アンリ・デ・ブラーケレール
アンリ・デ・ブラーケレール(Henri de Braekeleer、1840年6月11日 - 1888年7月20日)はベルギーの画家、版画家である。ロマン主義の画家とされ、室内画を多く描いた。
アンリ・デ・ブラーケレール Henri de Braekeleer | |
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作者不詳の肖像画 | |
生誕 |
1840年6月11日 ベルギー, アントウェルペン |
死没 |
1888年7月20日 ベルギー, アントウェルペン |
略歴
編集アントウェルペンで画家、フェルディナンド・デ・ブラーケレール(1792-1883)の息子に生まれた。父親と同名の兄、フェルディナンド(1828–1857) も画家になった。父親や叔父のヘンドリク・レイス(1815-1869)から兄とともに絵を学んだ。1854年からアントウェルペン王立芸術学院に入学し、ヤン・ストバーツ(1838-1914)と友人になった。デ・ブラーケレールとストバーツは保守的なアカデミーの教育に反抗し、アカデミーを退学になるが、その後は叔父のレイスの指導を受け、レイスの影響でロマン主義のスタイルの画家になった。
1863年に叔父に勧められて、ドイツ、オランダへ修行に出た。ドイツの歴史的な街を描き、オランダでは、18世紀、オランダ黄金時代の画家、ピーテル・デ・ホーホ(1629-1684)やヤン・ステーン(1626-1679)、ヨハネス・フェルメール(1632-1675)らの作品に感銘を受けた。1870年代の作品はデ・ホーホがよく描いたような窓辺に人を配した室内画を多く描いた。静物画や風景画も描いた。1870年代末になって、印象派の画家の影響を受けたタッチが見られるようになった。
版画家としても知られ多くの版画作品も残した。
1880年から1884年にかけて深刻な精神障害に陥ったとされている。1888年にアントウェルペンで48歳で亡くなった。
作品
編集油絵
編集-
窓辺の男 (1873/1876)
ベルギー王立美術館蔵 -
椅子に座る男 (1876)
アントワープ王立美術館蔵 -
アントウェルペンのテニエ広場 (1876)
アントワープ王立美術館蔵 -
聖服を繕う女性
版画
編集-
Le pignon pointu à gauche(1876)
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窓際の女性
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座って読書する女性
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アントウェルペンの宿屋の階段
参考文献
編集- Henri Hymans: Braekeleer, Henri de. In: Ulrich Thieme, Felix Becker (Hrsg.): Allgemeines Lexikon der Bildenden Künstler von der Antike bis zur Gegenwart. Begründet von Ulrich Thieme und Felix Becker. Band 4: Bida–Brevoort. Wilhelm Engelmann, Leipzig 1910, S. 508 (Textarchiv – Internet Archive).
- Gustave Vanzype: Henri de Braekeleer. G. van Oest, Brüssel 1923.
- Paul Haesaerts: Henri de Braekeleer. du Cercle d'Art, Brüssel 1943.
- Charles Conrardy: Henri de Braekeleer. Elsevier, Brüssel 1957.
- Herwig Todts: Henri de Braekeleer 1840–1888. Koninkl. Museum voor Schone Kunsten, Antwerpen 1988.
- Brakeleer, Henri de. In: Allgemeines Künstlerlexikon. Die Bildenden Künstler aller Zeiten und Völker (AKL). Band 13, Saur, München u. a. 1996, ISBN 3-598-22753-1, S. 542.