アレクト自走砲
アレクト自走砲(アレクトじそうほう)はイギリス軍が第二次世界大戦中に開発した自走砲である。しかし、ヨーロッパの戦争の終結にともない、計画も終了した。
性能諸元 | |
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全長 | 4.26 m |
全幅 | 2.1 m |
全高 | 2.1 m |
重量 | 8.56 t |
速度 | 48 km/h |
行動距離 | 200km |
主砲 | 本文記事参照 |
副武装 | 本文記事参照 |
装甲 | 38 mm |
エンジン |
メドウス 水平対向12気筒 水冷ガソリンエンジン 148 hp |
乗員 | 3または4 名 |
開発
編集3.75インチ(95mm)榴弾砲のための計画は1942年に開始された。2門の砲が生産され、1門がMk.VIII ハリー・ホプキンス軽戦車へ試験搭載するために選ばれた。マークVIII 軽戦車のように、アレクト自走砲はスキッドステアリングを装備していた。これは中央転輪の横方向への動きを介して装軌部分全体を曲げ、操行するものである。
砲は、車体後部に面して開かれた、オープントップの構造部に取りつけられた。
1944年後半になるまで車両の試験は行われなかった。検査では様々な問題が暴露されたが、それらが解決される頃には、ヨーロッパでの戦争が終結していた。極東でも用いられる見込みは立たなかった。にもかかわらず陸軍省は2200輌の生産を命じたが、少数が作られただけで終了し、その大半は工兵用ブルドーザーに改修された。
派生型
編集- マーク I
- 20口径95mm砲を持つ自走砲型。
- マーク II
- オードナンス QF 6ポンド砲搭載型。
- マーク III
- オードナンス QF 25ポンド砲搭載型。試作車両が部分的に完成した。
- マーク IV
- 32ポンド砲を搭載した自走砲。
- アレクト ドーザー (Alecto Dozer)
- 戦後、砲を撤去しドーザーブレードを装備した工兵用車輌。アレクトでは主砲の後方、車体中央の高い位置に操縦席がある特異な乗員配置で、これはブルドーザーに改造するのに適していた。
登場作品
編集ゲーム
編集- 『War Thunder』
- イベント車輛としてMk.Iがイギリスツリーの駆逐戦車として入手出来た。
関連項目
編集外部リンク
編集- Harry Hopkins and Alecto at ww2photo.mimerswell.com
- HenkOfHolland
- Forum posts by veteran detailing wartime and postwar service use of the Alecto, accompanied by photographs.