エラスモテリウム
エラスモテリウム (Elasmotherium) は更新世前期から中期のユーラシアに広域に生息したサイの一種。学名は、角の痕跡の丸みを帯びた形状から「皿の獣」という意味を持つ。ユニコーンの正体とされたこともある。
エラスモテリウム | |||||||||||||||||||||||||||
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Elasmotherium sibiricum復元図
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地質時代 | |||||||||||||||||||||||||||
新生代第四紀更新世前期から中期 (約258万 ~ 1.17万年前) | |||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Elasmotherium J. Fischer, 1808 | |||||||||||||||||||||||||||
種 | |||||||||||||||||||||||||||
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特徴
編集最大の種類 E. caucasicum は全長5m、全高2.2m、体重は3.6~4.5tに達したとされる。頭骨には眼窩上部、前頭骨端(つまりは額)に台座状の大きな隆起を持つ。この上部はざらざらした粗面になっており、ここに長さ2mに及ぶと推定される、体毛が固まった角があったと思われる。ほかのサイでは角は鼻骨(の上)にあり、最大の相違点となる。
切歯は消失し、唇で植物をむしり取っていた。臼歯の歯冠は高くなり、エナメル質の畝(うね)が複雑な模様を形成している。おそらくは堅いイネ科の植物を食べるための適応であろう。
身体は頑丈であり、四肢も長く疾走に適していた。当時かれらは草原に生息し、そこでの生活に適応していた。
分布
編集文化面
編集- プレヒストリックパーク
- 第2話にて登場。100万年前のシベリアから雄1頭が保護され、パークで飼育されることになる。
- 劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト
- 本種がモチーフとなったエラスモテリウムオルフェノクが登場する。
関連項目
編集参考文献
編集- 富田幸光 文、伊藤丙雄、岡本泰子イラスト 『絶滅哺乳類図鑑』 丸善、2002年、ISBN 4-621-04943-7。
- 今泉忠明 『絶滅巨大獣の百科』 データハウス、1995年、ISBN 4-88718-315-1。