イースト・ヴィレッジ
イースト・ヴィレッジ (East Village) は、ニューヨーク市マンハッタン区ダウンタウンの地区である。
East Village | |
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10丁目から1番街を北に見た眺め | |
ロウアー・マンハッタン内の位置 | |
座標: 北緯40度43分39秒 西経73度59分09秒 / 北緯40.72750度 西経73.98583度 | |
国 | アメリカ合衆国 |
州 | ニューヨーク州 |
市 | ニューヨーク市 |
地区 | ニューヨーク市議会地区2 |
地方 | マンハッタン・コミュニティ・ボード3 |
命名 | 1960年代 |
通り | 2番街、1番街、アベニューA、バワリー、セント・マークス・プレイス |
ZIP |
10009, 10003 and 10002 |
下院選挙区 | 8, 12 and 14 |
州議会 | 地区64, 66 and 74 |
上院選挙区 | 地区25 and 29 |
地下鉄 | 2番街 (F <F> 系統の列車), アスター・プレイス (4 6 <6> 系統の列車), and 1番街 (L 系統の列車) |
概要
編集マンハッタン南西部、グリニッジ・ヴィレッジの東からイースト川に至る、ハウストン・ストリートから14丁目の間の地域の名称である[1]。
かつてはロウアー・イースト・サイドの一部と見なされていたが、20世紀半ば頃から独立した地域と見なされるようになった。1950年代からビートニク (en) の拠点となり、1960年代後半からは多くの学生、芸術家、音楽家、そしてヒッピーたちが住み着くようになった。こうして「ニューヨークのボヘミア」とも呼ばれ、自由奔放な若者やアーティストなどが多く居住する地区となった。ニューヨークのカウンターカルチャー運動の中心地として、様々なアート運動が起こった。この地では、パンク・ロック[2]やニューヨリカン (en) 文学[3]などの盛り上がりを見せた。また、抗議運動や暴動がこの地域でたびたび起こった。1990年代初頭までは治安も悪く、中心部にあるトンプキンス・スクエアでは麻薬取引などが横行していた。90年代半ば頃から行われたジェントリフィケーションにより、現在では若者向けの「ヒップな街」に生まれ変わりつつある[4]。バーやレストランが多く、夜になると活気のある地域である。
セント・マークス・プレイスを中心とする地区西部には日本人経営によるレストランや商店も多く、マンハッタンの中でも最も日本人の多い地域のひとつである。
位置
編集方角 | 区境 | 隣接地区 |
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東 | FDRドライブ | イースト川 |
西 | ブロードウェイ | グリニッジ・ヴィレッジ |
南 | ハウストン・ストリート | ロウアー・イースト・サイド |
北 | 14丁目 | グラマシー、ストイフェサント・タウン (en) |
イースト・ヴィレッジに含まれる地区:
歴史
編集17世紀にオランダ人入植者がニューヨークにやってきてから、このエリアはen:Wouter van Twiller総督の農地となった。1651年にピーター・ストイフェサントにこの農園は譲渡され、彼の子孫は7代に渡ってこの土地を所有し続けた。19世紀に入って、その土地は小さく分割され徐々に売りに出され、住宅地に転換された。1840年代と1850年代にはアイルランド系およびドイツ系の移民が大量にこの地区に住み着くようになった。1890年代になるとポーランド系およびウクライナ系の移民が大量に押し寄せた。このように、19世紀と20世紀前半に移民労働者の街としての特徴が形成された。20世紀後半からはアートシーンにおける文化が花開いた。21世紀には高級化が進行中である。
関連項目
編集脚注
編集- ^ F.Y.I., "When did the East Village become the East Village and stop being part of the Lower East Side?", Jesse McKinley, The New York Times, June 1, 1995; accessed August 26, 2008.
- ^ In Rocking East Village, The Beat Never Stops, Karen Schoemer, The New York Times, June 8, 1990.
- ^ Another Nuyorican Icon Fades, Santiago Nieves, New York Latino Journal, May 13, 2005.
- ^ Kugel, Seth, "An 80-Block Slice of City Life", The New York Times, September 19, 2007.