エンダーのゲーム (映画)
『エンダーのゲーム』(Ender's Game)は、オースン・スコット・カードによる同名の小説を原作とした2013年のアメリカ合衆国のSFアクション映画。監督・脚本はギャヴィン・フッドが務め、エイサ・バターフィールドが主人公のエンダー・ウィッギンを演じる。他にハリソン・フォード、ベン・キングズレー、アラミス・ナイト、ヘイリー・スタインフェルド、ジミー・ピンチャク、ヴィオラ・デイヴィス、アビゲイル・ブレスリンが共演する。日本では、映画配給の英語に『Distributed by BUENA VISTA INTERNATIONAL』で表記される作品としては本作が最後である。『ニード・フォー・スピード』以降は『Distributed by WALT DISNEY STUDIOS MOTION PICTURES INTERNATIONAL』が表記される。
エンダーのゲーム | |
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Ender's Game | |
監督 | ギャヴィン・フッド |
脚本 | ギャヴィン・フッド |
原作 | オースン・スコット・カード |
製作 |
ロベルト・オーチー アレックス・カーツマン ジジ・プリッツカー リンダ・マクドナフ ロバート・チャートフ リン・ヘンディー オースン・スコット・カード エド・ウルブリッシュ |
製作総指揮 |
デイヴィッド・コートスワース デボラ・デル・プレト ビル・リシャック テッド・ラヴィネット ヴェンカテッシュ・ロダム マンディー・サファヴィ アイヴィー・チョン |
出演者 |
エイサ・バターフィールド ヘイリー・スタインフェルド ベン・キングズレー ヴィオラ・デイヴィス アビゲイル・ブレスリン ハリソン・フォード |
音楽 | スティーブ・ジャブロンスキー[1] |
撮影 | ドナルド・マカルパイン |
編集 |
ザック・ステンバーグ リー・スミス |
製作会社 |
チャートフ・プロダクションズ テイルスワッパー オッド・ロット・エンターテインメント K/Oペーパー・プロダクションズ デジタル・ドメイン |
配給 |
サミット・エンターテインメント/ライオンズゲート ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン |
公開 |
2013年10月25日[2] 2013年11月1日[2] 2014年1月18日 |
上映時間 | 114分[3] |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $110,000,000[4] |
興行収入 |
$125,537,191[5] 2億2500万円[6] |
キャスト
編集※括弧内は日本語吹替[7]
- アンドリュー・“エンダー”・ウィッギン - エイサ・バターフィールド[8](逢坂良太)
- ハイラム・グラッフ大佐 - ハリソン・フォード[9](磯部勉)
- ペトラ・アーカニアン - ヘイリー・スタインフェルド[10](佐藤聡美)
- ヴァレンタイン・ウィッギン - アビゲイル・ブレスリン[9][10](白石涼子)
- メイザー・ラッカム - ベン・キングズレー[11](麦人)
- グウェン・アンダースン少佐 - ヴィオラ・デイヴィス[12](斉藤貴美子)
- ビーン - アラミス・ナイト[9](沢城みゆき)
- アーライ - スラージ・パーサ[9](桑島法子)
- ボンソー・マドリッド - モイセス・アリアス[9](内山昂輝)
- ディンク・ミーカー - カイリン・ランボ[9](木村昴)
- ピーター・ウィッギン - ジミー・ピンカク[9](阪口周平)
- ダップ軍曹 - ノンソー・アノジー[13](乃村健次)
- バーナード - コナー・キャロル[9](田谷隼)
- スティルソン - カレブ・J・タガード[14]
- ジョン・ポール・ウィッギン - スティーヴィー・レイ・ダリモア[13](志村知幸)
- テレサ・ウィッギン - アンドレア・パウエル[13](田中敦子)
- フライ・モロ - ブランドン・スー・フー[11](朝比奈拓見)
- シャムラジナガル提督 - トニー・マーカンダニ(大友龍三郎)
- パイロットの声 - オースン・スコット・カード[15](カメオ出演)
製作
編集企画
編集1985年に『エンダーのゲーム』が出版されて以来、オースン・スコット・カードは映画化権とアーティスティック・コントロールを保有していた。カードによると、1980年代と1990年にハリウッドのスタジオに売る機会はいくつかあったが、創造性の違いにより断念された[16]。1996年にカードが共同設立したフレスコ・ピクチャーズの下で彼自身が脚本を書く事となった[17]。
2003年に脚本はワーナー・ブラザースに提出され、調整のためにデイヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスが雇われ、さらにウォルフガング・ペーターゼンが監督に指名された。だがその4年後、カードはそれまでのどの脚本にも基づかない新たな脚本を執筆した[18]。
2009年2月、カードはオッド・ロット・エンターテインメントで脚本が完成し、製作チームを集め始めていることを発表した[19]。2010年9月、ギャヴィン・フッドがプロジェクトに着手し、脚本と監督の両方を務めることが発表された[20][21]。2010年11月、カードは映画のストーリーが『エンダーのゲーム』と『エンダーズ・シャドウ』を融合させたものであり、両方の重要な要素に焦点が当てられると述べた[22]。2011年11月28日、ロベルト・オーチーとアレックス・カーツマンがプロデューサーを務めることが発表された[23]。
2011年4月28日、サミット・エンターテインメントはデジタル・ドメインと共に[24]配給権を獲得した[25]。ギャヴィン・フッドは自身が執筆した脚本を使って監督する[20][21]。撮影監督はドナルド・マカルパインが務める[26]。クリエイティブ・プロデューサーはK/Oペーパー・プロダクツのロベルト・オーチーとアレックス・カーツマン、ファイナンシャル・プロデューサーはジジ・プリッツカーとリンダ・マクドナフが務める[27]。他に15年以上にわたってカードと共に映画化企画に取り組んでいたチャートフ・プロダクションズのリン・ヘンディー[28]とロバート・チャートフがプロデューサーを務める[8][29]。ブリガムヤング大学の新聞『The Universe』のインタビューでカードは自身が初期段階でプロデューサーを務め、脚本は100%フッドのものであると述べた[28]。
撮影
編集封切り
編集日本では2014年1月18日に全国474スクリーンで公開された。全国映画動員ランキング(興行通信社調べ)では初登場9位で、公開初週の土日2日間で成績は動員5万3,748人、興収6,898万9,350円となった[32]。
参考文献
編集- ^ “Steve Jablonsky Takes Over Scoring Duties on ‘Ender’s Game’”. 2013年1月30日閲覧。
- ^ a b IMDb: Release dates for Ender's Game Linked 2013-05-14
- ^ “ENDER'S GAME (12A)”. E1 Films. British Board of Film Classification (September 30, 2013). September 30, 2013閲覧。
- ^ A Movie Mogul Rising
- ^ “Ender's Game”. Box Office Mojo (April 3, 2014). April 3, 2014閲覧。
- ^ 「キネマ旬報」2015年3月下旬号 98頁
- ^ “エンダーのゲーム”. ふきカエル大作戦!! (2014年1月21日). 2021年7月29日閲覧。
- ^ a b Sneider, Jeff (2011年11月29日). “Asa Butterfield locks 'Ender's Game'”. Variety
- ^ a b c d e f g h Sneider, Jeff (December 21, 2011). “Harrison Ford locked for Ender's Game: OddLot's sci-fi tentpole gains trio of Oscar nominees”. Variety .
- ^ a b “Harrison Ford & Abigail Breslin round-off stellar Ender's Game cast”. 2013年10月15日閲覧。
- ^ a b Ender's Game is on track
- ^ “Viola Davis Joins Cast of Ender's Game Film - Theater News - Feb 2, 2012”. Theatermania.com (2012年2月2日). 2013年3月6日閲覧。
- ^ a b c Schaefer, Sandy (2012年2月21日). “'Ender's Game' gains three new cast members”. Christian Science Monitor. 2013年3月6日閲覧。
- ^ “'Full movie synopsis released for Ender's Game'”. 2013年10月15日閲覧。
- ^ Oliver, Glen "Merrick" (May 17, 2012). “So Orson Scott Card Visited The Set Of The ENDER'S GAME Movie...”. Ain't It Cool News. May 18, 2012閲覧。
- ^ Alicia Lozano (2009年1月5日). “Orson Scott Card and his world of Ender”. Los Angeles Times 2009年3月11日閲覧。
- ^ Paul Cannon (2002年5月13日). “The Game Is Afoot”. IGN 2009年3月11日閲覧。
- ^ “Card Talks Ender's Game Movie”. "IGN Entertainment, Inc." (April 18, 2007). 2009年1月1日閲覧。
- ^ “Movie production team being assembled”. "Taleswapper, Inc" (February 25, 2009). 2009年3月1日閲覧。
- ^ a b “Gavin Hood Attached to Ender's Game”. "comingsoon.net" (September 21, 2010). 2010年9月21日閲覧。
- ^ a b Zeitchik, Steven (September 20, 2010). “Gavin Hood looks to play 'Ender's Game'”. Los Angeles Times
- ^ Card, Orson Scott (November 3, 2010). “Conversations / Live Q&A: Orson Scott Card”. Washington Post
- ^ “Kurtzman and Orci Producing 'Ender's Game'”. Slashfilm (January 28, 2011). 2011年4月5日閲覧。
- ^ McNary, Dave (Apr. 28, 2011). “Summit plays 'Ender's Game'”. Variety
- ^ Gallagher, Brian. “Ender's Game Lands at Summit Entertainment”. MovieWeb. 2013年10月15日閲覧。
- ^ Caranicas, Peter (2011年12月13日). “Bookings & signings”. Variety
- ^ Cieply, Michael (January 14, 2013). “A Movie Mogul Rising”. The New York Times: p. B1 January 24, 2013閲覧。
- ^ a b Lawrence, Bryce (July 16, 2013). “Orson Scott Card: Praise for work of ‘Ender’s Game’ director”. The Digital Universe. Brigham Young University. 2013年10月15日閲覧。
- ^ “Kurtzman and Orci Producing 'Ender's Game'”. Slashfilm. 2011年4月5日閲覧。
- ^ Christine (2012年3月1日). “‘Ender’s Game’ begins filming at the Michoud Assembly Facility in New Orleans”. Onlocationvacations.com. 2013年3月6日閲覧。
- ^ “Ender's Game Actually Begins Production”. I Am Rogue (February 29, 2012). March 1, 2012閲覧。
- ^ 壬生智裕、「『永遠の0』50億円突破でV5!『黒執事』は4位に初登場!【映画週末興行成績】」(2014年1月21日)、シネマトゥデイ、2014年1月21日閲覧。
外部リンク
編集- 公式ウェブサイト
- 公式ウェブサイト
- Ender's Game (@endersgamemovie) - X(旧Twitter)
- Ender's Game - YouTubeチャンネル
- エンダーのゲーム - allcinema
- エンダーのゲーム - KINENOTE
- Ender's Game - IMDb
- Ender's Game - オールムービー
- Ender's Game - Box Office Mojo
- Ender's Game - Metacritic
- Ender's Game - Rotten Tomatoes
- Billington, Alex (July 24, 2013). “Interview: 'Ender's Game' Director Gavin Hood & Producer Bob Orci"”. firstshowing.net. 2013年10月15日閲覧。