イルミネーション (B'zの曲)

B'zの配信限定シングル
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イルミネーション」は、日本音楽ユニットB'zの楽曲。2024年10月7日にVERMILLION RECORDSより配信限定シングルとしてリリース[5][6][7]

イルミネーション
B'z配信限定シングル
リリース2024年10月7日
規格デジタル・ダウンロード
ジャンル
時間3分37秒
レーベルVERMILLION RECORDS
作詞者稲葉浩志
作曲者松本孝弘
プロデュース松本孝弘
チャート順位
B'z 年表
  • イルミネーション
  • (2024年)
  • -
ミュージックビデオ
「イルミネーション」 - YouTube

楽曲解説

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配信シングルとしては2022年の「SLEEPLESS」以来、約2年ぶりのリリース[注 1]。本楽曲はNHK連続テレビ小説おむすび』主題歌で、ドラマのために書き下ろされた楽曲であり[8][9][10][11]、ドラマの初回放送日(2024年9月30日)にリリースが発表された[5][6][7]

楽曲についてメンバーは、「泣いて笑って山を越え谷を越え進んでいくように生きて、たどり着いた場所には、無償の愛情に満ちた輝きを放つイルミネーションが待っている。そんな希望を持ちながらこの『おむすび』の主題歌を作りました。明るいエネルギー溢れるドラマとともに楽しんでいただけたら嬉しいです」とコメントしている[9][10][11]。メンバーは、事前にドラマの台本を読んでから楽曲制作を行った[12]

作曲を担当した松本は、NHKとのやりとりを経て良い楽曲になったと振り返り、「ドラマに寄り添ったサウンド創り、メロディーという点にはこだわりました」と語っている[13]

作詞を担当した稲葉は、歌詞の原型はコロナ禍の時に散文形式のメモに残していたものであると明かしている。当時コロナ禍で外出が制限され多くのクリスマスイルミネーションが「用なし」になってしまったにもかかわらず、ある田舎で採算を度外視してイルミネーションを通常通り点灯していた企業があったことに触れ、「そのイルミネーションが非常に希望の光、燈(ともしび)みたいな印象で、それをモチーフにして歌詞を書きました」「そういう希望が持てるような歌詞をドラマにうまくはめられたらいいなと思って書きました」と振り返っている[13]

2024年12月31日、『第75回NHK紅白歌合戦』の特別企画として初出場し、本曲を披露した[注 2]。B'zが音楽番組に出演したのは2017年12月25日放送のTBS『CDTVスペシャル!クリスマス音楽祭2017』以来7年ぶりであり、NHKの音楽番組への出演は2007年5月19日放送の『MUSIC JAPAN』以来、17年ぶりであった[19][20][21]

背景

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ドラマの制作統括である宇佐川隆史はB'zを主題歌に起用した理由について、そもそも今回のドラマの企画書はB'zの曲を聴きながら書いていたと振り返り、「『人々を元気にしたい』このシンプルな思いを、本気で、全力で考えた結果、たどり着いた答えが、B'zさんによる主題歌でした」とオファーの経緯を明かしている[9][10][11]。宇佐川は、「B'zの曲には『今、大変だろうけど、頑張ってみようよ』というメッセージ性のある曲が沢山あり、実際にそういった曲を聴きながら企画書を書いていました。『心配ない、問題ない』と歌われるんです[注 3]。それこそ明るく力強く日々を進む“ギャルマインド”と共通しており、私たちがドラマの中で伝えたいことだと思いました」と語り、B'zの楽曲が主題歌を依頼するきっかけになったとのこと[22][23][12]。B'zへのオファーについて、先述のようなドラマにかけている想いを宇佐川自身が手紙を書いてB'z側に送付した。B'z側の反応については「ものすごく喜んでらっしゃいました」「朝ドラの主題歌なんて光栄だとおっしゃっていただけた」と明かし、その反応に驚いたと宇佐川は振り返っている[22][23][12]

さらに、その手紙にはB'zに求める楽曲の方向性も記されており、宇佐川は「日常の曲」というテーマを提示していた。宇佐川は、「B'zには『ultra soul』のようなスポーティーな曲やカッコいい曲も沢山あるが、『Easy Come, Easy Go!』のような「日々を過ごすって簡単ではないけれど、みんなで一緒に楽しんでいこうよ」と肩を押してくれる名曲もたくさんある」と語り、B'zには「そういうB'zさんの曲が今回の朝ドラの曲としてふさわしいのではないか」と伝えたとのこと[22][23]

B'zに依頼してから数か月後、本楽曲のデモがドラマスタッフに届けられ、そのデモを初めて聞いた宇佐川と脚本担当の根本ノンジは、思わず涙がこぼれたとのこと[9][10][11]。また宇佐川は初めて楽曲を聞いた感想として、「B'zサウンドでありながら、『おむすび』というドラマにすごくフィットしていてすごいと思いました」と楽曲の良さに感動を覚えたと明かしている[12]

チャート成績および評価

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2024年10月16日に発表されたオリコン週間デジタルシングル(単曲)ランキングで、「UNITE」「SLEEPLESS」に続く自身3作目の1位を獲得した[1]。同日に発表されたBillboard Japan Download Songsでも18,972DLを売り上げて初登場1位を獲得した[2]

音楽ライターの石井恵梨子は、ドラマのタイトルやストーリー性がB'zのイメージにそぐわない気がしたとし、メンバーの公式コメントから引用した一節たどり着いた場所には、無償の愛情に満ちた輝きを放つイルミネーションが待っていると解釈することで、雄々しいギターが響くロックと溌剌としたポップスの折衷に成功していると評した[24]

プロモーション

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2024年11月17日、ミュージック・ビデオがYouTubeの公式チャンネルと商業施設のShibuya Sakura Stage東京都渋谷区)内の特設ビジョンで同時解禁された[25][26][27][28][29]。監督は池田一真が担当した[30]。幻想的な映像で表現された[31]

参加ミュージシャン

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脚注

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注釈

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  1. ^ 2023年にCDシングル『STARS』を1枚リリースしている。
  2. ^ 「イルミネーション」は事前収録のスタジオでの演奏であったが、演奏終了後階段から稲葉と松本が降りてくる演出がなされ、その後NHKホールのメインステージにサプライズで登場。告知されていなかった「LOVE PHANTOM」と「ultra soul」を披露した[14][15][16][17]。リハーサルなども完全クローズで行われ、サプライズの登場は司会者にも知らされていなかった[18]
  3. ^ B'zの5thアルバム『IN THE LIFE』に収録された「Wonderful Opportunity」にそのようなフレーズがある。

出典

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  1. ^ a b B’z、NHK連続テレビ小説主題歌の最新曲がデジタルシングル1位【オリコンランキング】”. ORICON NEWS. oricon ME (2024年10月16日). 2024年10月16日閲覧。
  2. ^ a b 【ビルボード】B'z「イルミネーション」DLソング初登場首位、Creepy Nuts/Official髭男dismが続く”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク (2024年10月16日). 2024年10月16日閲覧。
  3. ^ Billboard Japan Hot 100 | Charts”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク (2024年10月16日). 2024年10月16日閲覧。
  4. ^ オリコン週間 合算シングルランキング 2024年10月07日~2024年10月13日 41~50位”. ORICON NEWS. oricon ME. 2025年1月6日閲覧。
  5. ^ a b “B'z、朝ドラ『おむすび』主題歌「イルミネーション」を10/7配信開始+オープニング映像公開”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2024年9月30日). https://www.barks.jp/news/?id=1000251054 2024年10月1日閲覧。 
  6. ^ a b B'z、朝ドラ『おむすび』主題歌「イルミネーション」リリース ノンクレジットOP映像も公開”. リアルサウンド. 株式会社blueprint (2024年9月30日). 2024年10月1日閲覧。
  7. ^ a b “B'z、朝ドラ『おむすび』主題歌「イルミネーション」配信決定&OP映像ノンクレジットVer.公開”. Billboard JAPAN (株式会社阪神コンテンツリンク). (2024年9月30日). https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/142081/2 2024年10月1日閲覧。 
  8. ^ “平成ギャルの栄養士描く朝ドラ「おむすび」主題歌はB'z”. 映画ナタリー (株式会社ナターシャ). (2024年9月6日). https://natalie.mu/eiga/news/589769 2024年9月6日閲覧。 
  9. ^ a b c d “B'z、NHK連続テレビ小説『おむすび』主題歌に新曲「イルミネーション」書き下ろし”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2024年9月6日). https://www.barks.jp/news/?id=1000250505 2024年10月1日閲覧。 
  10. ^ a b c d B’z、新曲「イルミネーション」が橋本環奈主演のNHK連続テレビ小説『おむすび』主題歌に”. リアルサウンド. 株式会社blueprint (2024年9月6日). 2024年10月1日閲覧。
  11. ^ a b c d “B'z、橋本環奈主演の朝ドラ『おむすび』主題歌を担当”. Billboard JAPAN (株式会社阪神コンテンツリンク). (2024年9月6日). https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/141339/2 2024年10月1日閲覧。 
  12. ^ a b c d 名鹿祥史 (2024年9月30日). “朝ドラ「おむすび」主題歌、B'zへの思いを制作陣が明かす”. シネマトゥデイ (株式会社シネマトゥデイ). https://www.cinematoday.jp/news/N0145039 2024年10月5日閲覧。 
  13. ^ a b 阿部公輔 (2025年1月3日). “【B'z独占インタ①】松本孝弘と稲葉浩志が明かす紅白歌唱曲へ込めた思い ソロ活動から進化の合体イヤー”. スポニチアネックス (株式会社スポーツニッポン新聞社). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2025/01/03/kiji/20250103s00041000170000c.html 2025年1月4日閲覧。 
  14. ^ “【紅白】B'z、特大サプライズにネット歓喜「NHKの本気を見た」「今年のMVP」”. ORICON NEWS (オリコン株式会社). (2024年12月31日). https://www.oricon.co.jp/news/2362213/full/ 2025年1月1日閲覧。 
  15. ^ “【紅白】B’z、初紅白でNHKホールにまさかの降臨「LOVE PHANTOM」「Ultra Soul」に会場熱狂”. サンケイスポーツ (株式会社産業経済新聞社). (2024年12月31日). https://www.sanspo.com/article/20241231-TUN4HX6ZXRNOLANVHROVBRTOPI/ 2025年1月1日閲覧。 
  16. ^ “【紅白】初出場のB’zがサプライズで3曲披露! 司会陣にも事前に知らされず 橋本環奈「ええ~!」”. スポニチ Sponichi Anex (株式会社スポーツニッポン新聞社). (2024年12月31日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2024/12/31/kiji/20241231s00041000329000c.html 2025年1月1日閲覧。 
  17. ^ “【紅白本番】B’zサプライズ演出は司会者も完全に知らず 機材トラブルも「わからないくらいテンション上がった」「最高すぎる」とトレンド席巻”. モデルプレス (株式会社ネットネイティブ). (2024年12月31日). https://mdpr.jp/music/detail/4463804 2025年1月1日閲覧。 
  18. ^ “橋本環奈「あまり眠れず」紅白B’zサプライズ生熱唱に興奮&驚き「次の準備だと疑わず」リハ完全クローズ”. スポニチ Sponichi Anex (株式会社スポーツニッポン新聞社). (2025年1月1日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2025/01/01/kiji/20250101s00041000222000c.html 2025年1月1日閲覧。 
  19. ^ “「B’z」紅白初出場 朝ドラ「おむすび」主題歌歌う オファー出し続けたNHKの悲願ついに成就”. スポニチ Sponichi Anex (株式会社スポーツニッポン新聞社). (2024年12月25日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2024/12/25/kiji/20241224s00041000338000c.html 2025年1月1日閲覧。 
  20. ^ “紅白歌合戦2024 曲順【一覧】タイムテーブル・出演者・曲目発表『第75回NHK紅白歌合戦 』トップバッターはME:I ・こっちのけんと、トリは福山雅治・MISIA、Number i、Creepy Nutsら初出場歌手、B'z 、米津玄師ら特別企画は?”. ORICON NEWS (オリコン株式会社). (2024年12月26日). https://www.oricon.co.jp/special/69421/ 2025年1月1日閲覧。 
  21. ^ MUSIC JAPAN”. NHK. 2025年1月6日閲覧。
  22. ^ a b c 石井達也 (2024年10月2日). “『おむすび』はなぜ平成×ギャル×震災を題材に? “朝ドラファン”宇佐川CPが込めた思い”. リアルサウンド. 株式会社blueprint. 2024年10月5日閲覧。
  23. ^ a b c 酒井青子 (2024年10月3日). “『おむすび』制作統括がB'z楽曲に感じた“ギャルマインド”と共通するもの 主題歌オファーの思い語る”. マイナビ (株式会社マイナビ). https://news.mynavi.jp/article/20241003-omusubi/ 2024年10月5日閲覧。 
  24. ^ 石井恵梨子 (2024年10月11日). “B'z「イルミネーション」”. Real Sound. blueprint. 2025年1月7日閲覧。
  25. ^ “B’z、NHK連続テレビ小説「おむすび」主題歌のミュージックビデオ公開”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2024年11月17日). https://natalie.mu/music/news/599775 2024年11月18日閲覧。 
  26. ^ “B'z、朝ドラ『おむすび』主題歌「イルミネーション」のMV公開+キャンペーン始動”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2024年11月17日). https://www.barks.jp/news/?id=1000252169 2024年11月18日閲覧。 
  27. ^ “B'zが異例予告→朝ドラ『おむすび』主題歌「イルミネーション」のMV公開”. ORICON NEWS (オリコン株式会社). (2024年11月17日). https://www.oricon.co.jp/news/2354593/full/ 2024年11月18日閲覧。 
  28. ^ “B'z、朝ドラ主題歌「イルミネーション」MV公開、渋谷の大型ビジョン“1日ジャック”、ファン駆け付ける”. スポーツ報知 (株式会社報知新聞社). (2024年11月17日). https://hochi.news/articles/20241117-OHT1T51149.html?page=1 2024年11月18日閲覧。 
  29. ^ “B’z 朝ドラ主題歌「イルミネーション」のMVが解禁 新施設でイベントも開催”. スポニチ Sponichi Anex (株式会社スポーツニッポン新聞社). (2024年11月17日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2024/11/17/kiji/20241117s00041000331000c.html 2024年11月18日閲覧。 
  30. ^ 本人のポスト
  31. ^ “B’z「イルミネーション」 1年ぶり新曲MVは幻想的映像”. テレ朝news (テレビ朝日). (2024年11月21日). https://news.tv-asahi.co.jp/news_geinou/articles/000385269.html?display=full 2024年11月25日閲覧。 
  32. ^ AkihitoTokunagaのツイート(1843107522770845725)
  33. ^ sakurakosunのツイート(1844281009136972000)