アラバン・レザイ
アラバン・レザイ(ペルシア語: ارغوان رضائی , Aravane Rezaï, 1987年3月14日 - )は、フランス・サン=テティエンヌ出身の女子プロテニス選手。これまでにWTAツアーでシングルス4勝を挙げている。自己最高ランキングはシングルス15位、ダブルス118位。身長165cm、体重62kgのやや小柄な体格で、ハードコートを最も得意にするベースライン・プレーヤー。日本語では「アラバン・レゼー」の表記も多く見られる。
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アラバン・レザイ | ||||
基本情報 | ||||
国籍 | フランス | |||
出身地 | 同・サン=テティエンヌ | |||
生年月日 | 1987年3月14日(37歳) | |||
身長 | 165cm | |||
体重 | 62kg | |||
利き手 | 右 | |||
バックハンド | 両手打ち | |||
ツアー経歴 | ||||
デビュー年 | 2005年 | |||
ツアー通算 | 4勝 | |||
シングルス | 4勝 | |||
ダブルス | 0勝 | |||
生涯獲得賞金 | 2,813,302 アメリカ合衆国ドル | |||
4大大会最高成績・シングルス | ||||
全豪 | 3回戦(2008) | |||
全仏 | 4回戦(2009) | |||
全英 | 3回戦(2007) | |||
全米 | 4回戦(2006) | |||
4大大会最高成績・ダブルス | ||||
全豪 | 1回戦(2007・08・10) | |||
全仏 | 3回戦(2008) | |||
全英 | 2回戦(2008・10) | |||
全米 | 2回戦(2008) | |||
キャリア自己最高ランキング | ||||
シングルス | 15位(2010年10月11日) | |||
ダブルス | 118位(2009年3月9日) | |||
2017年8月16日現在 |
来歴
編集レザイは父親が自動車整備士、母親は理学療法士というイラン系の家庭に生まれ、8歳からテニスを始めた。Aravaneという名は、『スミレの花』を意味するペルシャ語である。彼女は宇宙物理学にも深い関心を持ち、「テニス選手にならなかったら、宇宙物理学者になりたかった。選手引退後はこの道を進みたい」と話しているという。2003年から女子ツアー下部大会を回り始め、2005年にプロ入り。同年の全仏オープンにて、地元フランスからの主催者推薦(ワイルドカード)を得て本戦にデビューし、マリア・シャラポワとの2回戦に進出した。2006年の全仏オープンでは予選3試合を勝ち抜き、本戦3回戦でニコル・バイディソバ(チェコ)に 1-6, 7-6, 0-6 で敗退する。全米オープンでは本戦直接出場選手として、エレーナ・デメンチェワ(ロシア)との4回戦まで勝ち進んだ。
それからは2007年ウィンブルドンと2008年全豪オープンで3回戦進出があったが、なかなか目立った結果を出せない時期が続いた。ようやく2009年5月、全仏オープン最後の前哨戦であるフランス・ストラスブール大会の決勝戦で、レザイはルーシー・ハラデツカ(チェコ)を 7-6, 6-1 で破ってツアー初優勝を決めた。全仏オープン1回戦の相手は、前人未到の4大大会シングルス「60大会」連続出場に到達した日本の杉山愛に決まり、レザイは杉山を 6-3, 6-2 のストレートで圧倒した。3回戦では予選から勝ち上がったポルトガルの16歳、ミシェル・ラシェ・デ・ブリトを 7-6, 6-2 で退け、初の4回戦進出を決める。地元フランス人の女子シード選手だったアメリ・モレスモ、マリオン・バルトリ、アリーゼ・コルネが次々と早期敗退してゆく中で、レザイとビルジニ・ラザノの2人が4回戦まで勝ち残った。レザイは4回戦で第1シードのディナラ・サフィナ(ロシア)に 1-6, 0-6 で完敗したが、この大会で2006年全米オープン以来のベスト16入りを果たした。11月に新設されたコモンウェルス・バンク・トーナメント・オブ・チャンピオンズでレザイは決勝でマリオン・バルトリの途中棄権により2勝目を挙げ、大会初代優勝者になった。
2010年のマドリード・マスターズでは、ビーナス・ウィリアムズを 6–2, 7–5 で破ってツアー3勝目を挙げた。ボースタード大会でヒセラ・ドゥルコ(アルゼンチン)を 6–3, 4–6, 6–4 で破りツアー4勝目を挙げた。10月に自己最高ランキングの15位を記録している。
2011年はダラス大会で準優勝したものの、4大大会は全て初戦で敗退し、ランキングを大幅に落としている。近年はランキングが下がり、女子ツアー下部大会でプレーしている。
WTAツアー決勝進出結果
編集シングルス: 7回 (4勝3敗)
編集大会グレード | |
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2008年以前 | 2009年以後 |
グランドスラム (0–0) | |
WTAファイナルズ (0–0) | |
ティア I (0–0) | プレミア・マンダトリー (1-0) |
プレミア5 (0-0) | |
WTAチャンピオンズ (1–0) | |
ティア II (0–0) | プレミア (0–0) |
ティア III (0–1) | インターナショナル (2-1) |
ティア IV & V (0–1) |
結果 | No. | 決勝日 | 大会 | サーフェス | 対戦相手 | スコア |
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準優勝 | 1. | 2007年5月26日 | イスタンブール | クレー | エレーナ・デメンチェワ | 6–7(5), 0–3, 途中棄権 |
準優勝 | 2. | 2008年1月5日 | オークランド | ハード | リンゼイ・ダベンポート | 2–6, 2–6 |
優勝 | 1. | 2009年5月18日 | ストラスブール | クレー | ルーシー・ハラデツカ | 7–6(2), 6–1 |
優勝 | 2. | 2009年11月8日 | バリ | ハード (室内) | マリオン・バルトリ | 7–5, 途中棄権 |
優勝 | 3. | 2010年5月16日 | マドリード | クレー | ビーナス・ウィリアムズ | 6–2, 7–5 |
優勝 | 4. | 2010年7月10日 | ボースタード | クレー | ヒセラ・ドゥルコ | 6–3, 4–6, 6–4 |
準優勝 | 3. | 2011年8月27日 | ダラス | ハード | ザビーネ・リシキ | 2–6, 1–6 |
4大大会シングルス成績
編集- 略語の説明
W | F | SF | QF | #R | RR | Q# | LQ | A | Z# | PO | G | S | B | NMS | P | NH |
W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.
大会 | 2004 | 2005 | 2006 | 2007 | 2008 | 2009 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 通算成績 |
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全豪オープン | A | A | LQ | 1R | 3R | 1R | 2R | 1R | 1R | A | LQ | A | 3–6 |
全仏オープン | LQ | 2R | 3R | 1R | 1R | 4R | 3R | 1R | 1R | 1R | A | LQ | 9–9 |
ウィンブルドン | A | A | LQ | 3R | 1R | 2R | 2R | 1R | LQ | LQ | A | A | 4–5 |
全米オープン | A | A | 4R | 2R | 2R | 1R | 2R | 1R | LQ | A | A | A | 6–6 |