オキヤドカリ科
オキヤドカリ科 (Parapaguridae) はヤドカリの科の一つ。主に深海性種を含む。
オキヤドカリ科 | ||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
分類 | ||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||
学名 | ||||||||||||||||||
Parapaguridae S. I. Smith, 1882[1] |
分類
編集10属に約80種が属する[1]。
- Sympagurus Smith, 1883 オキヤドカリ属 - 17種。他の属では鰓は11対であるが、この属は第8胸節に痕跡的な鰓を持ち、12対となっている[2]。
- Oncopagurus Lemaitre, 1996 トゲオキヤドカリ属 - 15種。上向きに反り返った口上棘(Epistomial spine)を持ち、学名・和名の由来となっている[2]。
- Paragiopagurus Lemaitre, 1996 ユメオキヤドカリ属 - 25種。シンカイヤドカリ属に似るが、眼柄の長さが前甲の長さの半分を越えることで区別できる[3]。
- Parapagurus Smith, 1879 シンカイヤドカリ属 - 17種
- Strobopagurus Lemaitre, 1989 ジボガオキヤドカリ属 - 3種。よく発達した眼を持つ[2]。
- Bivalvopagurus Lemaitre, 1993 - カイガラオキヤドカリ1種。二枚貝の片殻とその上のイソギンチャクで腹部を保護する。形態的にはジボガオキヤドカリ属に近い[4]。
- Tsunogaipagurus Osawa, 1995 - カワリオキヤドカリ1種。ツノガイ類の貝殻を用いる[5]。
- Probeebei Boone, 1926 - キカイシンカイヤドカリ1種。腹部には刺があり石灰化しており、巻貝の殻は用いないと考えられる[6]。
- Tylaspis Henderson, 1885 - イギョウシンカイヤドカリ1種。巻貝は用いず、イソギンチャクで腹部を保護する。形態的にはキカイシンカイヤドカリに近い[6]。
- Typhlopagurus de Saint Laurent, 1972 - 1種。眼が退化しており、角膜に色素を持たないことが多い[3]。
脚注
編集- ^ a b “Parapaguridae in WoRMS”. 2014年1月13日閲覧。
- ^ a b c 朝倉彰,渡部元,太田秀,橋本惇 (2006). “ヤドカリ類の分類学, 最近の話題--オキヤドカリ科その2”. 海洋と生物 28 (2) .
- ^ a b Lemaitre, Rafael (1996). “Hermit crabs of the family Parapaguridae (Crustacea: Decapoda: Anomura) from Australia: species of Strobopagurus Lemaitre, 1989, Sympagurus Smith, 1883 and two new genera”. RECORDS-AUSTRALIAN MUSEUM 48: 163-221 .
- ^ Lemaitre, R (1993). “A new genus of Parapaguridae (Decapoda: Anomura)”. Crustacean Research 22: 11-20. NAID 110002694363.
- ^ 大澤 正幸 (1995). “Sympagurus chuni(BALSS,1911)(甲殻綱,十脚目,異尾下目)に対する新属Tsunogaipagurus”. 動物分類学会誌 53: 62-70. NAID 110002341661.
- ^ a b 朝倉彰,太田秀,渡部元 (2004). “ヤドカリ類の分類学, 最近の話題--オキヤドカリ科”. 海洋と生物 26 (6): 583-588 .