カール・シューフ
カール・シューフ(Carl Eduard Schuch、名はフランス風にシャルル(Charles Schuch)とも、1846年9月30日 - 1903年9月13日)はウィーン生まれの画家である。人生の大半をイタリア、ドイツ、フランスなどオーストリア国外で暮らした。
カール・シューフ Carl Schuch | |
---|---|
ヴィルヘルム・ライブルによる肖像画 | |
生誕 |
1846年9月30日 オーストリア帝国,ウィーン |
死没 |
1903年9月13日 (57歳没) オーストリア=ハンガリー帝国,ウィーン |
略歴
編集ウィーンの裕福な家に生まれたが、両親はシューフの子供時代に結核で死亡した。1865年からウィーンで風景画家のハラウスカ(Ludwig Halauska:1827-1882)に絵を学んだ[1]。1869年に唯一の姉も病死した。1869年の末にイタリアを訪れ、ヴェネツィアでドイツの画家アルベルト・ラング(Albert Lang:1847-1933)と知り合い、ナポリやローマ、フィレンツェを旅し、1年ほどイタリに滞在した。イタリアから帰国後、ミュンヘンに戻ったラングを訪ね、ミュンヘンに移り、ヴィルヘルム・トリュブナーを紹介された。トリュブナーらとともにパリでクルーベに学んで帰ったヴィルヘルム・ライブルを中心とする画家のサークル「Leibl-Kreis」のメンバーの一人となった。トリュブナー、ライブルとともに多くの芸術家が集まったオーバーバイエルンのベルンリートにスタジオを持って活動した。
1873年からバイエルンで友人となった、カール・ハーゲマイスター(Karl Hagemeister:1848-1933)とともにアムステルダムやブリュッセルに滞在し、オランダの巨匠たちの作品を学んだ。1876年から1882年まではヴェネツィアに拠点を置いて活動し、1883年から1892年までパリに滞在し、主に静物画を描いた。充分な財産を持ち、作品を売る努力をする必要は無かったので生涯に絵は1点しか売らなかったとされる[2]。
晩年は性病に苦しみ、1891年には絵画制作をやめた。衰弱してウィーンで没した。
作品
編集-
静物画
-
静物画
-
カール・ハーゲマイスター(画家)
脚注
編集参考文献
編集- Lasko, Peter (2003). The Expressionist Roots of Modernism. Manchester University Press. ISBN 0-719-06410-4
- Constantin von Wurzbach: Schuch, Karl. In: Biographisches Lexikon des Kaiserthums Oesterreich. 32. Theil. Kaiserlich-königliche Hof- und Staatsdruckerei, Wien 1876, S. 118 (Digitalisat).
- Karl Hagemeister: Carl Schuch, sein Leben und seine Werke. Bruno Cassirer, Berlin 1913.
- Eberhard Ruhmer: Der Leibl-Kreis und die Reine Malerei. Rosenheimer Verlagshaus, Rosenheim 1986, ISBN 3-475-52455-4.
- Gottfried Boehm, Roland Dorn, Franz A. Morat (Hrsg.): Carl Schuch (1846–1903). Ausstellung Städtische Kunsthalle Mannheim. Städtische Galerie im Lenbachhaus, München 1986, ISBN 3-89165-029-9.
- Christiane Schmieger: „Selbst sehen und selbst finden“ – Carl Schuch und die Diskussion über künstlerische Wahrnehmung im 19. Jahrhundert. Dissertation. Köln 1993.
- Brigitte Buberl (Hrsg.): Cézanne – Manet – Schuch: Drei Wege zur autonomen Kunst. Hirmer, München 2000, ISBN 3-7774-8640-X.
- Klaus J. Schönmetzler (Hrsg.): Wilhelm Leibl und seine Malerfreunde. Rosenheimer Verlagshaus, Rosenheim 2001, ISBN 3-475-52780-4.
- Angelika Burger: Schuch, Carl Eduard. In: Neue Deutsche Biographie (NDB). Band 23, Duncker & Humblot, Berlin 2007, ISBN 978-3-428-11204-3, S. 621 f. (Digitalisat).
- Roland Dorn, Fabienne Ruppen: Carl Schuch in Venedig (1876–1882), Carl Schuch-Studien, Bd. 1. Verlag J. P. Schneider jr., Frankfurt am Main 2012, ISBN 978-3-9802873-0-2.