エル・パルド条約 (1728年)
1728年のエル・パルド条約(エル・パルドじょうやく、英語: Treaty of El Pardo)またはエル・パルド会議(エル・パルドかいぎ、英語: Convention of El Pardo)は、1728年3月6日にマドリードのエル・パルド宮殿で締結された、グレートブリテン王国とスペイン王国の間の条約。
エル・パルド条約(1728年) | |
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署名 | 1728年3月6日 |
署名場所 | マドリードのエル・パルド宮殿 |
締約国 | グレートブリテン王国とスペイン王国 |
主な内容 | 英西戦争の終結 |
関連条約 | セビリア条約 |
条約の内容
編集条約は1727年に勃発した英西戦争を実質的に終わらせ、後のソワソン会議とセビリア条約の土台を作った[1]。イギリスの目的はスペインとオーストリアの同盟が成立する前に和平することだった[2]。しかし、マドリードにいるイギリス大使ベンジャミン・キーンが同意した条約は本国では譲歩しすぎたとして受け入れられず、ソワソンでの議論が1年近く続いた原因となった[3]。
その後
編集翌年のセビリア条約で英西戦争は正式に終わった。
しかし、外交官たちの努力にもかかわらず、和平は10年で破綻してしまい、1739年にはジェンキンスの耳の戦争が勃発した[4]。
脚注
編集- ^ Simms p.211
- ^ Simms p.210
- ^ Browning p.54-56
- ^ 大野(1975)pp.468-471
参考文献
編集- Browning, Reed. The Duke of Newcastle. Yale University Press, 1975.
- Simms, Brendan. Three Victories and a Defeat: The Rise and Fall of the First British Empire. Penguin Books, 2008.
- 大野真弓『世界の歴史8 絶対君主と人民』中央公論社〈中公文庫〉、1975年2月。ISBN 4-265-04401-8。