アフガン航空相撲

ネットジョークのひとつ、およびそれに登場する架空の格闘技

アフガン航空相撲(アフガンこうくうずもう)は、匿名掲示板2ちゃんねる」で誕生したネット・ジョークの一つで、「アフガン航空相撲殺される」というニュースの題名を誤読ぎなた読み)した結果、考え出された架空格闘技相撲)である。

アラビア語での表記は“مصارعة الطيرانية الأفغانية”とされている[要出典][注 1]

概要

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2002年2月15日に、2ちゃんねるの『ニュース速報板』に立った『アフガン航空相撲殺される』(アフガンこうくうしょう ぼくさつされる)というスレッドが発祥とされている[1]

元は、「アフガニスタンアブドゥール・ラフマン航空観光大臣(アフガン航空相)が外遊のため訪れていたカーブル国際空港で、メッカ巡礼のために乗る予定だったフライトが何便も欠航したことに激怒し、暴徒化した巡礼者たちに取り囲まれて殴り殺された(“撲殺”された)」という内容のニュースのタイトルであった[注 2]

しかし、

という事情もあり、

  • 文化的背景から、日本では「航空相撲殺される」は誤った区切り方で認識されやすい文字列だった
  • 「航空 相撲 殺される」と誤って区切ったとしても、(文法的に違和感は受けるものの)日本語の文章として意味が通じうる

ことから、「アフガニスタンには『航空相撲』なる競技が存在する」と理解されてしまい、この記事タイトルを見て「アフガン航空相撲(という競技で/という競技の力士が)殺される」と解釈する人々が現れた[1][3]

後に、同スレッド内において「民明書房[注 3]書籍が出典であるとする解説の書き込みも行われ、「『航空力士』と呼ばれるアフガンの戦士たちが大空に高く飛び上がり、華麗な空中戦を繰り広げる無敵の暗殺拳『アフガン航空相撲』」というネタになり、Flash動画[1]やイメージイラストも作成された。

脚注

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注釈

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  1. ^ ただし、アフガニスタンの公用語は同じアラビア文字を使用するダリー語ペルシア語)やパシュトー語であり、アラビア語ではない。
  2. ^ 2002年2月15日8時48分に立てられたスレッド[2]で、「06:30 アフガン航空相撲殺される。カタール衛星TV。聖地メッカ行きが2日間にわたって遅れ、激怒した巡礼者が殴り殺す。」と記述されている。
  3. ^ 魁!!男塾』など、宮下あきら原作の漫画作品に登場する架空出版社の名称。

出典

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  1. ^ a b c 2典プロジェクト, ed. (2005). "アフガン航空相撲". 2典 第3版. 宝島社. p. 100. ISBN 4-7966-4754-6
  2. ^ 『アフガン航空相撲殺される』
  3. ^ “Confusing headlines: Kurashu blossoms” (英語). The Economist. (2010年7月7日). http://www.economist.com/blogs/johnson/2010/07/confusing_headlines 

外部リンク

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