アングレーム国際漫画祭 最優秀作品賞
アングレーム国際漫画祭における最優秀作品賞(Prix du meilleur album)は、その年でもっとも優れた漫画作品とその作者に贈られる。この賞は当初、『Zig et Puce』に登場するペンギンにちなんだ「アルフレッド」(Alfred)という名前であったが、1989年にエルジェの未完の作品にちなんだ「アルファート」(Alph'art)という名に改名し、2003年以降は現在の単純な名称になった。
1976年から1978年まではコミカル部門とリアリスティック部門に分けられ、それぞれにフランス語と外国語の作品1作ずつが選ばれていた。また1986年から2001年までの間にもフランス語の作品と外国語の作品1作ずつが選ばれていた。2002年以降はフランス語と外国語を区別しない1作のみの選出となっている。
1970年代
編集- 1976年
- 1977年
- (フランス語作品・コミカル部門):Yves Got(作画)、René Pétillon(脚本)『Le baron noir』第1巻
- (フランス語作品・リアリスティック部門):Annie Goetzinger『Legende et realite de Casque d'or』
- (外国語作品作品・コミカル部門):Reginald Smythe『Andy Capp: Si c'est pa pire, ca ira!』第2巻
- (外国語作品・リアリスティック部門):Hans Kresse『Les Indiens: Les maitres du』
- 1978年
1979年 - 実施されず
1980年代
編集- 1980年 - 実施されず
- 1981年:Carlos Gimenez 『Paracuellos』
- (同時受賞):Comes 『Silence』
- 1982年:Cosey 『Jonathan: Kate』第7巻
- 1983年:ホセ・ムニョース(作画)、Carlos Sampayo(脚本)『Alack Sinner: Flic ou prive』第1巻
- 1984年:Attilio Micheluzzi 『Marcel Labrume: A la recherche des guerres perdues』第2巻
- 1985年:フランソワ・スクイテン(作画)、ブノワ・ペータース(脚本)『闇の国々:狂騒のユルビカンド(Les Cites Obscures: La Fievre d’Urbicande)』
- 1986年:Francois Boucq(作画)、Jerome Charyn(脚本)『La Femme du magicien』第4巻
- (外国語作品部門):Jordi Bernet、Enrique Sanchez Abuli『Torped: Chaud devant』
- 1987年:Jean-Pierre Autheman『Vic Valence: Une nuit chez Tennessee』第1巻
- (外国語作品部門):ミロ・マナラ(作画)、Hugo Pratt(脚本)『Un été indien』
- 1988年:Michel Blanc-Dumont(作画)、Laurence HarleMichel(脚本)『Jonathan Cartland: les Survivants de l’ombre』第8巻
- (外国語作品部門):アート・スピーゲルマン『マウス』第1巻
- 1989年:Frank Le Gall『Theodore Poussin: Marie-Verite』第3巻
1990年代
編集- 1990年:Jano 『Gazoline et la planete rouge』
- (外国語作品部門):David Lloyd(作画)、アラン・ムーア(脚本)『Vフォー・ヴェンデッタ』
- 1991年:Baru、Jean-Marc Thevenet、Ledran 『Le chemin de l’Amerique』
- (外国語作品部門):Miguelanxo Prado、Luna 『Manuel Montano』
- 1992年:エドモン・ボードワン『Couma aco』
- 1993年:Edith、Yann 『Basil et Victoria: Jack』第2巻
- (外国語作品部門):アート・スピーゲルマン 『マウス』第2巻
- 1994年:フレッド(Fred) 『L’histoire du Corbac aux baskets』
- (外国語作品部門):Miguelanxo Prado 『Trait de craie』
- 1995年:アンドレ・ジュイヤール(André Juillard) 『Le Cahier bleu』
- (外国語作品部門):Vittorio Giardino 『Jonas Fink: L’enfance』第1巻
- 1996年:バル(Baru) 『太陽高速(L’autoroute du soleil)』
- (外国語作品部門):ジェフ・スミス(Jeff Smith) 『Bone: La foret sans retour』第1巻
- 1997年:Nicolas Dumontheuil 『Qui a tue l’idiot ?』
- (外国語作品部門):Ruben Pellejero、Jorge Zentner 『Le silence de Malka』
- 1998年:ニコラ・ド・クレシー(作画)、シルヴァン・ショメ(脚本)『Leon la came : Laid, pauvre et malade』 第2巻
- (外国語作品部門):Joe Kubert『Fax de Sarajevo』
- 1999年:デュピィ&ベルベリアン(Dupuy-Berberian) 『Monsieur Jean : Vivons heureux sans en avoir l'air』第4巻
- (外国語作品部門):デイヴ・マッキーン(Dave McKean) 『Cages』
2000年代
編集- 2000年:パスカル・ラバテ(Pascal Rabaté) 『イビクス(Ibicus)』第2巻
- (外国語作品部門):H. Klacokar V 『Passage en douce: Carnet d'errance』
- 2001年:レーネ・ペティヨン(René Pétillon) 『Jack Palmer: L'enquete corse』第12巻
- (外国語作品部門):カルロス・ニネ(Carlos Nine) 『Le canard qui aimait les poules』
- 2002年:クリストフ・ブラン(Christophe Blain) 『Isaac le pirate:Les Ameriques』第1巻
- 2003年:クリス・ウェア 『世界一賢い子供、ジミー・コリガン』
- 2004年:マニュ・ラルセネ(Manu Larcenet) 『Le combat ordinaire』 第1巻
- 2005年:マルジャン・サトラピ 『鶏のプラム煮(Poulet aux prunes)』
- 2006年:ジピ(Gipi) 『Notes pour une histoire de guerre』
- 2007年:水木しげる 『のんのんばあとオレ』
- 2008年:ショーン・タン 『アライバル(Là où vont nos pères)』
- 2009年:ヴィンシュルス(Winshluss) 『ピノキオ(Pinocchio)』
2010年代
編集- 2010年:Riad Sattouf 『Pascal Brutal』第3巻
- 2011年:Manuele Fior 『Cinq mille kilomètres par seconde』
- 2012年:ギィ・ドゥリール(Guy Delisle) 『Chroniques de Jérusalem』
- 2013年:Abel Lanza(脚本) Christophe Blain(作画) 『Quai d’Orsay』第2巻
- 2014年:Alfred 『Come Prima』