アミティ舞洲
大阪市舞洲障がい者スポーツセンター(おおさかしまいしましょうがいしゃスポーツセンター)は、大阪府大阪市此花区の舞洲内にある障害者専用スポーツ施設および宿泊施設。通称アミティ舞洲(アミティまいしま)。同市内の障害者専用スポーツ施設としては大阪市長居障がい者スポーツセンターに次いで2番目となる[3]。
アミティ舞洲 | |
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施設情報 | |
旧名称 | 大阪市舞洲障害者スポーツセンター |
愛称 | アミティ舞洲 |
正式名称 | 大阪市舞洲障がい者スポーツセンター |
用途 | 障害者スポーツ及び宿泊 |
管理運営 | 大阪市障害者福祉・スポーツ協会 |
構造形式 | 鉄骨構造及び鉄骨鉄筋コンクリート構造[1] |
敷地面積 | 18,120 m2[1] |
延床面積 | 14,374 m2[1] |
階数 | 地上6階[1] |
着工 | 1995年9月[1] |
竣工 | 1997年9月[2] |
所在地 |
〒554-0041 大阪府大阪市此花区北港白津2丁目1番46号 |
位置 | 北緯34度40分04.30秒 東経135度24分29.00秒 / 北緯34.6678611度 東経135.4080556度座標: 北緯34度40分04.30秒 東経135度24分29.00秒 / 北緯34.6678611度 東経135.4080556度 |
歴史
編集1964年(昭和39年)、東京オリンピックが開催され、その直後にパラリンピック東京大会が開催。それを契機に1965年(昭和40年)に全国身体障害者スポーツ大会が開催される様になった。全国大会に参加する選手の練習場所に苦慮していた大阪市では、1974年(昭和49年)に長居公園内に全国で初めての障害者のためのスポーツセンターである大阪市身体障害者スポーツセンター(現:大阪市長居障がい者スポーツセンター)を開設。
長居障害者スポーツセンターの開設を契機として、障害者のスポーツに対する関心が高まり、センターの利用が年間27万人、1日あたり900人を越える状況になってきた事から、新たなスポーツセンターの設置要望が強まり、大阪市は1994年(平成6年)に当舞洲障害者スポーツセンターの基本計画を策定。1995年(平成7年)9月に建設が始まり、1997年(平成9年)10月1日に開設された[1]。
開設と同じ年に開催された第33回全国身体障害者スポーツ大会(通称:ふれ愛ぴっく大阪)では陸上競技・水泳・卓球の練習会場となった[4]。2008年の夏季オリンピックで大阪五輪が実現した場合のパラリンピック会場としても期待された[3]が、2001年(平成13年)の開催地決定投票で落選。
2012年(平成24年)の「大阪市市政改革プラン」で宿泊施設の稼働率の低さを指摘され、同施設の廃止を含めた議論となったが、「障害者の福祉の増進を阻害しない範囲」での収支均衡策を講じ、毎年度検証していく事を条件に存続となった[5][6]。
施設概要
編集施設は大阪市が所有し、「大阪市障害者福祉・スポーツ協会」が管理・運営を行っている[1][5]。
1~2階がスポーツ施設、3~6階が宿泊施設[1][3]。施設内にはレストランも存在する[8][9]。
スポーツ施設
編集スポーツ施設内の主な設備は以下の通り[10]
- アリーナ
- 温水プール
- ボウリング室
- サブアリーナ
- プレイルーム
- 卓球室
- トレーニング室
- 多目的広場
- アーチェリー場
- 会議室
アリーナ(体育館)はバスケットボールのコート二面分の広さ。ボウリング室は4レーン。温水プールは競技用、重度障害者用、子供用の3種類がある。卓球室には視覚障害者向けに雑音の入らない区画が設けてある[3]。
車いすバスケットボールや電動車椅子サッカーなど、多種多様な障害者スポーツの大会の会場として使われている[11]他、障害者卓球日本代表チームの強化合宿[12]や、障害者競技体験[13]や新年の集い[14]などの各種イベントでも利用されている。
宿泊施設
編集和室12室、洋室12室、和洋室3室の計27室[10]。宿泊可能人数は81人[3][5]。バリアフリーを徹底した構造になっており、共同の大浴場2室と家族浴場1室に、自力で入浴出来ない人の為のリフトが設置されてある[3][5]。宿泊は障がい者、65歳以上の高齢者優先だが、その他の人も空きがあれば6か月前から予約可能[15]。USJや海遊館から車で10分という立地を生かし、観光客の誘致を積極的に行っている[5]。
アクセス
編集脚注
編集- ^ a b c d e f g h 大阪市舞洲障害者スポーツセンター開館10周年記念事業 実行委員会 2008, p. 30.
- ^ 大阪市舞洲障害者スポーツセンター開館10周年記念事業 実行委員会 2008, p. 34.
- ^ a b c d e f 「ふれ愛ぴっく」へ舞洲に専用施設 来月1日オープン /大阪(朝日新聞(大阪) 1997年9月22日付朝刊、大阪面)
- ^ 『第33回全国身体障害者スポーツ大会 ふれ愛ぴっく大阪 報告書』第33回全国身体障害者スポーツ大会実行委員会、1998年、257頁。
- ^ a b c d e f アミティ舞洲、「楽天」登録が奏功 障害者宿泊施設 一般客にも人気(朝日新聞(大阪) 2014年2月18日付朝刊、33面)
- ^ “1億円以上の主な施策・事業の見直しの分野別整理表” (pdf). 大阪市. 2015年7月8日閲覧。
- ^ 「ボッチャ:舞洲から「金」 国が強化拠点」『毎日新聞(大阪)』2016年9月24日付夕刊、1面
- ^ “レストランのご案内”. 大阪市舞洲障がい者スポーツセンター アミティ舞洲. 2015年6月7日閲覧。
- ^ 大阪市舞洲障害者スポーツセンター開館10周年記念事業 実行委員会 2008, p. 33.
- ^ a b 大阪市舞洲障害者スポーツセンター開館10周年記念事業 実行委員会 2008, p. 31.
- ^ 大阪市舞洲障害者スポーツセンター開館10周年記念事業 実行委員会 2008, p. 34-39.
- ^ [読者と記者の日曜便] 障害者卓球 頼もしき援軍(読売新聞(大阪) 2013年10月6日付朝刊、36面)
- ^ アミティ舞洲10年 障害者競技体験 きょうから感謝祭=大阪(読売新聞(大阪) 2007年10月7日付朝刊、31面)
- ^ アミティ舞洲、1100人来場 隠し芸、書き初め・・・ 「新年の集い」 会場に一体感(大阪日日新聞 2012年1月9日付朝刊、20面)
- ^ “ご宿泊のご案内”. 大阪市舞洲障がい者スポーツセンター アミティ舞洲. 2015年6月26日閲覧。
参考文献
編集- 『第33回全国身体障害者スポーツ大会 ふれ愛ぴっく大阪 報告書』第33回全国身体障害者スポーツ大会実行委員会、1998年。
- 大阪市舞洲障害者スポーツセンター開館10周年記念事業 実行委員会『アミティ舞洲の10年』大阪市/社会福祉法人 大阪市障害者福祉・スポーツ協会、2008年。