エトガル・ケレット(Etgar Keret, ヘブライ語: אתגר קרת‎, 1967年8月20日 - )は、イスラエルの作家。小説以外にも、絵本やグラフィックノベルの原作のほか、映画やテレビの脚本を執筆し、また映像作家としても知られる。

エトガル・ケレット
Etgar Keret
エトガル・ケレット(2016年)
誕生 (1967-08-20) 1967年8月20日(57歳)
イスラエルの旗 イスラエルテルアビブ
言語 ヘブライ語
国籍 イスラエルの旗 イスラエル, ポーランドの旗 ポーランド
ウィキポータル 文学
テンプレートを表示

経歴

編集

1967年テルアビブに生まれる。19歳の時に親友が自殺し、それをきっかけに執筆を始めた。義務兵役中に小説を書き始め、1992年に初の短編集『パイプライン』(ヘブライ語タイトル:"צנורות"、邦訳未刊、一部の作品は邦訳あり)を上梓する。同作はそれほど注目されなかったが、1994年に発表した2作目となる 『キッシンジャーが恋しくて』(ヘブライ語タイトル:"געגועי לקיסינג'ר"、邦訳未刊、一部の作品は邦訳あり)にて脚光をあび、アメリカでも人気を集める。以降、積極的に著作を続ける[1]

グラフィックノベルの原作もいくつか手掛け、2004年にはルートゥー・モエダンと児童用の絵本『パパがサーカスと行っちゃった』を共著した。

映画やテレビの分野でも脚本家として活躍し、2006年には絵本作家、映像作家で妻でもあるシーラ・ゲフェンと共同で『ジェリーフィッシュ』を監督している(第60回カンヌ映画祭、カメラドールを受賞)。

両親はポーランドとロシア出身の、ともにホロコーストの体験者であり、本人はホロコースト第2世代である[1]

日本語訳された著作

編集

小説

編集

絵本

編集
  • 『パパがサーカスと行っちゃった』(エットガール・キャロット表記、ルートゥー・モエダンと共著)久山太市訳、評論社、2005年

グラフィックノベル

編集

映画

編集

脚注

編集
  1. ^ a b 『突然ノックの音が』(新潮社)訳者あとがきより

外部リンク

編集