アンザック (フリゲート)
アンザック (HMAS Anzac, FFH 150) はオーストラリア海軍のアンザック級フリゲートの1番艦。名称はオーストラリア・ニュージーランドの合同軍事組織ANZACにちなんでおり、アンザックの名を持つ艦としては3代目にあたる。
西オーストラリアで演習中の「アンザック」 (2016年2月) | ||
要目 | ||
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艦級 | アンザック級フリゲート | |
原設計 | ドイツ | |
運用者 | オーストラリア海軍 | |
排水量 | 満載排水量: 3,600t | |
全長 | 118m | |
全幅 | 14.8m | |
吃水 | 4m | |
機関 | CODOG 2軸推進 可変ピッチプロペラ | |
GE LM 2500ガスタービン 1基 | 22.5Mw | |
MTU 12V 1163 ディーゼル 2基 | 7Mw | |
速力 | 27ノット以上 | |
航続距離 | 6,000海里(18ノット) | |
乗員 | 約170名 | |
武装 | Mk 45 5インチ砲 | 1門 |
12.7mm機銃 | 数挺 | |
Mk 41 VLS (8セル; ESSM短SAM用) |
1基 | |
ハープーンSSM 4連装発射筒 | 2基 | |
Mk 32短魚雷3連装発射管 | 2基 | |
艦載機 | SH-2 哨戒ヘリコプター | 1機 |
レーダー | SPS-49(V)8 対空レーダー | 1基 |
ソナー | スフェリオン-B 艦首装備 | |
FCS | セルシウステック 9LV453 | |
モットー | United We Stand |
ビクトリア州ウィリアムズタウンのテニックス・ディフェンス・システムズで1993年11月5日に起工され、1994年9月16日に進水、1996年5月13日に就役した。
2003年5月21日より3日間、イラク南部のアルファウ半島で活動するイギリス海兵隊第40コマンド部隊を支援するため、127mm(5インチ)砲による艦砲射撃を実施した。アンザックは計42発を発射し、全て目標に着弾した。演習を除けば、オーストラリア海軍としては31年ぶりの射撃であった。この砲撃による大きな戦果をうけ、この支援作戦は"5 inch Friday"と通称される。
2014年、対艦ミサイル防御(ASMD)のアップグレード(SEA 1448改修)を受けた。
2023年5月下旬、国連安保理決議により禁止されている北朝鮮籍船舶の「瀬取り」を含む違法な海上活動に対して、日本周辺海域に派遣され、オーストラリア海軍として2018年以降9度目となる警戒監視活動を実施した[1]。同年6月10日、海上自衛隊の呉基地(広島県呉市)に入港し、歓迎式典が行われた。式典で演説したマクファーソン艦長は「日豪防衛連携は、豪にとってアジア太平洋地域で最優先に取り組むべきものだ」と表明した。今後、9月中旬までに、韓国やシンガポールなどのアジア太平洋諸国を訪問する予定。なお、本艦の呉基地への入港は今回が初めて[2]。 6月24日・25日、南シナ海において、海上自衛隊護衛艦「いずも」、「さみだれ」と対水上戦、対空戦、LINKEX等の日豪共同訓練(トライデント23)を実施した[3]。
同型艦
編集脚注
編集- ^ “「瀬取り」に対する関係国による警戒監視活動”. 防衛省 (2023年6月12日). 2023年6月15日閲覧。
- ^ “豪海軍艦長、「日本と連携は最優先」 海自呉基地に寄港”. jiji.com. (2023年6月10日) 2023年6月16日閲覧。
- ^ 日豪共同訓練(トライデント23)について 海上幕僚監部(2023年6月27日)