アンネ・ゾフィー・フォン・オッター
アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(Anne Sofie von Otter, 1955年5月9日 - )は、スウェーデンのメゾソプラノ歌手[1]。レパートリーは非常に広く、オペラや宗教曲、歌曲といったジャンルに広がっており、スタンダードな作曲家のほかに、演奏や録音活動を通じてバッハ以前のバロック音楽や、ツェムリンスキーやコルンゴルトのような世紀末ウィーンの作曲家、シャミナードのような女性作曲家など、不当に忘れられた作曲家の再評価にも取り組んでいる。オペラにおいては特にズボン役の女声歌手の一人として知られ、楽曲に知的な解釈を示すことでも知られる。
アンネ・ゾフィー・フォン・オッター | |
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2011年 | |
生誕 |
1955年5月9日(69歳) ストックホルム スウェーデン |
職業 | メゾソプラノ 歌手 |
配偶者 | Benny Fredriksson|1989年 - 2018年 |
公式サイト | annesofievonotter.com |
来歴
編集ストックホルム出身。外交官の父親に従ってボンやロンドンでも育つ。ストックホルムで学んだ後、ロンドンのギルドホール音楽演劇学校に学び、バーゼル歌劇場と契約して1983年に、ハイドンの歌劇《騎士オルランド》におけるアルチーナ役によりオペラ界デビュー。1985年にコヴェント・ガーデン王立歌劇場に、1988年にメトロポリタン歌劇場にケルビーノ役としてデビューを果たす。1987年にはスカラ座にも進出している。オペラや宗教曲では、モンテヴェルディ、ヘンデル、モーツァルト、リヒャルト・シュトラウスの歌唱で名高く、リサイタルではブラームス、グリーグ、ヴォルフ、マーラーのリートに取り組んでいる。ゲルマン系歌手には珍しいカルメンなど、常に意欲的な挑戦も欠かさない。2001年にはエルヴィス・コステロとのクロスオーヴァー・アルバムを発表して、オランダ・エジソン賞を受賞した。
2012年『25年目の弦楽四重奏』で映画にも出演、劇中でコルンゴルトの『死の都』の「マリエッタの歌」を披露した[2]。
脚注
編集- ^ “アンネ・ゾフィー・フォン・オッター - TOWER RECORDS ONLINE”. tower.jp. 2022年6月17日閲覧。
- ^ サントラCD
外部リンク
編集- 公式ウェブサイト 公式HP
- Anne Sofie von Otter (annesofievonotter) - Facebook
- Anne Sofie von Otter - IMDb
- アンネ・ソフィー・フォン・オッター
- ASPENアーティスト アンネ・ソフィー・フォン・オッター