エチャゲ(Municipality of Echague)は、フィリピン イサベラ州南部に位置する1級町。2015年の国勢調査によると、人口は79,094人。この町は絶滅寸前の先住民族のヨガド語英語版で知られており、地元の人々によって保護されている。

エチャゲ
Municipality of Echague
愛称 : Queen Town of Isabela, Home of the Mengals
イサベラ州におけるエチャゲの位置の位置図
イサベラ州におけるエチャゲの位置
座標 : 北緯16度42分 東経121度39分 / 北緯16.700度 東経121.650度 / 16.700; 121.650
行政
フィリピンの旗 フィリピン
 地方 カガヤン・バレー地方
 州 イサベラ州
 町 エチャゲ
町長 Francis Faustino A. Dy
地理
面積  
  町域 680.80 km2
人口
人口 (2015年現在)
  町域 79094人
    人口密度   120人/km2
公式ウェブサイト : イザベラ州サイト、エチャゲの紹介ページ

太平洋戦争中の日本の資料ではエチアゲと表記されていた。

歴史

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1856年以前にはカガヤンバレー地域にはカガヤンヌエヴァ・ビスカヤの2つの州しかなかった。当時のカガヤン州はトゥマウイニ英語版の北部からアパリ英語版までのすべての町で構成され、イラガン英語版から南向きにアリタオ英語版までのすべての町がヌエヴァ・ビスカヤを構成していた。カガヤンバレーにおける宣教師の働きを促進するために、新しい州を作る王室布告が1856年5月1日に発行された。ガム、アンガダナン、ビンダン(現在のロクサス)とカマラグ(現在はエチャゲ)、カリグ(現在はサンティアゴシティ)、パラナンを含む新しい州は、スペインの女王イサベル2世にちなみイサベラ州と名付けられた。

ドミニカの神父、作家であるペドロ・サルガドは、「カガヤンバレーと東コルディレラ(1581-1898)」の第1巻で、イサベラのエチャゲの町は、かつてその場所でよく使われる大きな木の名前であるカマラグと呼ばれていたと書いている。

この町は1752年に設立され、1753年5月12日に聖ヨセフの後援の下で教会が置かれた。

歴史によれば、宣教師たちは町をカガヤン川の岸から10キロ離れたガナノ川に移したかったが、カガヤン川沿いの土壌は肥沃だったため、人々は反抗した。しかし、1776年に彼らは強制的に移送された。

約72年後、人々はカマラグに戻り、当時スペインの総督だったRafael de Echagüe y Berminghamにちなんでエチャゲと名付けられた。

バランガイ

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エチャゲは64のバランガイで構成されている。

  • Angoluan
  • Annafunan
  • Arabiat
  • Aromin
  • Babaran
  • Bacradal
  • Benguet
  • Buneg
  • Busilelao
  • Cabugao
  • Caniguing
  • Carulay
  • Castillo
  • Dammang East
  • Dammang West
  • Diasan
  • Dicaraoyan
  • Dugayong
  • Fugu
  • Garit Norte
  • Garit Sur
  • Gucab
  • Gumbauan
  • Ipil
  • Libertad
  • Mabbayad
  • Mabuhay
  • Madadamian
  • Magleticia
  • Malibago
  • Maligaya
  • Malitao
  • Narra
  • Nilumisu
  • Pag-asa
  • Pangal Norte
  • Pangal Sur
  • Rumang-ay
  • Salay
  • Salvacion
  • San Antonio Ugad
  • San Antonio Minit
  • San Carlos
  • San Fabian
  • San Felipe
  • San Juan
  • San Manuel
  • San Miguel
  • San Salvador
  • Santa Ana
  • Santa Cruz
  • Santa Maria
  • Santa Monica
  • Santo Domingo
  • Silauan Sur
  • Silauan Norte
  • Sinabbaran
  • Soyung
  • Taggappan
  • Tuguegarao
  • Villa Campo
  • Villa Fermin
  • Villa Rey
  • Villa Victoria

人口

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エチャゲの人口推移
人口±% 増減
1903 9,403—    
1918 17,104+4.07%
1939 16,249−0.24%
1948 16,311+0.04%
1960 28,919+4.89%
1970 36,180+2.26%
1975 36,834+0.36%
人口±% 増減
1980 41,390+2.36%
1990 51,916+2.29%
1995 56,119+1.47%
2000 61,101+1.84%
2007 67,553+1.39%
2010 74,680+3.72%
2015 79,094+1.10%
出典: フィリピン統計局英語版[1][2][3]

気候

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エチャゲの気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均最高気温 °C°F 29
(84)
30
(86)
32
(90)
35
(95)
35
(95)
35
(95)
34
(93)
33
(91)
32
(90)
31
(88)
30
(86)
28
(82)
32
(89.6)
平均最低気温 °C°F 19
(66)
20
(68)
21
(70)
23
(73)
23
(73)
24
(75)
23
(73)
23
(73)
23
(73)
22
(72)
21
(70)
20
(68)
21.8
(71.2)
降水量 mm (inch) 31.2
(1.228)
23
(0.91)
27.7
(1.091)
28.1
(1.106)
113.5
(4.469)
141.4
(5.567)
176.4
(6.945)
236.6
(9.315)
224.9
(8.854)
247.7
(9.752)
222.9
(8.776)
178
(7.01)
1,651.4
(65.023)
平均降雨日数 10 6 5 5 13 12 15 15 15 17 16 15 144
出典:World Weather Online[4]

教育

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イザベラ州立大学周辺

大学

脚注

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  1. ^ Census of Population (2015). "Region II (Cagayan Valley)". Total Population by Province, City, Municipality and Barangay. PSA. 2016年6月20日閲覧
  2. ^ Census of Population and Housing (2010). "Region II (Cagayan Valley)". Total Population by Province, City, Municipality and Barangay. NSO. 2016年6月29日閲覧
  3. ^ Census of Population (1995, 2000 and 2007). "Region II (Cagayan Valley)". Total Population by Province, City and Municipality. NSO. 2011年6月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。
  4. ^ Echague, Isabela: Average Temperatures and Rainfall”. World Weather Online. 31 October 2015閲覧。

外部リンク

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