オオベニハゴロモ (学名:Phromnia rosea) とは、マダガスカルの乾燥した熱帯林に生息する、カメムシ目アオバハゴロモ科のハゴロモの一種。成虫は集団を作って行動し、その集団は花弁のような形をしている[1]

オオベニハゴロモ(大紅羽衣)
オオベニハゴロモの成虫と若虫(nymph)
オオベニハゴロモの成虫
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: カメムシ目 Hemiptera
亜目 : ヨコバイ亜目 Homoptera
下目 : ハゴロモ型類 Fulgoromorpha
上科 : ビワハゴロモ上科 Fulgoroidea
: アオバハゴロモ科英語版 Flatidae
: Phromnia
: P. rosea
学名
Phromnia rosea
(Melichar英語版, 1901)
シノニム

Flatida rosea

和名
オオベニハゴロモ(大紅羽衣)
英名
flower-spike bug
flatid leaf bug

成虫は赤色の広い翅を持ち、その翅をテントのように垂直に立てて体全体を隠す。若虫には翅がないが動き回ることはでき、また、身を守るために薄く白いろう状物質で覆われており、巻きひげ状の飾り翅が生えている。ろう状物質の膜は飾り翅にも至る。他の科の虫と同様、成虫・幼虫のどちらも、口で樹皮に穴を開けて、師部から樹液を吸って食べる。成虫は動きが活発であり、邪魔されると飛び跳ねることもある[2]

食物連鎖

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オオベニハゴロモは、Elachyptera minimiflora (ニシキギ科種子植物の一種) を食べる。ニシジカッコウ英語版 (Coua coquerelii) は、若虫が大量に出す甘露を食べる[3]

脚注

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  1. ^ Flower-spike / butterfly bug (Phromnia rosea) leaf hopper adults”. Nature Picture Library. 30 January 2021閲覧。
  2. ^ Jameson-Gould, Joseph (21 October 2011). “Flatid leaf bug: Phromnia rosea”. Real Monstrosities. 30 January 2021閲覧。
  3. ^ Schnitzer, Stefan; Bongers, Frans; Burnham, Robyn J.; Putz, Francis E. (2014). Ecology of Lianas. John Wiley & Sons. p. 367. ISBN 978-1-118-39249-2. https://books.google.com/books?id=WuzsBQAAQBAJ&pg=PA367 

外部リンク

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  •   ウィキメディア・コモンズには、Phromnia roseaに関するカテゴリがあります。