イーストリー (イングランド)
イーストリー(Eastleigh)は、英国イングランド南東部、ハンプシャーにあるタウン。バラ・オブ・イーストリーの中心地。
イーストリー
| |
---|---|
タウン | |
旧役場 | |
ハンプシャーにおけるイーストリーの位置 | |
人口 | 48,350人 (2021年)[1] |
教区 |
|
非都市ディストリクト | |
シャイア・カウンティ | |
リージョン | |
構成国 | イングランド |
国 | イギリス |
郵便地域 | EASTLEIGH |
郵便番号 | SO50 |
市外局番 | 023 |
警察 | ハンプシャー |
消防 | ハンプシャー |
救急医療 | サウス・セントラル |
欧州議会 | サウス・イースト・イングランド |
英国議会 |
|
公式サイト | www |
フライ・フィッシングの名所であるイッチェン川の沿岸に位置する[3][4]。
歴史
編集イーストリーの町ができたのは、紀元79年である[5][6][7]。当時のローマ街道沿いに位置したこの町からは複数の遺物が出土しており、1908年の発掘調査では棺も見つかっている[8][5][9][10]。
地名の由来は古英語で「森の中の東の空き地」を指す「イースト・リー(East Leah)」で、932年の時点でサクソン人がこの地名で呼んでいた記録が残っている[11]。また1086年発行のドゥームズデイ・ブックには、「エストリー(Estleie)」という名で記録されていた[5]。
1838年、ロンドン・アンド・サウス・ウェスタン鉄道(L&SWR)がサウサンプトン-ウィンチェスター間を開業させ、イーストリー近くにも駅の設置が決まった[11][12]。駅自体はバートンという小さな村の近くに設置され、ビショップストーク・ジャンクション駅と名付けられた[11]。その後1868年にバートンはイーストリーに組み込まれ、1つの教区を構成するようになった[11]。また同年には2,300ポンドをかけて教区教会も建設されている[13]。建設の際には小説家シャーロット・ヤングが建設費500ポンドを寄付しており、その功績によって彼女には新教区の名称を「バートン」か「イーストリー(Eastly)」のどちらにするか決める権利が与えられた。彼女は「イーストリー」を選んだが、発音はより現代的なEastleighとするようにした[14]。1891年にはロンドンのナイン・エルムズにあったL&SWRの客車・貨車工場がイーストリーへ移転してきた。その後1909年にはさらに蒸気機関車工場も移転している。これらの工場は移転から100年以上操業し、2006年に閉鎖された。
イーストリーでは住民数・工業・商業全てにおいて非常に成長しており、バラ・オブ・イーストリーはイギリスのテレビ局チャンネル4の「イギリスで最も住みやすい町ランキング2006」で第9位にランクインした[15]。
1918年にはアメリカ海軍航空隊の基地が設置され、第一次世界大戦では北部爆撃隊がこの基地に配属された。なお同基地は戦後休戦協定が結ばれてすぐに廃止となった[16]。
教育
編集- 継続教育機関
宗教施設
編集スポーツ
編集- サッカー
- バスケットボール
- ソレント・ケストレルズ:イングランドNBLディヴィジョン1所属
- ホッケー
- イーストリー・レディース・ホッケー・クラブ:ハンプシャー・ウィメンズ・リーグ所属
- ラグビーユニオン
- イーストリー・ラグビー・フットボール・クラブ:ロンドン2・サウスウェスト(7部相当)所属
交通
編集- 航空
- 鉄道
姉妹都市
編集脚注
編集出典
編集- ^ “city population”. 13 May 2023閲覧。
- ^ “Eastleigh Town”. Ordnance Survey. 3 July 2021閲覧。
- ^ Hampshire and Isle of Wight Wildlife Trust Archived 24 August 2009 at the Wayback Machine.
- ^ Fact file on the River Itchen Archived 5 June 2011 at the Wayback Machine.
- ^ a b c Nicola Gosling: 1986, Page 4
- ^ “Archaeology Object Database – Southampton City Council”. sccwww1.southampton.gov.uk. Southampton City Council. 19 April 2010時点のオリジナルよりアーカイブ。28 March 2010閲覧。
- ^ “VENTA BELGARVM”. roman-britain.org. 16 January 2010時点のオリジナルよりアーカイブ。28 March 2010閲覧。
- ^ “Hampshire Treasures: Volume 13 ( Eastleigh), Page 3 – Bishopstoke, Entry 04”. hants.gov.uk. 5 June 2011時点のオリジナルよりアーカイブ。29 March 2010閲覧。
- ^ “Bishopstoke Parish Council: History”. bishopstokepc.hampshire.org.uk. 27 February 2011時点のオリジナルよりアーカイブ。28 March 2010閲覧。
- ^ “Chandlers Ford – Local History”. chandlersfordonline.com. 9 March 2009時点のオリジナルよりアーカイブ。29 March 2010閲覧。
- ^ a b c d “A History of Eastleigh”. www.localhistories.org. 21 December 2009閲覧。
- ^ Williams, R. A. (1968) The London & South Western Railway, v. 1: The formative years, and v. 2: Growth and consolidation, David and Charles, ISBN 0-7153-4188-X, 0-7153-5940-1
- ^ Clarke, Kathleen: 1995, Page 6
- ^ Clarke, Kathleen: 1995, Page 7
- ^ “BEST AND WORST PLACES TO LIVE 2006: Eastleigh”. Channel 4. 3 February 2008時点のオリジナルよりアーカイブ。16 November 2007閲覧。
- ^ Van Wyen, Adrian O. (1969). Naval Aviation in World War I. Washington, D.C.: Chief of Naval Operations. p. 80
- ^ “Hampshire schools by area: Eastleigh”. Hantsweb. Hampshire County Council. 14 September 2008時点のオリジナルよりアーカイブ。28 October 2013閲覧。
- ^ “Eastleigh Parish”. Easleigh Parish. 6 November 2018閲覧。
- ^ “History”. Holy Cross. The Catholic Parish of St Swithin Wells. 12 September 2016時点のオリジナルよりアーカイブ。6 November 2018閲覧。
- ^ Kelly's Directory of Southampton and Neighbourhood. http://www.plimsoll.org/Southampton/streetdirectories/directory1907/default.asp#13.+(1907).+pp. 512 & 516
- ^ “Hettie's hundred years at Eastleigh”. baptisttimes.co.uk. 2021年11月22日閲覧。
- ^ “Winchester, Eastleigh & Romsey - St Andrews, Eastleigh”. www.wermethodistcircuit.org.uk. 2021年11月22日閲覧。
参考文献
編集- Clarke, Kathleen (1995). First. ed. Civic Pride: Engendered and Remembered. Eastleigh: K M Clarke B.A./ Boyatt Wood Press, Southampton. ISBN 0-9526565-0-7