カスコ・ビエホ (ビルバオ)
カスコ・ビエホ地区(スペイン語: Casco Viejo、正式名称はバスク語の アルデ・サアラ(Alde Zaharra)、両名称とも「旧市街」の意)は、スペイン・バスク州ビスカヤ県ビルバオ市内にあるもっとも古い地区で、ビルバオの起源となった地区である。別名としてスペイン語ではラス・シエテ・カジェス(Las Siete Calles)、バスク語では サスピカレアク と(Zazpi Kaleak)も呼ばれる(ともに、「7本の通り」の意)。
構造
編集1300年に建設されたビルバオの旧市街であり、今日でも中世風の趣を残している。当初は3本の通りしかなかったが、15世紀にはさらに4本の通りが建設され[1]、通りは細い路地で結ばれた。8本目のロンダは城壁の外にあり、城壁付近を警備するために使用された。何度かの洪水と1569年の大火事を経験し、1571年には街の拡張を行うために城壁が取り壊された[2]。
通りはそれぞれソメラ(上)、アルテカレ(中通り)、テンデリア(店主)、ベロスティカレ、カルニセリア・ビエハ(古い肉屋)、バレンカレ(下通り)、バレンカレ・バレナ(最下通り)と呼ばれた。城壁が取り壊された後にはベリア広場(新広場)、サンタ・マリア通り(聖マリア通り)、ビデバリエタ通り(新通り)、コレオ通り(郵便局通り)、アスカオ通りなどが建設された。今日のカスコ・ビエホ街区にはリベラ通り(河岸通り)、アレナル公園(砂場公園)、エスペランサ通り(希望通り)などが存在する。
観光
編集今日のカスコ・ビエホはビルバオでもっとも華やかな場所のひとつであり、多くのショップやバル、歴史的宗教建築物(サン・アントン教会、サントス・フアネス教会、ビルバオ大聖堂、サン・ニコラス教会)がある。リベラ市場はヨーロッパ最大級の食品小売市場である。アリアーガ劇場、エウスカルツァインディア(バスク語アカデミー)、神学校を改装して開館したバスク博物館、ペロータ・バレンシアーナ場、図書館なども存在する。旧市街の大部分は日中のみ歩行者専用道路となる。
カスコ・ビエホは行政区としてはイバイオンド区にあり、ビルバオの中心駅であるビルバオ=アバンド駅からはネルビオン川を挟んだ対岸にある。ビルバオ=アチュリ駅からも徒歩圏内である。市内他所とはメトロ・ビルバオ、ビルバオ・トラム、バスなどで結ばれており、メトロではカスコ・ビエホ駅が最寄り駅である。
ギャラリー
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ヌエバ広場
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ポルタル・デ・サムディオ
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リベラ市場
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ビルバオ大聖堂(内部)
脚注
編集- ^ Tusell 2004: 19
- ^ Arizaga Balumburu, Beatriz and Martínez Martínez, Sergio. “El espacio público de la villa de Bilbao”. euskomedia.org. 17 September 2008閲覧。
文献
編集- Tusell Gómez, Javier (2004). Bilbao a través de su Historia. Bilbao. p. 212. ISBN 84-95163-91-8