座標: 北緯35度56分 東経36度38分 / 北緯35.933度 東経36.633度 / 35.933; 36.633

イドリブアラビア語: ادلب‎、Idlib)はシリア北西部のイドリブ県の県都。トルコ国境の南にあり、60km東にある大都市アレッポの経済的影響下にある。人口はおよそ55,000人。スンナ派アラブ人が多数を占めるが、キリスト教徒クルド人も多く住む。

イドリブ

ادلب

Idlib
イドリブ周囲の典型的な風景(オリーブ林)
イドリブ周囲の典型的な風景(オリーブ林)
イドリブの位置(シリア内)
イドリブ
イドリブ
シリア国内の位置
北緯35度56分0秒 東経36度38分0秒 / 北緯35.93333度 東経36.63333度 / 35.93333; 36.63333
シリアの旗 シリア
イドリブ県
イドリブ郡
政府
 • 市長 Atef Ghanem al-Naddaf
標高
451 m
人口
(2008年)
 • 合計 55,000人
市外局番 23
ウェブサイト eIdleb

概要

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イドリブ周囲は土地が肥沃で、綿花穀物オリーブイチジクブドウトマトゴマコムギアーモンドなどを産する。特に果実およびオリーブが有名で、県内には300万本のオリーブの木がある。住民の多くは農業に従事するかアレッポに通勤している。

土地の標高は海抜450mほど。オロンテス川沿いに広がり、アレッポハマアンティオキアなどの都市を結ぶイドリブ周辺は古くから重要な土地であり、都市遺跡や遺丘テル tell)が多数存在する。中でもイドリブ県南部のテル・マルディフ(Tell Mardikh)にあるエブラ(Ebla)は、紀元前3千年紀、および紀元前1800年から紀元前1650年にかけての時期にエブラ王国が栄えており、シュメール語エブラ語の粘土板多数が発掘されている。またマアッラト・アン=ヌウマーン周辺には、デッド・シティーズと呼ばれる放棄された古代都市や村落の廃墟が多数散在する(世界遺産・シリア北部の古村落群)。

シリア内戦

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2015年3月、アルカイダ系反政府勢力のアル=ヌスラ戦線が同市を制圧。

2023年現在、イドリブは、アル=ヌスラ戦線のほか、アハラール・アルシャーム(Ahrar al-Sham)を中心とした反体制側組織が支配している。内戦により居住地等を追われた避難民の流入は、シリア内戦が始まってからの6年弱で推計70万人に上る[1]

脚注

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  1. ^ 次はイドリブか―野外刑務所」の恐怖におびえるシリア避難民 AFP通信(2016年12月23日)2016年12月25日閲覧