オロンコ岩
北海道斜里町ウトロにある巨岩
名称について
編集この岩に住んでいたとされる「オロッコ[1]」という、アイヌにとっての異民族の名前が由来とされる[2]。岩の上部は平坦な地形で、プユニ岬、チャシコツ崎、オホーツク海、ウトロの町並みや知床連山など360度の眺望を得ることができ、それは知床八景の一つにも数えられている。
アイヌ自身は、この岩をサマッケ・ワタラ(Samakke-watara/横になった・岩)と呼んだ[3]。
アイヌにおける伝承
編集この岩について、地元の古老による伝説が残されている。かつてこの岩に「オロッコ」が住んでおり、そこをアイヌが舟で通ると上から石や木を投げていたずらをするので、アイヌはこれを何度も攻めたが、アイヌは敗退していたという。そこで、アイヌはある日、海藻を集めてクジラの形に作り、そこに魚を挟んでおいたところ、そこにカラスたちが集まった。それを見たオロッコたちはそれを寄りクジラだと勘違いし、岩を駆け下りたところ、隠れていたアイヌに襲撃され、全滅したという[4][5]。
所在地
編集北海道斜里郡斜里町ウトロ東
交通アクセス
編集- ウトロバスターミナルから徒歩5分
- 道の駅うとろ・シリエトクバス停から徒歩5分
周辺
編集- ウトロ地区公設駐車場 - オロンコ岩のトンネルを抜けるた向こう側。松浦武四郎顕彰碑がある。
- 三角岩、ゴジラ岩 - 三角岩の前には、森繁久彌が歌った「知床旅情」の歌碑が建っている。
- 知床世界遺産センター、道の駅うとろ・シリエトク
脚注
編集関連項目
編集外部リンク
編集- 北海道根室振興局. “知床世界遺産センター”. 2011年10月26日閲覧。[リンク切れ]
- “知床斜里町観光協会 知床八景のご紹介”. 2011年10月26日閲覧。[リンク切れ]
- 斜里町 経済部 商工観光課. “オロンコ岩-知床八景”. 2011年10月26日閲覧。
- “オロンコ岩・ゴジラ岩・知床旅情の碑 [スポット~オホーツク]”. 北海道情報発信ウェブマガジンPucchiNet. 2011年10月26日閲覧。[リンク切れ]
- 北海道網走支庁地域政策部地域政策課. “オロンコ岩”. オホーツクツーリズムポータルサイトあ・そ・ぶ!. 2011年10月26日閲覧。[リンク切れ]