アル・ハヤト
アル・ハヤート(アル・ハヤー、アラビア語:الحياة〔al-Hayat,the lifeの意〕)とは、アラビア語日刊高級紙。1988年創刊。本部はロンドン。ベイルート・リヤドなどに支社(支局は全世界各地にあり)。なお、過激派組織ISILの広報組織も同じアル・ハヤートを名乗っているが、一切関係ない。
アル・ハヤト | |
---|---|
| |
本社 | ロンドン |
創刊 | 1946年1月28日[1] |
言語 | アラビア語 |
ウェブサイト | alhayat.com |
概要
編集全世界のアラビア語読者を対象とする汎アラブ紙のひとつ。国際的な紙面作りを特徴とし、政治(al-Siyasa)・経済(al-Iqtisadiya)などのほか、「世界の新聞」・「健康」・「教育」といった毎週日替わりの特集がある。
政治面は地域ごとに分割されておらず、主にアラブ地域・アラブ以外の西アジア地域・北米・西欧の政治ニュースが掲載される。イラク・レバノン・パレスチナ/イスラエル、イラン・アフガニスタン・パキスタン、アメリカ合衆国、イギリス・フランスなど、注目度の高い地域の記事が多く掲載されるほか、タイ王国や中国など、東アジアの時事を伝えることも少なくない。
1946年にレバノンで創刊され、レバノン内戦を契機に、1987年に本部をロンドンに移して再出発した。1990年にはハーリド・ビン・スルターン・サウジアラビア王子が同紙に出資、事実上所有し、今に至る。 そのため、同紙はサウジアラビア系の新聞とみなされており、カイロ(エジプト)・ベイルート(レバノン)版のほかに、サウジ国内版も発行している。 ニューヨーク、フランクフルト、バハレーン、ドバイでも印刷されている。
オピニオン面にはアラブ世界各地の作家・専門家が寄稿し、後述の『アッシャルクル・アウサト』紙に比べリベラル・左派的な論調が目立つといわれる。読者は主にインテリ層。
本紙のほかにも、雑誌『アル=ワサト』、女性週刊誌『ラハ』を発行。ウェブサイトには英語ページもある。
『アル=ハヤート』以外の有力汎アラブ紙には、ともにロンドンに本部を置く『アッシャルクル・アウサト(al-Sharq al-Awsat)』と『アル・クドゥス・ル・アラビー(al-Quds al-Arabi)』がある。
参考
編集- William A. Rugh, "Arab Mass Media - Newspapers, Radio, And Television In Arab Politics", Praeger, 2004
脚注
編集外部リンク
編集- アラビア語公式サイト
- 英語公式サイト(リンク切れ、2015年2月20日閲覧)
- 日本語で読む中東メディア(アル=ハヤートを含む中東メディアのwebニュースを和訳・掲載する東京外国語大学のプロジェクト)