アーキペンコ
アーキペンコ(Archipenko、アーチペンコとも)とはアメリカ合衆国生まれの競走馬である。
アーキペンコ | |
---|---|
2008年4月27日 クイーンエリザベス2世カップ出走時 | |
欧字表記 | Archipenko[1] |
香港表記 | 雕塑家[2] |
品種 | サラブレッド |
性別 | 牡 |
毛色 | 鹿毛 |
生誕 | 2004年3月30日 |
死没 | 2017年12月15日(13歳没)[3][4][5] |
父 | Kingmambo |
母 | Bound |
母の父 | Nijinsky |
生国 | アメリカ合衆国 |
生産者 | Eagle Holdings |
馬主 |
Michael Tabor Sheikh Mohammed bin Khalifa Al Maktoum |
調教師 |
Aidan Patrick O'Brien(アイルランド) →Mike de Kock(南アフリカ) |
競走成績 | |
生涯成績 | 17戦6勝 |
経歴
編集2歳 - 3歳(2006年 - 2007年)
編集競走馬デビュー当初はエイダン・オブライエン厩舎に所属し、ヨーロッパで走っていた。3歳時の5月にアイルランドダービートライアルステークス(G2)を制して重賞初勝利を挙げたが、続くダービーステークスは最下位の17着でその後も連敗が続き、9月のムーラン・ド・ロンシャン賞で5着となった後にマイケル・デコック厩舎へ転厩した。
4歳(2008年)
編集古馬となっての2戦目のアル・ファヒディ・フォート(G2)を制して久々に勝利を挙げると、続くドバイデューティーフリーで3着(日本調教馬のウオッカ、アドマイヤオーラに先着)と善戦した。その後は香港へ転戦し、クイーンエリザベス2世カップを制してG1競走初勝利を挙げた。続いてアーリントンミリオンステークスに出走するも2着とG1連勝はならなかった。
5歳(2009年)
編集この年の初戦はドバイのザビールマイル(G3)に出走、格の違いを見せつけ、快勝した。そして迎えたドバイデューティーフリーに出走したが、逃げ切ったグラディアトラスから離れた6着に終わった。その後、連覇がかかったクイーンエリザベス2世カップに出走したが、プレスヴィスの6着に敗れた。結局このレースが最後となり、現役を引退した。
種牡馬時代
編集2010年からイギリスのランウェイズスタッドで種牡馬入りする。種牡馬としては、香港カップ優勝のタイムワープ、ブリティッシュ・チャンピオンズ・フィリーズ&メアズステークス優勝のマダムチャンなどを輩出した[3][4][5]。
2017年12月15日にランウェイズスタッドで急性リンパ腫のため急死。産駒のタイムワープが香港カップを制してわずか5日後のことであり、担当者は「アーキペンコは急性リンパ腫のために亡くなった。致命的な病気であるが直前までその兆候を見せておらず、悲しいことに治療すらできない状態だった。 亡くなる直前まで健康そのものであり、南半球に向かう牝馬のために種付けをしていた」と語っている。[3][4][5]
主な産駒
編集- Madame Chiang / マダムチャン(ブリティッシュ・チャンピオンズ・フィリーズ&メアズステークス など)
- Va Bank / ヴァバンク(ポーランド三冠 など)
- Time War / タイムワープ(香港カップ、香港ゴールドカップ など)
- Glorious Forever / グロリアスフォーエバー(香港カップ)
- Huetor / フエトール(ドゥームベンカップ2回)
競走成績
編集出走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離 | 着順 | 騎手 | 着差 | 1着(2着)馬 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2006.08.26 | カラ | 未勝利 | 芝7f | 15着 | J.ヘファーナン | 9 1/4馬身 | Warriors Key | |
2006.10.23 | カラ | 未勝利 | 芝7f | 2着 | S.レヴィ | 3/4馬身 | Spanish Harlem | |
2006.10.30 | レパーズタウン | 未勝利 | 芝7f | 1着 | J.ヘファーナン | 6馬身 | (Honoured Guest) | |
2007.05.13 | レパーズタウン | ダービートライアルS | G2 | 芝10f | 1着 | M.キネーン | 3/4馬身 | (Yellowstone) |
2007.06.02 | エプソム | ダービーステークス | G1 | 芝12f10y | 17着 | M.キネーン | 51馬身 | Authorized |
2007.07.08 | サンダウン | エクリプスS | G1 | 芝10f7y | 7着 | C.オドノヒュー | 13身 | Notnowcato |
2007.08.01 | グッドウッド | サセックスS | G1 | 芝8f | 7着 | D.マッケイブ | 7身 | Ramonti |
2007.09.09 | ロンシャン | ムーラン・ド・ロンシャン賞 | G1 | 芝1600m | 5着 | J.ヘファーナン | 6 b1/2身 | Darjina |
2008.02.07 | ナドアルシバ | インヴァソールS | 芝1300m | 10着 | J.ムルタ | 6 3/4馬身 | So Will I | |
2008.02.21 | ナドアルシバ | アルファヒディフォート | G2 | 芝1600m | 1着 | K.シェイ | 2馬身 | (Royal Oath) |
2008.03.29 | ナドアルシバ | ドバイデューティーフリー | G1 | 芝1777m | 3着 | K.シェイ | 1/2馬身 | Jay Peg |
2008.04.27 | 沙田 | QE2世C | G1 | 芝2000m | 1着 | K.シェイ | 0.2秒 | Balius |
2008.07.12 | アスコット | サマーマイルS | G2 | 芝8f | 1着 | K.シェイ | 3/4馬身 | (Barshiba) |
2008.08.09 | アーリントンパーク | アーリントンミリオンS | G1 | 芝10f | 2着 | K.シェイ | 3/4馬身 | Spirit One |
2009.02.26 | ナドアルシバ | ザビールマイル | G3 | 芝1600m | 1着 | K.シェイ | 0.1秒 | (Vertigineux) |
血統表
編集アーキペンコの血統ミスタープロスペクター系/Native Dancer 4x5=9.38%、Nasrullah 5x5=6.25%、Northern Dancer 4x3=18.75%、Special 4x2=31.25% | (血統表の出典) | |||
父 Kingmambo 1990 鹿毛 |
父の父 Mr. Prospector1970 鹿毛 |
Raise a Native | Native Dancer | |
Raise You | ||||
Gold Digger | Nashua | |||
Sequence | ||||
父の母 Miesque1984 鹿毛 |
Nureyev | Northern Dancer | ||
Special | ||||
Pasadoble | Prove Out | |||
Santa Quilla | ||||
母 Bound 1984 鹿毛 |
Nijinsky 1967 鹿毛 |
Northern Dancer | Nearctic | |
Natalma | ||||
Flaming Page | Bull Page | |||
Flaring Top | ||||
母の母 Special1969 鹿毛 |
Forli | Aristophanes | ||
Trevisa | ||||
Thong | Nantallah | |||
Rough Shod F-No.5-h |
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ “ARCHIPENKO (J629) - Racing Information” (英語). 香港賽馬會(The Hong Kong Jockey Club). 2017年12月15日閲覧。
- ^ “雕塑家 (J629) - 馬匹資料 - 賽馬資訊” (中国語). 香港賽馬會(The Hong Kong Jockey Club). 2017年12月15日閲覧。
- ^ a b c “Archipenko Dies of Lymphoma at 13” (英語). BloodHorse. BloodHorse.com. 2017年12月15日閲覧。
- ^ a b c “Archipenko Dead After Brief Illness” (英語). Thoroughbred Daily News. Thoroughbred Daily News. 2017年12月15日閲覧。
- ^ a b c “Time Warp's sire Archipenko dies aged 13” (英語). Racing Post. Racing Post. 2017年12月15日閲覧。
外部リンク
編集- 競走馬成績と情報 JBISサーチ、Racing Post