オッタチカタバミ

カタバミ科カタバミ属の多年草

オッタチカタバミ(おっ立ち片喰、学名: Oxalis dillenii)は、カタバミ科カタバミ属多年草。別名、タチカタバミ[3]

オッタチカタバミ
Oxalis stricta
Oxalis stricta
(2009年5月11日)
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 Core eudicots
階級なし : バラ類 Rosids
階級なし : 真正バラ類I Eurosids I
: カタバミ目 Oxalidales
: カタバミ科 Oxalidaceae
: カタバミ属 Oxalis
亜属 : O. subg. Oxalis
: O. sect. Corniculatae
: オッタチカタバミ O. dillenii
学名
Oxalis dillenii Jacq. (1794)[1]
シノニム
和名
オッタチカタバミ(おっ立ち片喰)
英名
Common Yellow Woodsorrel
亜種
  • O. d. ssp. dillenii

形態・生態

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多年生草本[3]カタバミは太い直根を持ち、が地表を這って広がるのに対し、本種オッタチカタバミは直根を持たず、地中の地下茎が水平に伸びて、そこから地上茎が立ち上がる[3]。そのため、この和名がある。

はカタバミに似ており、鮮やかな黄色の5弁花をつける[3]

環境により、草丈は10 - 50センチメートル (cm) ほどになる[3]

花径は1 - 1.5 cm。

カタバミとの違い

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全体に白いが多く、果実の柄が斜めに下がる[4]。カタバミには小さい托葉があるのに対し、オッタチカタバミの托葉ははっきりしない[5]

時にタチカタバミOxalis corniculata f. erecta)と混同されるが、タチカタバミはカタバミの1品種である。タチカタバミも茎が縦に伸びる。

分布・生育地

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北アメリカ原産。日本では1965年京都府で見つかり[6]、急速に分布を広げて帰化植物となり、現在では本州・四国・九州の各地で見られる[3]

脚注

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  1. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Oxalis dillenii Jacq. オッタチカタバミ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年6月17日閲覧。
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Oxalis stricta auct. non L. オッタチカタバミ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年6月17日閲覧。
  3. ^ a b c d e f 亀田龍吉 2019, p. 32.
  4. ^ 岩瀬徹『形とくらしの雑草図鑑 : 見分ける、身近な280種』全国農村教育協会〈野外観察ハンドブック〉、2007年、68頁。ISBN 978-4-88137-135-0 
  5. ^ 岩瀬徹・川名興・飯島和子『校庭の雑草』(4版)全国農村教育協会〈野外観察ハンドブック〉、2009年、76頁。ISBN 978-4-88137-146-6 
  6. ^ 亀田龍吉、有沢重雄『花と葉で見わける野草』近田文弘監修、小学館、2010年、129頁。ISBN 978-4-09-208303-5 

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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