アート・バーゼル
アート・バーゼル(Art Basel)は、スイス北西部の都市バーゼルで毎年開催される世界最大級の現代アートフェアー。現在は「アート・バーゼル」の名称のもと、マイアミ・ビーチ(米国)、香港、パリでもでも開催され、ヨーロッパ、アメリカ、アジアにまたがる世界規模のアートフェアーに成長している。リード・パートナーは1994年より、スイスの大手銀行UBSがつとめている[1]。
歴史
編集バーゼル
編集アート・バーゼルが最初に開催されたのは1970年。バーゼルの美術商、エルンスト・バイエラー、Trudl Bruckner、Balz Hiltによって初めて開催された[2]。
2013年は、出品作家数4,000人、来場者70,000人を数えた。メインのギャラリー会場では、出店を希望する各国の現代美術系ギャラリーから選ばれた300以上の出展者が、絵画、彫刻、写真、インスタレーション、ビデオアートなどのジャンルから20世紀と21世紀の話題のアーティストの作品を紹介。ギャラリー会場での展示に加え、巨大なサイズのアートが展示されるアート・アンリミテッド (Art Unlimited)、有名作家や新人による屋外でのインスタレーション、アート・パルクール (Art Parcours)、アート界を主導する人物によるパネル討論会、アート・バーゼル・コンベルサシオン (Art Basel Conversation) など、一連のイベントも開催される。同時期に、アート・バーゼルだけでは紹介できなかった作品を紹介するセカンド・フェアも開催される[要出典]。
2019年には、35カ国から290のギャラリーが出展し、4,000人以上のアーティストの作品が展示され、ヨーロッパ、アメリカ、アジアからの個人コレクターに加え、400以上の美術館や施設の代表者や団体が来場し、6日間で80カ国から参加者93,000人を集めた[3]。
2020年はCOVID-19のパンデミックにより中止となったが、2021年に再開された[4]。
マイアミ・ビーチ
編集アート・バーゼル・マイアミ・ビーチは、2002年に初めて開催された[5]。2020年はCOVID-19のパンデミックにより中止となったが、2021年に再開された[6]。
香港
編集2008年から開催されていたArtHKが、2013年よりアート・バーゼル in 香港として開催されている[7][8]。
パリ
編集2022年より、パリで長年開催されてきたFIACアートフェアに代わり、Paris+ par Art Baselとして開催されている[9][10]。
脚注
編集- ^ “Art Basel Partners”. MCH Swiss Exhibition (Basel) Ltd. 25 October 2017閲覧。
- ^ “History” (英語). Art Basel. 2024年3月10日閲覧。
- ^ “Show Report” (英語). Art Basel. 2024年3月11日閲覧。
- ^ “Art Basel announces the exhibitor list for its 2021 edition in Basel” (英語). Art Basel. 2024年3月11日閲覧。
- ^ “A Brief History of Art Basel, the World's Premier Contemporary Fair” (english). Artspace. 2024年3月11日閲覧。
- ^ Durón, Maximilíano (2020年9月2日). “Art Basel Cancels Bellwether Miami Beach Fair Following Pandemic Concerns” (英語). ARTnews.com. 2024年3月11日閲覧。
- ^ “A Brief History of Art Basel, the World's Premier Contemporary Fair” (english). Artspace. 2024年3月11日閲覧。
- ^ “Art Basel owner to launch contemporary art fair ART SG in Singapore next year”. The Art Newspaper - International art news and events (2018年7月13日). 2024年3月11日閲覧。
- ^ “アート・バーゼルがFIACの会場グラン・パレを奪取。新たなアートフェアを開催へ”. 美術手帖. 2024年3月11日閲覧。
- ^ “Paris+ par Art Basel's director on his long-term vision for the inaugural fair—and how it compares to Fiac”. The Art Newspaper - International art news and events (2022年10月19日). 2024年3月10日閲覧。