エオラプトル (Eoraptor) は中生代後期三畳紀(約2億2,800万年前)に生息していた最古の恐竜のひとつ。現在知られている恐竜の中でも最も原始的だと考えられ、恐竜に含めない研究者もいる。恐竜時代の黎明期に存在したことから名前は夜明けの泥棒という意味を持つ。

エオラプトル
Eoraptor
生息年代: 三畳紀前期, 231.4 Ma
エオラプトル
エオラプトル
Eoraptor lunensis 想像図
地質時代
後期三畳紀
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
亜綱 : 双弓亜綱 Diapsida
下綱 : 主竜形下綱 Archosauromorpha
上目 : 恐竜上目 Dinosauria
: 竜盤目 Saurischia
亜目 : ?獣脚亜目 Theropoda
: エオラプトル属 Eoraptor
学名
Eoraptor
Sereno et al.1993

体長約1メートル。小型で軽量な体躯。既に中空の骨を持っていた。頭骨は細長く、顎には多数のがあった。歯の形態は特殊化しており、顎の前方の歯は原始的な竜脚形類とよく似た木の葉形、後方の歯は獣脚類特有のカーブした形になっていた。前肢は短く、指は5本あった。しかし、このうち2本は退縮しつつある[1]

原始的な獣脚類に含まれると見なされてきた傾向が強かったが、外鼻孔や前肢の指の形態から原始的な竜脚形類の仲間ではないかと提唱されはじめている[2]

脚注

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  1. ^ リチャードソン 2005, p. 44.
  2. ^ 『恐竜博2011』 34頁

参考文献

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  • ヘーゼル・リチャードソン、ディビッド・ノーマン(監修)『恐竜博物図鑑』出田興生(訳)、新樹社〈ネイチャー・ハンドブック〉、2005年。ISBN 4-7875-8534-7 

関連項目

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