エリー・デケル
エリー・デケル[1][注釈 1](Elie Dekel)は、アメリカ合衆国の経営者。デケル・ブランド創設者兼CEO[3]。
人物
編集カリフォルニア州立大学ノースリッジ校でマーケティングコミュニケーションの学位を取得後、エンターテイメント業界でのキャリアをスタートさせる[4]
1989年からサバン・エンターテイメントにて働き、同社が輸入した番組が吹き替えを行っただけで、アメリカで放送できるかなどをチェックする仕事をした後[2]、マーケティング&プロモーション担当副社長を経て、1996年から同社のマーケティング&プロモーション担当上級副社長となる[5][6]。
サバンとFox Kidsの合併会社Foxファミリー・ワールドワイド[2]のマーケティング&広告担当執行副社長を経て、1998年にコンシューマー・プロダクツ担当執行副社長となり[7]、後に社長に就任する[8]。さらにサバン・コンシューマー・プロダクツ社長としてマーケティング及びブランディングを総括した[4]。
2001年にFoxファミリー・ワールドワイドがウォルト・ディズニー・カンパニーに買収された際にクリエイティヴ・アーティスツ・エージェンシーに移り[2]、2004年5月まで[3]、ライセンス関係のエージェントとして活動[9]。2005年6月に20世紀フォックスに入社し、2009年6月まで[3]、同社のライセンシング&商品化担当執行副社長を務める[10]。
2009年7月にサバン・キャピタル・グループに移り、マネージング・ディレクターとなる[11]。2010年にサバン・キャピタルがサバン・ブランドを設立した際に社長に就任し[8]、ライセンシング、マーチャンダイジング、知的財産の管理などの業務を総括した[9]。サバン・ブランドの関連会社ヴォルテックスの共同社長でもあり、同社が運営しているCWテレビジョンネットワークの子供向け番組放送枠を監督する立場にもあった[4]。
2015年7月、サバン・ブランドの社長を辞任[12]。同社の上級顧問となり、デケル・ブランド社を設立[3]。
2016年6月にサバン・ブランドの顧問を退いた後[3]、サテライト・オブ・ラブにて、テレビ番組『ミステリー・サイエンス・シアター3000』のストラテジック・ブランド・アドバイザー兼ワールドワイド・コンシューマ・プロダクツ・ライセンシング・エージェントとなる[13]。
2017年7月から2020年1月まで[3]、レジェンダリー・エンターテインメントにてブランド開発兼コンシューマープロダクツ担当エグゼクティブ・バイス・プレジデントを務める[14]。
参加作品
編集テレビ番組
編集- パワーレンジャー・サムライ Power Rangers: Samurai(2011) - 共同プロデューサー
- Power Rangers Samurai: Clash of the Red Rangers: The Movie(2011) - 共同プロデューサー
- パワーレンジャー・スーパーサムライ Power Rangers: Super Samurai(2012) - 共同プロデューサー
- Julius Jr.(2013) - 製作総指揮
- パワーレンジャー・メガフォース Power Rangers Megaforce(2013) - 共同プロデューサー
- デジモンクロスウォーズ(2013 - 2015) - 英語版製作総指揮
- パワーレンジャー・スーパーメガフォース Power Rangers: Super Megaforce(2014) - 共同プロデューサー
- パワーレンジャー・ダイノチャージ Power Rangers Dino Charge(2015) - 共同プロデューサー
ゲーム
編集- The Simpsons Game(2007) - 20世紀FOXライセンス担当、20世紀FOXマーチャンダイジング担当
- Power Rangers: Samurai(2011) - サバン・ブランド社長
- Power Rangers: Super Samurai(2012) - サバン・ブランド社長
- Power Rangers: Super Megaforce(2014) - サバン・ブランド社長
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ “セミナー”. LICENSING ASIA 2006. 2014年6月2日閲覧。
- ^ a b c d “我が国のコンテンツの海外における「ゲートキーパー」プロファイリング調査(米国編)” (PDF). 日本貿易振興機構. 2016年3月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年1月2日閲覧。
- ^ a b c d e f “Elie Dekel”. LinkedIn. 2022年5月2日閲覧。
- ^ a b c “Elie Dekel”. サバン・ブランド. 2014年9月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年9月29日閲覧。
- ^ Billboard (Nielsen Company): 74. (1996-07-27).
- ^ “Programming power house”. Variety (1997年9月15日). 2014年6月2日閲覧。
- ^ “People”. Animation World Network. 2014年6月2日閲覧。
- ^ a b “Media mogul launches Saban Brands”. ロサンゼルス・タイムズ (2010年5月6日). 2014年6月9日閲覧。
- ^ a b “Elie Dekel”. サバン・キャピタル・グループ. 2014年2月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年9月29日閲覧。
- ^ “Fox promotes Peikoff”. Variety (2007年7月29日). 2014年6月2日閲覧。
- ^ “Elie Dekel returns to Saban”. Variety (2009年6月30日). 2015年11月2日閲覧。
- ^ “Elie Dekel Exits Saban”. License! Global. 2016年8月4日閲覧。
- ^ “Elie Dekel Tapped to Guide 'MST3K' Licensing Worldwide”. Animation Magazine (2016年6月17日). 2016年8月19日閲覧。
- ^ “Elie Dekel”. Project Anime. 2020年1月6日閲覧。