エステバン・アントニオ・ロアイザ・ヴェイナ (Esteban Antonio Loaiza Veyna , 1971年12月31日 - )は、メキシコバハ・カリフォルニア州ティフアナ出身の元プロ野球選手(投手)。右投右打。

エステバン・ロアイザ
Esteban Loaiza
基本情報
国籍 メキシコの旗 メキシコ
出身地 バハ・カリフォルニア州ティフアナ
生年月日 (1971-12-31) 1971年12月31日(52歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
230 lb =約104.3 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 1991年 ドラフト外
初出場 1995年4月29日 フィリーズ
最終出場 2008年6月11日 タイガース
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム メキシコの旗 メキシコ
WBC 2006年

発音指示では、ステイバン・ロワイザ (s-TAY-bahn lo-WHY-zah)となっている[1]

経歴

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1991年3月21日に、ドラフト外でピッツバーグ・パイレーツと契約し、プロ入り。1995年4月29日に、同球団からメジャーデビューを果たす。

1998年7月17日に、トッド・ヴァン・ポッペルおよびウォーレン・モリスとのトレードでテキサス・レンジャーズへ移籍。

2000年7月19日に、ダーウィン・クビアンおよびマイケル・ヤングとのトレードでトロント・ブルージェイズへ移籍。

2002年10月29日に、FAとなる。

2003年シカゴ・ホワイトソックスで大ブレイク。それまでもコンスタントにローテーションに入って投げていたが、自己最高の成績を残したのは2003年だった。ブルージェイズ時代の2002年9月に覚えたカッターが有効で、キャンプ前のマイナー契約から見事に這い上がった[2]。その年は最多奪三振のタイトルを獲得したほか、オールスターにも選出され、その試合で先発投手という大役を任された。

2004年7月31日にホセ・コントレラスとの交換トレードでニューヨーク・ヤンキースへ移籍。移籍後4先発で防御率7点台と期待を裏切り、8月末には先発ローテーションを外れてブルペンへ降格となった。10月29日にFAとなった。

2005年1月19日にワシントン・ナショナルズと契約。10月28日にFAとなり、11月29日に総額2140万ドルの3年契約でオークランド・アスレチックスと契約。

2006年第1回ワールド・ベースボール・クラシックではメキシコ代表に選ばれ、1次リーグのカナダ戦では好投した。しかし、2次リーグの日本戦では里崎智也本塁打を浴びたり、松坂大輔に投げ負けるなど、結果を残せなかった。シーズンが開幕すると、左手首を痛めてDL入りしたり、6月には飲酒運転とスピード違反で逮捕される不運に見舞われた。

2007年は、故障の影響で開幕から4ヶ月以上となる長期離脱を余儀なくされる。8月29日に、ジェイソン・シュミットランディ・ウルフらが故障により長期離脱したため、先発投手を求めていたロサンゼルス・ドジャースへ移籍。移籍後は全5登板とも先発を務めたものの、1勝4敗・防御率8.34と精彩を欠き、プレーオフ進出をかけて争っていたチームの足を引っ張る形となった。

2008年は先発5番手として開幕を迎えたが、不振のため先発を外されたのち、右肩を痛め故障者リスト入り。5月24日にはクレイトン・カーショウの昇格に伴いDFAとなった。6月3日にFAとなり、6月4日に古巣のシカゴ・ホワイトソックスと1年契約を結んだ。しかし、右肩の状態は万全ではなく、6月13日に再び故障者リスト入りを余儀なくされた。7月25日に放出された。

2013年からメキシカンリーグメキシコシティ・レッドデビルズでプレー。5月にシウダーデルカルメン・ドルフィンズへ移籍した。

私生活

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2010年に歌手のジェニー・リヴェラと結婚。2012年12月9日にリヴェラが飛行機墜落事故で死亡し死別[3]

2018年2月9日、コカインを売買目的で所持していた容疑で逮捕された[3]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
1995 PIT 32 31 1 0 0 8 9 0 -- .471 762 172.2 205 21 55 3 5 85 6 1 115 99 5.16 1.51
1996 10 10 1 1 0 2 3 0 -- .400 236 52.2 65 11 19 2 2 32 0 0 32 29 4.96 1.59
1997 33 32 1 0 0 11 11 0 -- .500 851 196.1 214 17 56 9 12 122 2 3 99 90 4.13 1.38
1998 21 14 0 0 0 6 5 0 -- .545 394 91.2 96 13 30 1 3 53 1 2 50 46 4.52 1.37
TEX 14 14 1 0 0 3 6 0 -- .333 357 79.1 103 15 22 3 2 55 3 0 57 52 5.90 1.58
'98計 35 28 1 0 0 9 11 0 -- .450 751 171.0 199 28 52 4 5 108 4 2 107 98 5.16 1.47
1999 30 15 0 0 0 9 5 0 0 .643 517 120.1 128 10 40 2 0 77 2 0 65 61 4.56 1.40
2000 20 17 0 0 0 5 6 1 0 .455 480 107.1 133 21 31 1 3 75 1 0 67 64 5.37 1.53
TOR 14 14 1 1 0 5 7 0 0 .417 391 92.0 95 8 26 0 10 62 0 0 45 37 3.62 1.32
'00計 34 31 1 1 0 10 13 1 0 .435 871 199.1 228 29 57 1 13 137 1 0 112 101 4.56 1.43
2001 36 30 1 1 0 11 11 0 0 .500 837 190.0 239 27 40 1 9 110 1 1 113 106 5.02 1.47
2002 25 25 3 1 1 9 10 0 0 .474 670 151.1 192 18 38 3 4 87 1 0 102 96 5.71 1.52
2003 CWS 34 34 1 0 0 21 9 0 0 .700 922 226.1 196 17 56 2 10 207 3 1 75 73 2.90 1.11
2004 21 21 2 1 0 9 5 0 0 .643 604 140.2 156 23 45 3 1 83 2 0 81 76 4.86 1.43
NYY 10 6 0 0 0 1 2 0 0 .333 214 42.1 61 9 26 2 2 34 2 0 43 40 8.50 2.06
'04計 31 27 2 1 0 10 7 0 0 .588 818 183.0 217 32 71 5 3 117 4 0 124 116 5.70 1.57
2005 WSH 34 34 0 0 0 12 10 0 0 .545 912 217.0 227 18 55 3 5 173 6 0 93 91 3.77 1.30
2006 OAK 26 26 2 1 1 11 9 0 0 .550 679 154.2 179 17 40 3 5 97 2 0 92 84 4.89 1.42
2007 2 2 0 0 0 1 0 0 0 1.000 56 14.2 10 1 4 0 0 5 0 0 3 3 1.84 0.95
LAD 5 5 0 0 0 1 4 0 0 .200 108 22.2 26 9 16 1 1 15 0 1 21 21 8.34 1.85
'07計 7 7 0 0 0 2 4 0 0 .333 164 37.1 36 10 20 1 1 20 0 1 24 24 5.79 1.50
2008 7 3 0 0 0 1 2 0 0 .333 103 24.0 24 3 5 1 1 9 0 0 15 15 5.63 1.21
CWS 3 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 13 3.0 3 1 0 0 0 1 0 0 2 1 3.00 1.00
'08計 10 3 0 0 0 1 2 0 0 .333 116 27.0 27 4 5 1 1 10 0 0 17 16 5.33 1.19
MLB:14年 377 333 14 6 2 126 114 1 0 .525 9106 2099.0 2352 259 604 40 75 1382 32 9 1170 1084 4.65 1.41
  • 各年度の太字はリーグ最高

受賞歴・記録

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代表歴

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脚注

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  1. ^ Esteban Loaiza Stats”. Baseball Reference.com. 2018年2月20日閲覧。
  2. ^ 『月刊スラッガー』2004年1月号、21ページ
  3. ^ a b “MLB通算126勝の元投手を薬物所持で逮捕、球宴2度選出の実績”. AFPBB News. フランス通信社. (2018年2月13日). https://www.afpbb.com/articles/-/3162149 2018年2月13日閲覧。 

関連項目

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外部リンク

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