ウラジオストック演説
ウラジオストック演説(ウラジオストックえんぜつ)は、ソビエト連邦時代を含むロシア極東の都市、ウラジオストク市で行われた演説。特に、1986年にミハイル・ゴルバチョフ・ソ連共産党書記長が行った演説を指す[1]。
1986年・ゴルバチョフ
編集1986年7月28日、当時のミハイル・ゴルバチョフ・ソビエト連邦共産党書記長がウラジオストク市でのレーニン勲章授与記念式典の演説で行なった演説[2][3][4]。
演説内容
編集演説の内容はソビエト連邦はアジア太平洋地域の国の1つであるという認識のもと、主にソ連とアジア地域の国々との関係強化を訴えるものであった。また約30年近くソ連と対立を続けてきた中華人民共和国に対しては、ソ連側の譲歩による領土問題の解決と、中ソ国境に配備したソ連軍の兵力削減の意志を示した。更にこの演説の中でゴルバチョフは1979年以来アフガニスタンに駐留を続けているソ連軍の撤退を表明し、冷戦終結に向けた一歩となった。
2007年・プーチン
編集2007年1月、ロシア連邦大統領のウラジーミル・プーチンはウラジオストックで演説を行った[5]。
脚注
編集- ^ “ウラジオストク演説”. ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典. コトバンク. 2019年7月21日閲覧。
- ^ 小島麗逸 著「中華人民共和国」、大蔵省財政金融研究所 編『アジア周縁諸国経済の現状と今後の課題-アジア外縁諸国の経済情勢研究会・報告書』2000年6月、242頁 。2012年7月1日閲覧。
- ^ ウラジオストックにおけるゴルバチョフ・ソ連共産党書記長演説(対日関係部分) - 東京大学東洋文化研究所 田中明彦研究室 データベース『世界と日本』(2012年7月1日閲覧)
- ^ ゴルバチョフ演説・論文集 - Webcat Plus(2012年7月1日閲覧)
- ^ 兵藤長雄. “平成18年北方領土問題教育者会議全国会議 領土交渉の後退と教育者会議への期待”. 独立行政法人北方領土問題対策協会. 2016年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年7月1日閲覧。