アリス・リマソールFC
アリス・リマソールFC(ギリシア語: Άρης Λεμεσού, 英語: Aris Limassol)は、キプロスのリマソールをホームタウンとするサッカークラブである。
アリス・リマソールFC | ||||
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原語表記 | Άρης Λεμεσού | |||
愛称 | Ελαφρά Ταξιαρχία (軽旅団) | |||
クラブカラー | 緑 | |||
創設年 | 1930年 | |||
所属リーグ | キプロス・ファーストディビジョン | |||
所属ディビジョン | 1部 | |||
ホームタウン | リマソール | |||
ホームスタジアム | アルファメガ・スタジアム | |||
収容人数 | 10,700 | |||
監督 | アレクセイ・シュピレフスキー | |||
公式サイト | 公式サイト | |||
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■テンプレート(■ノート)■サッカークラブPJ |
創設は1930年で、リマソールで最も歴史のあるサッカークラブの1つである。クラブには他にバスケットボール、卓球、チェス等の部門がある。
歴史
編集キプロスサッカー協会の創設メンバーの1つであるアリス・リマソールは、キプロス・ファーストディビジョンの最初の5シーズンに参戦し、順位は5~7位だった。クラブは財政難のため1939年に活動を停止したが、1952年に2部に復帰した。1954年にファーストディビジョンに昇格したが、最下位に終わり降格した。翌シーズンは2部で優勝し、再び昇格した。
1960年代にはファーストディビジョンで最も弱いチームの1つであり、1969-70シーズンには最下位となり降格し、2年間2部リーグで過ごした。その後状況は改善し、1976-77シーズンと1978-79シーズンはファーストディビジョンで4位となった。1981年に最下位に終わり再び降格したが、翌シーズンに2部を準優勝し昇格した。1989年にはキプロス・カップの決勝に進出したが、AELリマソールに敗れ優勝を逃した。翌年、1975年のバロンドールに輝いたオレグ・ブロヒンと契約した。シーズン終了後、ブロヒンは現役を引退した。
1993年の降格後、アリスはクラブ史上3度目となる2部優勝を果たした。1997年から2006年まで、チームは毎年1部と2部を行き来した。2006-07シーズンになんとか1部残留を果たしたことでこの状況に終止符が打たれたが、翌シーズンは再び降格となった。その後も降格と昇格を繰り返すシーズンが続いたが、2015-16シーズンは10位で辛うじて残留した。このシーズンは、アリスが全試合に6人以上のキプロス人選手が出場した唯一のチームだった。2017-18シーズン後に降格し3シーズンを2部で過ごした後、2020-21シーズンに再び昇格した。
2021年夏、ロシア人投資家ウラジミール・フェドロフとともに、アリスの新時代が始まった。彼はアリスをキプロスの強豪クラブの一角とすることを目指した。翌シーズン、アリスはリーグで4位となり、UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ 2022-23の出場権を獲得した。欧州デビュー戦は予選2回戦のネフチ・バクー戦で、ホームの第1戦は2対0で勝利したものの、第2戦は0対3で敗れ敗退した。
アリスのこれまでの最大の成功は2022-23シーズンに起こり、チームは史上初めてファーストディビジョンで優勝し、2023-24シーズンのチャンピオンズリーグ予選ラウンドへの出場権を獲得した[1]。このシーズンはGKのヴァナ、チーム得点王のアレクサンドル・ココリンを含む4人がベストイレブンに選出された。また、アレクセイ・シュピレフスキー監督が最優秀監督に選ばれた[2]。
現所属メンバー
編集- 2023年7月14日現在
注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。
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タイトル
編集- キプロス・ファーストディビジョン
- 優勝 (1) : 2022-23
- キプロス・カップ
- 準優勝 (1) : 1988-89
- キプロス・スーパーカップ
- 優勝 (1) : 2023
- キプロス・セカンドディビジョン
- 優勝 (5) : 1953-54, 1955-56, 1993-94, 2010-11, 2012-13
欧州の成績
編集シーズン | 大会 | ラウンド | 対戦相手 | ホーム | アウェー | 合計 | |
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2022-23 | ヨーロッパカンファレンスリーグ | 予選2回戦 | ネフチ・バクー | 2-0 | 0-3 | 2-3 | |
2023-24 | チャンピオンズリーグ | 予選2回戦 | BATEボリソフ | 6-2 | 5-3 | 11-5 | |
予選3回戦 | ラクフ | 0-1 | 1-2 | 1-3 | |||
ヨーロッパリーグ | プレーオフ | スロヴァン・ブラチスラヴァ | 6-2 | 1-2 | 7-4 | ||
グループC | スパルタ・プラハ | 1-3 | 2-3 | 4位 | |||
レンジャーズ | 2-1 | 1-1 | |||||
ベティス | 0-1 | 1-4 |
歴代監督
編集- タデウシュ・クラウス 1976-80, 1983-85
- アンドレアス・ミハエリデス 1986-91
- イェジー・エンゲル 1997
- ミレンコ・シュポリャリッチ 2004-05
- アンドレアス・ミハエリデス 2006-07
- ヘンク・ハウワールト 2007
- ミハイ・ストイキツァ 2007-08
- アキス・アギオマミティス 2008-09
- マリオス・コンスタンティノウ 2009-10
- ステファン・デモル 2010
- ドゥシャン・ミトシェヴィッチ 2010-12
- デメトリス・イオアヌ 2012-13
- トン・カーネン 2013-14
- ギオルゴス・ポリヴィウ 2014
- アキス・アギオマミティス 2014-15
- オイゲン・ネアゴエ 2015-16
- コスタス・カヤファス 2016
- タリス・テオドリディス 2016
- フレデリク・ファンデルビースト 2016-17
- ニコラス・マルティデス 2017
- ヤニス・クリストプーロス 2017-18
- ニコス・パナイオトゥ 2018
- クリシス・ミハエル 2018-2019
- ニコラス・マルティデス 2019
- リアソス・ロウカ 2019-2022
- アレクセイ・シュピレフスキー 2022-
歴代所属選手
編集脚注
編集- ^ Solutions, BDigital Web. “Πρωταθλητής Κύπρου ο Άρης!”. 24sports.com.cy. 2023年7月24日閲覧。
- ^ “Βραβεία ΠΑΣΠ: Ο MVP της σεζόν, ο καλύτερος προπονητής και η κορυφαία ενδεκάδα | AlphaNews.Live” (ギリシア語). www.alphanews.live. 2023年7月24日閲覧。