ウッテガエシ
囲碁においてウッテガエシ(打手返し)とは、相手の石を取る基本的な手筋の一つ。アタリを回避するために相手の石を打ち抜いても再びアタリとなり、結局取られてしまう状態をいう。英語でsnap-back。古い本などには「ウッテガエ」と表記しているものもあるが、近年では用いられない。
基本形
編集下図がウッテガエシの基本形[1]。
黒番でbにアタリを打ってもaにツガれて取れない。アタリを覚悟で、aにホウリコむのが好手[1]。
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その直後に白石がbに打つと、今aに打たれたばかりの黒石は取られるが(中図)、白3子がアタリになる。再び黒がaに打てば白3子を取ることができる(右図)[1]。このような手筋をウッテガエシという。
上図で黒がaに打つのもまたウッテガエシである。
両ウッテガエシ
編集この図において黒番である時、白石を取るためには、aに打つ。その後、白b、黒cと続くと次のようになる。
白は、dに打って黒石1を取っても、eに打って黒石3を取っても、次に黒が取られた石と同じ所に再び石を置くと取られてしまう[2]。このように2箇所同時にウッテガエシの状態に持ち込む手筋を両ウッテガエシという。
脚注
編集- ^ a b c 翟燕生 (2003). 圍棋初階 (中国語). 香港: 天地圖書. pp. 27–28. ISBN 988201432-1。
- ^ 翟燕生 (2003). 圍棋初階 (中国語). 香港: 天地圖書. p. 29. ISBN 988201432-1。