アニメ特撮アーカイブ機構
特定非営利活動法人アニメ特撮アーカイブ機構(アニメとくさつアーカイブきこう、英: Anime Tokusatsu Archive Centre、略: ATAC)は、 アニメと特撮のアーカイブ収集を目的とする、日本の特定非営利活動法人。設立者及び理事長は庵野秀明[1][2][3]。
略称 | ATAC |
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国籍 | 日本 |
格付 | 特定非営利活動法人 |
法人番号 | 8011305002400 |
設立日 | 2017年5月8日 |
代表者 | 理事長 庵野秀明 |
活動地域 | 日本 |
主な事業 |
1.我が国アニメーション及び特撮に関する映像作品のアーカイブの構築及び維持運営 2.我が国アニメーション及び特撮に関する設定、原画、美術背景及びプロップ等、制作過程において制作された各種素材等に関するアーカイブの構築及び維持運営 3.第1号に掲げる映像作品及び第2号に掲げる各種素材等に関する修復 他 |
郵便番号 | 167-0054 |
事務所 | 東京都杉並区松庵3丁目35番18号 |
座標 |
北緯35度42分12.7秒 東経139度35分51.9秒 / 北緯35.703528度 東経139.597750度座標: 北緯35度42分12.7秒 東経139度35分51.9秒 / 北緯35.703528度 東経139.597750度 |
事務局員/会員 | 10人 |
関係する組織 | 株式会社カラー |
外部リンク | https://atac.or.jp/ |
歴史
編集2017年、東京都の特定非営利活動法人として設立[4]。
2018年11月3日に、福島県須賀川市で設立された「特撮文化推進事業実行委員会」に参画した[5]。2020年11月3日に同市で設立されたアーカイブセンターに対し、資料の収集面で協力した[6]。
設立経緯
編集本団体設立のきっかけは、庵野秀明、樋口真嗣、尾上克郎、神谷誠、原口智生らによる飲み会の席であった[7]。途中合流した原口は、雑誌『宇宙船』(ホビージャパン)の連載での撮影のため『マグマ大使』のロケットのミニチュアを持ち出していたことから、自身が趣味で行っていた過去の特撮ミニチュアの収集・修復活動についていずれギャラリーなどで展示したいという展望を語ったところ、庵野がこれに賛同し実現に向けて動き出すこととなった[7]。
庵野は、旧知であったスタジオジブリの鈴木敏夫に相談したところ、鈴木は三鷹の森ジブリ美術館を運営していた経験から美術館として運営することも非営利で行うことも難しいと告げられる[7]。しかし、その後鈴木からジブリが毎年展覧会を行っていた東京都現代美術館での企画が空白となっていたことから、同館で展覧会を催すことを持ちかけられ、2012年に「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」を開催した[7]。
好評を博した「特撮博物館」は全国巡回へと発展し、円谷英二の故郷である須賀川市が常設化に名乗りを上げる[7]。そして、その実現のためNPO法人として本団体が設立され、須賀川特撮アーカイブセンターの設立に至る[7]。
人物
編集出典
編集- ^ “『ギャラクシアン』や『ワルキューレ』など、ナムコ往年の名作キービジュアルはこうして救われた。バンダイナムコスタジオによるアーカイブの取り組みを聞く”. ファミ通 (2020年12月24日). 2021年3月28日閲覧。
- ^ “「シン・ウルトラマン」スタチューがお披露目、映画公開は2021年初夏に決定”. 映画ナタリー (2020年11月3日). 2021年3月28日閲覧。
- ^ “タニグチリウイチの「今のアニメを知るために」:第7回 庵野秀明を振り返る――目を引くビジュアルの奥から突き刺さってくる強烈なメッセージ”. IGN (2021年1月23日). 2021年3月28日閲覧。
- ^ 夢のかけら 円谷篇 2021, p. 121, 「ATAC」
- ^ “「特撮の神様」円谷英二の郷里で文化振興を 「シン・ゴジラ」の庵野秀明監督ら集結 福島・須賀川市”. 産経新聞 (2018年11月3日). 2021年3月28日閲覧。
- ^ “故円谷英二氏の故郷に資料館開館 福島、庵野秀明氏らが協力”. 共同通信社 (2020年11月3日). 2021年3月28日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 夢のかけら 円谷篇 2021, pp. 118–120, 「原口智生×庵野秀明×三好寛」
参考文献
編集- 『夢のかけら 円谷プロダクション篇』修復-原口智生 撮影-加藤文哉、ホビージャパン、2021年8月31日。ISBN 978-4-7986-2523-2。