアグラウンズ | リズンスターS | G2 | ダ8.5f | 1着 | F.ジェルー | 1/2馬身 | (Forevamo) |
2016年 | 3月26日フェアグラウンズ | ルイジアナダービー | G2 | ダ9f | 1着 | F.ジェルー | 4馬身1/2 | (Tom's Ready) |
2016年 | 5月 7日チャーチルダウンズ | ケンタッキーダービー | G1 | ダ10f | 3着 | F.ジェルー | 4馬身1/2 | Nyquist |
2016年 | 6月18日チャーチルダウンズ | マットウィンS | G3 | ダ8.5f | 1着 | F.ジェルー | 5馬身1/4 | (Gray Sky) |
2016年 | 7月31日モンマスパーク | ハスケル招待S | G1 | ダ9f | 5着 | F.ジェルー | Exaggerator | |
2016年 | 8月27日サラトガ | トラヴァーズS | G1 | ダ10f | 3着 | F.ジェルー | Arrogate | |
2016年 | 9月24日パークスレーシング | ペンシルベニアダービー | G2 | ダ9f | 2着 | F.ジェルー | 1/2馬身 | Connect |
2016年11月 | 4日サンタアニタ | BCダートマイル | G1 | ダ8f | 2着 | F.ジェルー | 3馬身1/2 | Tamarkuz |
2016年11月25日 | チャーチルダウンズ | クラークH | G1 | ダ9f | 1着 | F.ジェルー | 2馬身3/4 | (Breaking Lucky) |
2017年 | 2月20日オークローンパーク | レーザーバックH | G3 | ダ8.5f | 1着 | F.ジェルー | 5馬身3/4 | (Hawaakom) |
2017年 | 3月25日メイダン | ドバイワールドC | G1 | ダ10f | 2着 | F.ジェルー | 2馬身1/4 | Arrogate |
2017年 | 6月17日チャーチルダウンズ | スティーブンフォスターH | G1 | ダ9f | 1着 | F.ジェルー | 7馬身 | (Honorable Duty) |
2017年 | 8月 5日サラトガ | ホイットニーS | G1 | ダ9f | 1着 | F.ジェルー | 5馬身1/4 | (Keen Ice) |
2017年 | 9月 2日サラトガ | ウッドワードS | G1 | ダ9f | 1着 | F.ジェルー | 10馬身1/4 | (Rally Cry) |
2017年11月 | 4日デルマー | BCクラシック | G1 | ダ10f | 1着 | F.ジェルー | 2馬身1/4 | (Collected) |
2018年 | 1月27日ガルフストリーム | ペガサスワールドC | G1 | ダ9f | 1着 | F.ジェルー | 2馬身1/2 | (West Coast) |
種牡馬時代
編集引退後はケンタッキー州のスリーチムニーズファームで種牡馬入り。初年度の種付け料は7万ドルに設定された[7]。
2021年5月9日チャーチルダウンズ競馬場でレッドランが産駒の初勝利を挙げ[8]、8月7日にデルマー競馬場のG2・ベストパルステークスでパッパキャップが産駒の重賞初勝利を挙げた[9]。日本では2021年6月20日札幌競馬5Rでグランアプロウソが1着となり、国内初勝利を挙げた[10][11]。
2021年終了時には過去3年連続でその座に就いていたイントゥミスチーフを破り、初年度産駒にして初の2歳種牡馬リーディングに輝いた[12]。また、初年度産駒の2歳時獲得賞金が400万ドルとなり、アンクルモーの記録(367万ドル)を大きく塗り替えた[12]。
主な産駒
編集- 2019年産
- エコーズールー(Echo Zulu)- スピナウェイステークス、フリゼットステークス、ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズ、バレリーナハンデキャップ
- ガナイト(Gunite)- ホープフルステークス、フォアゴーステークス
- サイバーナイフ(Cyberknife)- アーカンソーダービー、ハスケルステークス
- テイバ(Taiba)- サンタアニタダービー、ペンシルベニアダービー、マリブステークス
- アーリーヴォーティング(Early Voting)- プリークネスステークス
- ソサエティ(Society)- コティリオンステークス、バレリーナハンデキャップ
- 2020年産
- ヴァーヴァ(Vahva)- ダービーシティディスタフステークス
- ガンパイロット(Gun Pilot)- チャーチルダウンズステークス
- 2021年産
- ロックド(Locked)- ブリーダーズフューチュリティステークス
- シエラレオネ(Sierra Leone)- ブルーグラスステークス、ブリーダーズカップ・クラシック
血統表
編集ガンランナーの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ファピアノ系 |
[§ 2] | ||
父 Candy Ride 1999 鹿毛 |
父の父 Ride the Rails1991 黒鹿毛 |
Cryptoclearance | Fappiano | |
Naval Orange | ||||
Herbalesian | Herbager | |||
Alanesian | ||||
父の母 Candy Girl1990 栗毛 |
Candy Stripes | Blushing Groom | ||
*バブルカンパニー | ||||
City Girl | Farnesio | |||
Cithara | ||||
母 Quiet Giant 2007 鹿毛 |
Giant's Causeway 1997 栗毛 |
Storm Cat | Storm Bird | |
Terlingua | ||||
Mariah's Storm | Rahy | |||
*イメンス | ||||
母の母 Quiet Dance1993 芦毛 |
Quiet American | Fappiano | ||
Demure | ||||
Misty Dancer | Lyphard | |||
Flight Dancer | ||||
母系(F-No.) | 17号族(FN:17-b) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Fappiano4×4=12.50%、Blushing Groom4×5=9.38%、Lyphard5×4=9.38%、Northern Dancer5×5=6.25% | [§ 4] | ||
出典 |
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出典
編集- ^ a b ガンランナー|JBISサーチ(JBIS-Search)
- ^ a b c ガンランナー | 競馬データベース | JRA-VAN Ver.World. 2018年5月6日閲覧
- ^ a b c d Horse Profile for Gun Runner | Equibase is Your Official Source for Thoroughbred Racing Information. 2018年5月6日閲覧
- ^ 2017年エクリプス賞、ガンランナーが年度代表馬に選出. JRA-VAN Ver.World. 2018年5月6日閲覧
- ^ BCクラシックはガンランナーが逃げ切り、引退レースのアロゲートに輝き戻らず. JRA-VAN Ver.World. 2018年5月6日閲覧
- ^ 2017年の年度代表馬にガンランナー選出(アメリカ). 公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル(2018年2月1日). 2018年8月30日閲覧
- ^ a b 世界最高総賞金額の米G1・ペガサスワールドCはガンランナーが快勝 引退に花添える . スポーツ報知(2018年1月28日付). 2018年5月6日閲覧
- ^ “ガンランナー産駒が初勝利、おばはBCディスタフ勝ち馬の良血レッドラン”. JRA-VAN ver.World. 2021年5月12日閲覧。
- ^ “ガンランナー産駒が重賞初制覇、パッパキャップが米G2ベストパルSを圧勝”. JRA-VAN ver.World. 2021年8月20日閲覧。
- ^ “【札幌新馬戦】良血グランアプロウソが快勝! 武豊もビックリ「持ったままで行けた」 - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル”. スポニチ Sponichi Annex. 2021年6月22日閲覧。
- ^ “米年度代表馬ガンランナー初年度産駒が日本で初勝利、祖母にG1馬ビリーヴ”. JRA-VAN ver.World. 2021年6月22日閲覧。
- ^ a b “【コラム】フランケル&ガンランナーの年 今年の欧米生産界を振り返る|極ウマ・プレミアム”. p.nikkansports.com. 2021年12月22日閲覧。
外部リンク
編集- 競走馬成績と情報 netkeiba、JBISサーチ、Racing Post