カバラン蒸留所

台湾の宜蘭県にあるウイスキーの蒸留所

カバラン蒸留所 ( Chinese 噶瑪蘭酒廠)は台湾のウイスキー蒸留所。キングカーグループが所有し、台湾宜蘭県の源山郷にある[1]カバラン(KAVALAN)は、台湾の大手飲料メーカー金車グループが所有する蒸留所で製造されているウイスキーである。

Kavalan Distillery
噶瑪蘭酒廠
ウェブサイト Kavalan Whisky

概要

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カバランの名は、蒸留所のある宜蘭県の原住民族「カバラン族」が由来である。

2006年、台湾北東部の宜蘭県にあるカバラン蒸留所で製造を開始し[2]、2008年に第一作目である「カバラン クラシック」を発売[2]

2010年、ウイスキーの本場スコットランドエディンバラで開催されたウイスキー ブラインド・テイスティング大会で「カバラン クラシック・シングルモルト・ウイスキー」が優勝した[2]。その後も、ワールド・ウィスキー・アワードやインターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティションにおいて数多くの賞を受賞した[2]。2020年の「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション」では、カバランのシングルモルトが1位から3位までを独占した[3]

カバラン蒸留所

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首都・台北から車で1時間ほどの距離にある蒸留所は、雪山山脈中央山脈という急峻な山脈に挟まれた蘭陽平野に位置する。1996年、台湾の民主化により、民間企業でも酒の輸入、製造、販売が可能になった。2002年1月、台湾がWTOに加入したのをきっかけに、金車グループはウイスキー製造に参入[4]、蒸留所の建設に着手し、2005年に蒸留所が完成した[4][5]。台湾初の、モルトの粉砕からウイスキーの熟成までの全工程を台湾で行う「メイドイン台湾」ウイスキーが誕生した[5]

商品特徴

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亜熱帯気候の台湾では40度近くまで気温が上がる。ウイスキー造りには冷涼な気候が適しているといわれているが、カバランは逆にその暑さを利用し、熟成が早く進むというアドバンテージに変えた[5]。しかし暑さゆえにエンジェルズシェアは10%ほどになる。

トフィーバニラトロピカルフルーツの香り[4]などがカバランウイスキーの特徴として挙げられる。

商品ラインナップ

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  • カバラン ディスティラリーセレクト
  • カバラン コンサートマスター
  • カバラン クラシック シングルモルト
  • カバラン 金車コンダクター シングルモルト
  • カバラン ポーディアム シングルモルト
  • カバラン バーボンオーク シングルモルト
  • カバラン オロロソシェリーオーク シングルモルト
  • カバラン ソリスト バーボン カスクストレングス
  • カバラン ソリスト オロロソシェリーオーク カスクストレングス
  • カバラン ソリスト ポート カスクストレングス
  • カバラン ソリスト ヴィーニョ カスクストレングス
  • カバラン ソリスト フィノ カスクストレングス
  • カバラン アモンティリャード カスクストレングス
  • カバラン ジン

参考文献

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脚注

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参考文献 

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外部リンク

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