アリゾナイトスギ(学名:Cupressus arizonica)は、ヒノキ科ホソイトスギ属の常緑針葉樹の高木[1][2][3][4]

アリゾナイトスギ
アリゾナイトスギ
アリゾナイトスギ
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 維管束植物 Tracheophyta
: 球果植物門 Pinophyta
: マツ綱 Pinopsida
: マツ目 Pinales
: ヒノキ科 Cupressaceae
亜科 : ヒノキ亜科 Cupressoideae
: イトスギ属 Cupressus
: アリゾナイトスギCupressus glabra
学名
Cupressus arizonica
和名
アリゾナイトスギ
英名
Arizona cypress
分布

概要

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原種は、北米のアリゾナ州からカリフォルニア半島、メキシコ北部に生育している[1]。主幹は直上し樹高は15m-35mに育つ[1]。樹形は円錐形[1]。樹皮は薄く、成長とともに自然に剥離する[1]。枝は水平-やや斜上に分枝する[1]。葉は鱗葉で、白青緑色ないし灰青色を呈し観賞樹木としての価値が高い[1]。いくつかの園芸品種が開発されているが、全て根の発達が悪く、倒れやすいという欠点がある。本来は雨や風の少ない地域に自生する[4]

園芸種

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  • Cupressus arizonica'Blue Ice'(ブルーアイス) - 園芸用品種の代表種。非常に成長が早い[1]。円錐形で高さ10mに育つ[2]。ホワイトブルーの樹氷のような色が高く評価される[2]。5-6月の新梢伸長期が最も美しい[1]コニファーの中で最も香りが強い[5]。根の発育が悪いので風や雪によって倒れやすく[5]、移植や繁殖は難しいとされる[5]。夏の暑さには強いが、-10度以下の寒冷には弱い[3][4]。日本では東北南部が北限とされる[4]。白い粉をふいたような青緑色の葉が特徴的[4]。根は柔らかく、片側性に数本しか生えないので、非常に倒れやすく頻繁な剪定を行って、高さと大きさを抑える必要がある[3]。鉢栽培は難しい[3]
  • Cupressus arizonica'Raywoods Weeping'(リーウッツウィピング) - ブルーアイスの枝垂れ種。幹が柔らかく支柱は必須[6]。鉢栽培は難しい[6]
  • Cupressus arizonica'Blue Mountain'(ブルーマウンテン) - 矮星種。成長は非常に遅い。半球状に育つ。日本で作成された品種[3]。鉢栽培は難しい[3]
  • Cupressus arizonica'Sulfurea'(サルフレア) - クリーム色-萌黄色の葉が特徴。高さ4mほどに成長[1]。成長はブルーアイスより遅い。円錐形に育つ[1]。鉢栽培は難しい[3]
  • Cupressus arizonica'Pyramidalis'(ピラミダリス) - 変種のグラブラ(glabra)タイプ[1]。8mほどに高さになり樹形は円錐形-狭円錐形となる[1]。原種と比較すると細葉が繊細[1][3]

ギャラリー

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脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n 柴田忠裕 色と形を味わう コニファーガーデン NHK出版 家庭園芸出版2 ISBN 4140401109
  2. ^ a b c 栗原正芳 すてきなコニファーガーデン 主婦と生活社 ISBN 4391124599
  3. ^ a b c d e f g h 高橋護 コニファーガーデン―園主が教える選び方・育て方 (コツのコツシリーズ) 単行本 – 2007/7 農山漁村文化協会 ISBN 9784540051784
  4. ^ a b c d e コニファー きれいに育てる全テクニック 監修 尾上信行 小学館 ISBN 4-09-305242-5
  5. ^ a b c 花工房 ブルーアイス 2016年1月24日閲覧
  6. ^ a b 花工房 アリゾナイトスギ‘リーウッツウィピング’ 2016年1月24日閲覧