イルピニ川
イルピニ川(イルピニがわ、ウクライナ語: Ірпінь)はウクライナを流れるドニエプル川右岸の支流である。長さ162km。イルピンを通過し、キエフ貯水池(キエフ湖)の、キエフ水力発電所のダムが設置されている箇所に流入する。
イルピニ川 | |
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水系 | ドニエプル川 |
延長 | 162 km |
流域面積 | 3340 km2 |
河口・合流先 | キエフ貯水池 |
流域 | ウクライナ:キエフ州・ジトーミル州 |
イルピニ川の周囲は、かつてはキエフ大公国の中心地だった。年代記には、歴史的な出来事に関連して、この川について再三の言及がみられる。そのうちの1つは1321年のイルピニ川の戦いである。この戦いの結果、キエフとその周辺地域はリトアニア大公国の支配下に入った。
1941年、イルピニ川に沿って、キエフ守備のための第一防衛線が、ソ連地上軍によって構築された。第二次世界大戦後には、多数の水門や灌漑システムが整備された。これによって、氾濫水によって造成されていた流域の沼地が、肥沃な農業用地に変わった[1]。
出典
編集- ^ Река Ирпень—Города и области Украины(2011年7月7日時点のアーカイブ)