アンモシエラ
この記事は現役競走馬を扱っています。 |
アンモシエラ(欧字名:Ammothyella、2021年2月3日 - )は、日本の競走馬[1]。2024年のブルーバードカップ、JBCレディスクラシックの勝ち馬である。
アンモシエラ | |||||||||
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欧字表記 | Ammothyella[1] | ||||||||
品種 | サラブレッド[1] | ||||||||
性別 | 牝[1] | ||||||||
毛色 | 栗毛[1] | ||||||||
生誕 | 2021年2月3日(3歳)[1] | ||||||||
父 | ブリックスアンドモルタル[1] | ||||||||
母 | サンドクイーン[1] | ||||||||
母の父 | ゴールドアリュール[1] | ||||||||
生国 | 日本(北海道浦河町)[1] | ||||||||
生産者 | 桑田牧場[1] | ||||||||
馬主 | 広尾レース(株)[1] | ||||||||
調教師 | 松永幹夫(栗東)[1] | ||||||||
競走成績 | |||||||||
生涯成績 |
12戦4勝 中央:6戦2勝 地方:6戦2勝[1] | ||||||||
獲得賞金 |
1億5018万1000円 中央:1918万1000円 地方:1億3100万円[1] (2024年11月4日現在) | ||||||||
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経歴
編集2歳(2023年)
編集7月1日中京ダート1400mの2歳新馬戦で角田大河を背に2番人気で出走。4番手の好位追走も直線で伸び切れず6着に敗退する。その後、9月2日小倉ダート1700mの2歳未勝利戦はイーグルノワールの5着、9月23日阪神ダート1800mの2歳未勝利では中団後方から最後の直線で鋭く脚を伸ばしたがサンライズジパングの2着と惜敗が続いた。10月15日京都ダート1800mの2歳未勝利戦では道中2番手でレースを進め、直線で抜け出して先頭に立つと後続に7馬身差をつけて圧勝し4戦目で初勝利を飾った。
続く11月5日のもちの木賞では道中2番手追走から直線でしぶとく抜け出すと、最後は後方から追い込んできたアラレタバシルの追撃を頭差で振り切り2連勝とした[3]。そして、GI及び芝コース初挑戦となった12月28日のホープフルステークスでは2番手でレースを進めたが直線で失速し最下位の15着に沈んだ。
3歳(2024年)
編集3歳初戦としてこの年からダートグレード競走のJpnIIIに昇格したブルーバードカップに出走。道中4・5番手でレースを進め、直線で鋭く脚を伸ばすと最後は逃げ粘るエコロガイアと1番人気バロンドールとの激しい叩き合いをクビ差で差し切り、重賞初制覇を果たした[4]。
4月24日に大井競馬場で行われた羽田盃では2着となり、鞍上の横山武史騎手は「きょうの馬場を見て、前のほうがいいと思った。最後まで踏ん張ってくれた」とコメントしている[5]。次走は、6月5日に大井競馬場で行われる東京ダービーか6月12日に川崎競馬場で行われる関東オークスのどちらかに出走するか検討していたが[6]、6月5日に大井競馬場で行われる東京ダービーに出走することになった[7]。
6月5日、予定通り東京ダービーに出走。マイペースの逃げでリズムをつくり、直線でも粘って3着に力走した[8]。その後は3か月半ほど休養し、復帰戦となった9月26日のマリーンカップはハイペースに巻き込まれ、4着に敗れる[9]。
11月4日、JBCレディスクラシックに出走。好スタートを決めてハナに立ち、道中はマイペースの逃げ。勝負どころでも内を開けずに粘り込み、GI級競走初優勝を果たした[10]。
競走成績
編集以下の内容は、JBISサーチ[11]およびnetkeiba.com[12]に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
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2023. 7. 1 | 中京 | 2歳新馬 | ダ1400m(不) | 10 | 2 | 2 | 5.1 (2人) | 6着 | 1:27.0(39.2) | 1.6 | 角田大河 | 54 | ラムジェット | 500 | |
9. 2 | 小倉 | 2歳未勝利 | ダ1700m(稍) | 16 | 3 | 5 | 16.3 (7人) | 5着 | 1:47.6(39.9) | 1.5 | 幸英明 | 55 | イーグルノワール | 494 | |
9.23 | 阪神 | 2歳未勝利 | ダ1800m(稍) | 12 | 8 | 12 | 18.7 (6人) | 2着 | 1:54.8(39.0) | 0.7 | 松山弘平 | 55 | サンライズジパング | 496 | |
10.15 | 京都 | 2歳未勝利 | ダ1800m(重) | 9 | 5 | 5 | 5.4 (3人) | 1着 | 1:55.4(38.2) | -1.2 | 松山弘平 | 55 | (ルディック) | 488 | |
11. 5 | 京都 | もちの木賞 | 1勝 | ダ1800m(良) | 11 | 6 | 6 | 6.9 (5人) | 1着 | 1:53.0(39.1) | 0.0 | 坂井瑠星 | 55 | (アラレタバシル) | 488 |
12.28 | 中山 | ホープフルS | GI | 芝2000m(良) | 16 | 2 | 3 | 129.2(14人) | 15着 | 2:02.4(38.0) | 2.2 | 藤田菜七子 | 55 | レガレイラ | 488 |
2024. 1.17 | 船橋 | ブルーバードC | JpnIII | ダ1800m(良) | 9 | 1 | 1 | 3.1 (2人) | 1着 | 1:55.9(40.7) | 0.0 | 坂井瑠星 | 55 | (エコロガイア) | 476 |
3.20 | 大井 | 京浜盃 | JpnII | ダ1700m(良) | 9 | 8 | 9 | 3.0 (2人) | 2着 | 1:50.2(41.4) | 1.5 | 坂井瑠星 | 54 | サントノーレ | 476 |
4.24 | 大井 | 羽田盃 | JpnI | ダ1800m(不) | 8 | 1 | 1 | 8.4 (4人) | 2着 | 1:54.1(40.0) | 0.2 | 横山武史 | 55 | アマンテビアンコ | 477 |
6. 5 | 大井 | 東京ダービー | JpnI | ダ2000m(稍) | 16 | 4 | 7 | 4.8 (3人) | 3着 | 2:07.7(39.3) | 1.6 | 横山武史 | 55 | ラムジェット | 488 |
9.26 | 船橋 | マリーンC | JpnIII | ダ1800m(良) | 6 | 2 | 2 | 1.6 (1人) | 4着 | 1:55.1(41.7) | 1.6 | 坂井瑠星 | 55 | テンカジョウ | 498 |
11. 4 | 佐賀 | JBCLクラシック | JpnI | ダ1860m(良) | 11 | 8 | 11 | 8.1 (4人) | 1着 | 1:59.6(36.3) | -0.7 | 横山武史 | 53 | (グランブリッジ) | 496 |
- 走成績は2024年11月4日現在
血統表
編集アンモシエラの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ストームキャット系(ストームバード系) |
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父 *ブリックスアンドモルタル 2014 黒鹿毛 |
父の父 Giant's Causeway1997 栗毛 |
Storm Cat | Storm Bird | |
Terlingua | ||||
Mariah's Storm | Rahy | |||
*イメンス | ||||
父の母 Beyond the Waves1997 黒鹿毛 |
Ocean Crest | Storm Bird | ||
S.S.Aroma | ||||
Excedent | Exceller | |||
Broadway Lullaby | ||||
母 サンドクイーン 2015 栗毛 |
ゴールドアリュール 1999 栗毛 |
*サンデーサイレンス | Halo | |
Wishing Well | ||||
*ニキーヤ | Nureyev | |||
Reluctant Guest | ||||
母の母 フィエラメンテ2008 鹿毛 |
タニノギムレット | *ブライアンズタイム | ||
タニノクリスタル | ||||
*フェアリードール | Nureyev | |||
Dream Deal | ||||
母系(F-No.) | (FN:9-f) | |||
5代内の近親交配 | Northern Dancer:5・5×5・5=12.50% Robert:5×5=6.25% Storm Bird :4・4(父内)=12.50% Nureyev :4・4(母内)=12.50% |
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出典 |
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “アンモシエラ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2024年1月19日閲覧。
- ^ “競走馬情報 - アンモシエラ”. 日本中央競馬会. 2024年1月19日閲覧。
- ^ 【もちの木賞】アンモシエラが連勝 昨年の覇者デルマソトガケのように世界で〝砂嵐〟起こす?サンケイスポーツ、2023年11月5日配信・閲覧
- ^ 紅一点アンモシエラがゴール前差し切りV「熱いレースをしてくれた」坂井騎手/ブルーバードC日刊スポーツ、2024年1月17日配信・閲覧
- ^ 「【羽田盃】紅一点のアンモシエラは激しい競り合いの末2着 横山武史騎手「最後まで踏ん張ってくれた」」『スポーツ報知』2024年4月24日。2024年4月25日閲覧。
- ^ 「【3歳次走報】羽田盃2着アンモシエラは東京ダービーと関東オークスの両にらみ」『サンケイスポーツ』2024年4月25日。2024年4月25日閲覧。
- ^ 「【東京ダービー】アンモシエラ、ラムジェットなどJRA7頭登録 羽田盃覇者アマンテビアンコは回避」『スポーツニッポン』2024年5月19日。2024年5月24日閲覧。
- ^ 「【東京ダービー】紅一点アンモシエラは逃げ粘って3着!1冠目の羽田盃2着に続き存在感」『日刊スポーツ』2024年6月5日。2024年11月8日閲覧。
- ^ “【マリーンC】1番人気のアンモシエラは失速して4着 松永幹調教師「休み明けの感じ」”. netkeiba.com (2024年9月26日). 2024年11月8日閲覧。
- ^ “【JBCレディスクラシック】九州で見せた逃走劇!アンモシエラが古馬を完封!”. 競馬ラボ (2024年11月4日). 2024年11月8日閲覧。
- ^ “アンモシエラ 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2024年1月19日閲覧。
- ^ “アンモシエラの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2024年1月19日閲覧。
外部リンク
編集- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、KEIBA.GO.JP、JBISサーチ