アルケゴサウルス(学名:Archegosaurus )はペルム紀前期(2億9900万-2億5300万年前)のヨーロッパに生息していた絶滅両生類である。化石は主にドイツチェコボヘミア地方から発見されている。最初に学名をつけられた化石両生類である。和名は太祖竜(たいそりゅう)。

アルケゴサウルス
Archegosaurus decheni
地質時代
ペルム紀
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 両生綱 Amphibia
亜綱 : 迷歯亜綱 Labyrinthodontia
: 分椎目 Temnospondyli
上科 : エリオプス上科 Eryopidea
: 'アルケゴサウルス科 Archegosauridae
: アルケゴサウルス属 Archegosaurus
Goldfuss, 1847
和名
太祖竜
  • A. decheni (模式種)
  • A. dyscriton

特徴

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全長1.5m程度。外見的にはワニに似ており、全長の1/5から1/4の長さの細長い頭部、長い胴部、側偏した長い尾、弱い四肢(前足は後ろ足より小さい)を持つ。体は鱗や小さな円形の骨板に覆われていた。よく発達した側線と比較的小さな多数の歯を持ち、水生の魚食動物であったと考えられる。丸い頭部と外鰓を持つ幼生の化石も発見されている。

分類

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以下の属と関連がある。

コリドスクス英語版Collidosuchus
ペルム紀中期に生息。頭長30cm程度。アルケゴサウルスよりもやや吻部が幅広い。
カシュミロサウルス英語版Kashmirosaurus
ペルム紀後期のインドに生息。

また、かつてはプリオノスクスもアルケゴサウルス科に分類されていた。