アンジェラの灰
『アンジェラの灰』(アンジェラのはい、Angela's Ashes)は、フランク・マコートによる回想録。1996年に出版されたのちピューリッツアー賞を受賞、ナショナル・ブック・アウォードにも選出された。
概要
編集フランク・マコート自身の子供時代の経験を語った作品。マコートはアイルランド系移民の子としてアメリカ合衆国に生まれたが、両親の経済的な困窮により、母国アイルランドに帰ることを決意し、1930年代、1940年代をアイルランドのリムリック市で過ごす。その当時の暮らしが骨太いタッチで描かれている。物語は、彼が結局アメリカに帰るための金を手にしたところで終わる。マコートは、これに続く時代の物語を『アンジェラの祈り』として書いている。
映画
編集→詳細は「アンジェラの灰 (映画)」を参照
1999年には、エミリー・ワトソン、ロバート・カーライル、マイケル・レッジ、そしてディボン・マレーという配役で映画化されている。監督はアラン・パーカー。
日本語版
編集- 『アンジェラの灰』(土屋政雄訳、新潮社、新潮クレスト・ブックス) 1998年
- 『アンジェラの祈り』(新潮社) 2003年
外部リンク
編集- アンジェラの灰(Angela's Ashes)友の会 archive.isによるアーカイブ