ウィーン外交学院
(ウィーン外交アカデミーから転送)
ウィーン外交学院(独: Diplomatische Akademie Wien、仏: Académie diplomatique de Vienne / École des Hautes Études Internationales de Vienne、英: Diplomatic Academy of Vienna)は、国際関係論、政治学、法学などに特化したオーストリア・ウィーンの専門職大学院。ハプスブルク帝国の外交官の育成を目的として1754年にマリア・テレジアによって設立された帝国王立東洋言語学院(Kaiserlich-königliche Akademie für Orientalische Sprachen)を起源とする。
教育
編集設置課程
編集ウィーン外交学院では大学院学位のみを取得可能である。以下、設置課程の一覧。
- 二年制修士課程
- ディプロマ課程(Diploma Programme) - 大学院生のみの一年制課程[1]。
ほか、サマースクールやセミナーなども実施している。
学生生活
編集ウィーン外交学院は、ウィーンの中心部に建つホーフブルク宮殿の一部を校舎として使用している。宮殿内には学院のセミナー室や講義室のほか、40の学生室、バー、ジム、庭園、パソコン室、外務省の図書館などが置かれる。近隣のテレジアナム水泳場も学生に開放されている。
歴代院長
編集在任期間 | 院長 |
1754-1769 | Pater Joseph Franz |
1770-1785 | Pater Johann von Gott Nekrep |
1785-1832 | Pater Franz Höck |
1832-1849 | Joseph Othmar von Rauscher |
1849-1852 | Max Selinger |
1852-1861 | Philippe von Körber |
1861-1871 | Ottokar Maria Freiherr von Schlechta von Wschehrd |
1871-1883 | ハインリヒ・アルフレート・バーブ |
1883 | Konstantin Freiherr von Trauttenberg |
1883-1885 | Paul Freiherr Gautsch von Frankenthurn |
1886-1904 | Michael Freiherr Pidoll von Quintenbach |
1904-1933 | Anton Winter |
1933-1941 | Friedrich Hlavac |
1964-1967 | Ernst Florian Winter |
1967 | Robert Friedinger-Pranter |
1967-1968 | Johannes Coreth |
1968-1975 | Arthur Breycha-Vauthier |
1975-1976 | Emanuel Treu |
1976-1977 | Arthur Breycha-Vauthier |
1977-1978 | Johannes Coreth |
1978-1986 | Heinrich Pfusterschmid-Hardtenstein |
1986-1993 | Alfred Missong |
1994-1999 | Paul Leifer |
1999-2005 | Ernst Sucharipa |
2005-2009 | イジ・グルーサ |
2009-2017 | ハンス・ヴィンクラー (外交官) |
2017- | エミール・ブリックス |
写真
編集著名な出身者
編集- クルト・ヴァルトハイム - 第4代国連事務総長、オーストリア共和国第6代大統領、ナチス突撃隊将校
- コリンダ・グラバル=キタロヴィッチ - クロアチア共和国第4代大統領
- イゴル・ルクシッチ - モンテネグロ共和国首相
脚注
編集- ^ “Diplomatic Academy of Vienna Profile”. web.archive.org (2011年12月15日). 2022年1月7日閲覧。