アナモー
アナモー(Anamoe、2018年11月16日 - )は、オーストラリアの競走馬[1]。複数のG1競走で勝利を挙げた。
アナモー | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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欧字表記 | Anamoe[1] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
性別 | 牡[1] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
毛色 | 黒鹿毛 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
生誕 | 2018年11月16日[1] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
父 | Street Boss[1] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
母 | Anamato[1] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
母の父 | Redoute's Choice[1] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
生国 | オーストラリア[1] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
生産者 | Godolphin Australia[1] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
馬主 | Godolphin[1] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
調教師 | James Cummings[1] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
競走成績 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
生涯成績 | 25戦14勝[1] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
獲得賞金 | $11,116,025[2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
WBRR |
I121 / 2022年[3] M120 / 2023年[4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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背景
編集ゴドルフィンの自家生産馬であるアナモーは、2007年のオーストララシアンオークス優勝馬アナマトの産駒で、アイルランドのステークスウィナーであるアナンバの半弟にあたる[5]。
戦績
編集2歳(2020/21年)
編集2020年10月にコーフィールドで開催されたリストデビュータントステークスでデビューし、1か月後にサンダウンで開催されたリストマーソンクーパーステークスで初勝利を挙げた。優勝した騎手ダミアン・オリバーは、優勝後、「それは素晴らしい努力でした。彼は能力のある素敵な馬だ」と語った [6]。
ブルーダイヤモンドステークス(G1)で3位入着したのちシドニーに遠征し、トッドマンステークス(G2)を勝利した[7]。そしてゴールデンスリッパー(G1)で2位に終わった後、ランドウィックでサイアーズプロデュースステークス(G1)を勝利した [8]。
3歳(2021/22年)
編集2021年9月11日、3歳馬となったアナモーは、ケンブラ・グレンジ競馬場のザラントゥザローズ(G2)で始動した。彼はクビ差でレースに勝利し、騎手ジェームズ・マクドナルドは後に「彼はこの馬に勝つための途方もない意志を持っている。彼が(先頭を)視界に入れるや否や、これを捉えるだろうと私は分かっていた」と述べた [9]。
2週間後のゴールデンローズ(G1)で惜敗した後、2021年10月9日にコーフィールドギニー(G1)のためにコーフィールドへ遠征した。 $2.10の人気で出走し、騎手ダミアン・オリヴァーは、広い障壁と戦った後、3歳牡馬を完璧に配置しました。直線では、彼は最後の200mでバーンストーミングフィニッシュを開始し、1/2馬身差で勝利した。オリバーはレース後、「彼は素晴らしい馬だ。彼は非常に良い馬のようです、彼は自らが優れていることを知っていて、カメラのために耳をそばだてています」 と語った[10]。
10月23日のコックスプレート(G1)ではステートオブレストに敗れて2着となったが、3着ベリーエレガントには先着した。
秋初戦のエクスプレスウェイステークス(G2)では3着に終わったが、叩き2戦目のホバートヴィルステークス(G2)ではヒラルを2着、コンヴァージを3着にして破った[11]。またカミングス調教師は、4月9日のG1クイーンエリザベスステークスを最終目標とすることを明らかにした[11][12]。次走のランドウィックギニー(G1)では逃げたコンヴァージにクビ差敗れた(3着にはヒラルが入っている)[12]。
3月19日、ローズヒルギニー(G1)では、コンヴァージがまず先頭を取り、次いでアナモーがこれに代わったが、最終的には掛かるプロフォンドが逃げる形となった。アナモーは2番手追走から、残り300mを切って独走態勢に入り、2着コンヴァージに6.57馬身差をつける圧勝劇を演じた[13]。4月9日に行われたクイーンエリザベスステークス(G1)ではいいところなく9着に終わった。
2021/22シーズンの豪州最優秀3歳牡・セン馬に選出された[14]。
4歳(2022/23年)
編集4歳シーズン初戦となったウィンクスステークスでは4番手追走から直線で抜け出して快勝し、幸先の良いスタートを切る[15]。続くジョージメインステークスでは2番手追走から残り300m付近で先頭に立つと、中団から追い込んできたアイスバスの追撃を振り切り勝利した[16]。10月8日のマイトアンドパワーステークスでは3・4番手追走から直線で脚を伸ばすと最後はアイムサンダーストラックとの追い比べを僅差で制した[17]。10月22日のコックスプレートでは道中好位追走から残り100mで先頭に立つと、後方から追いすがるアイムサンダーストラックを半馬身差で制して、前年の雪辱を果たした[18]。11月5日のマッキノンステークスでは後方追走から懸命に追い込むも4着に敗れ、G1レース5連勝はならなかった[19]。 2023年2月11日に行われたアポロステークス(G2)では道中4番手キープから残り200mで逃げ粘るヒンジドを差し切って快勝[20]。続くチッピングノートンステークスでは中団追走から直線で鋭く末脚を伸ばして先頭に立つと、最後はファンガールに1馬身差をつけ8度目のG1制覇を飾る[21]。3月18日のジョージライダーステークスでは道中中団の外目5・6番手追走から残り100mで先頭に立つと、後方2番手から追い込んできたファンガールを振り切り、G1競走9勝目をマークした[22]。4月8日のクイーンエリザベスステークスでは道中好位の4番手追走から直線で脚を伸ばしたがドバイオナーの3着に敗退したのを最後に現役を引退[23]。引退後はケルヴィンサイドスタッドで種牡馬となる[24]。
競走成績
編集下の情報は、Racing Post[1]、RACING.COM[2]による。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 頭 数 |
馬 番 |
人気 | 着順 | 騎手 | 距離馬場 | タイム | 着差 | 1着馬(2着馬) | |
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2020. | 10.10 | コーフィールド | デビュータントS | L | 12 | 2 | 5着 | D.オリヴァー | 芝1000 (Good4) |
- | 3 | Fake Love | |
11.14 | サンダウン | マーソンクーパーS | L | 8 | 3 | 1着 | D.オリヴァー | 芝1000 (Good4) |
57:86 | 短アタマ | (Forbes) | ||
2021. | 2. 6 | コーフィールド | ブルーダイヤモンドプレリュード | G3 | 11 | 2 | 3人 | 2着 | D.オリヴァー | 芝1100 (Good4) |
- | 短アタマ | General Beau |
2.20 | コーフィールド | ブルーダイヤモンドS | G1 | 14 | 5 | 2人 | 3着 | D.オリヴァー | 芝1200 (Good3) |
- | 2 1/2 | Artorius | |
3. 6 | ランドウィック | トッドマンS | G2 | 7 | 3 | 4人 | 1着 | R.キング | 芝1200 (Good4) |
1:08:54 | アタマ | (Profiteer) | |
3.27 | ローズヒル | ゴールデンスリッパーS | G1 | 15 | 5 | 6人 | 2着 | R.キング | 芝1200 (Soft7) |
1 3/4 | Stay Inside | ||
4.10 | ランドウィック | サイアーズプロデュースS | G1 | 9 | 1 | 1人 | 1着 | J.マクドナルド | 芝1400 (Soft7) |
1:24:69 | 2 3/4 | Hilal | |
9.11 | ケンブラグランジ | ザラントゥザローズ | G2 | 10 | 2 | 2人 | 1着 | J.マクドナルド | 芝1200 (Good4) |
1:10:24 | クビ | (In The Congo) | |
9.25 | ローズヒル | ゴールデンローズS | G1 | 13 | 1 | 1人 | 2着 | J.マクドナルド | 芝1400 (Good3) |
- | アタマ | In The Congo | |
10. | 9コーフィールド | コーフィールドギニー | G1 | 15 | 1 | 1人 | 1着 | D.オリヴァー | 芝1600 (Good3) |
1:35:00 | 1/2 | (Captivant) | |
10.23 | ムーニーヴァレー | コックスプレート | G1 | 8 | 9 | 1人 | 2着 | C.ウィリアムズ | 芝2040 (Soft5) |
- | 短アタマ | State Of Rest | |
2022. | 1.29 | ローズヒル | エクスプレスウェイS | G2 | 7 | 6 | 1人 | 3着 | J.マクドナルド | 芝1200 (Good3) |
- | 1 | Overpass |
2.19 | ローズヒル | ホバートヴィルS | G2 | 11 | 1 | 1人 | 1着 | T.ベリー | 芝1400 (Soft6) |
1:23:88 | アタマ | (Hilal) | |
3. 5 | ランドウィック | ランドウィックギニー | G1 | 10 | 1 | 1人 | 2着 | J.マクドナルド | 芝1600 (Heavy9) |
- | クビ | Converge | |
3.19 | ローズヒル | ローズヒルギニー | G1 | 6 | 1 | 1人 | 1着 | J.マクドナルド | 芝2000 (Heavy9) |
2:09:03 | 6 1/2 | (Converge) | |
4. 9 | ランドウィック | クイーンエリザベスS | G1 | 9 | 9 | 2人 | 9着 | T.ベリー | 芝2000 (Heavy10) |
- | 12 1/4 | Think It Over | |
8.20 | ランドウィック | ウィンクスS | G1 | 10 | 3 | 1人 | 1着 | J.マクドナルド | 芝1400 (Soft5) |
1:24.23 | 1 3/4 | (Fangirl) | |
9.17 | ランドウィック | ジョージメインS | G1 | 9 | 3 | 1人 | 1着 | J.マクドナルド | 芝1600 (Soft7) |
1:38.61 | 3/4 | (Icebath) | |
10. | 8コーフィールド | マイトアンドパワーS | G1 | 8 | 7 | 1人 | 1着 | J.マクドナルド | 芝2000 (Soft5) |
2:03.88 | アタマ | (I'm Thunderstruck) | |
10.22 | ムーニーヴァレー | コックスプレート | G1 | 12 | 10 | 1人 | 1着 | J.マクドナルド | 芝2040 (Heavy8) |
2:10.17 | 1/2 | (I'm Thunderstruck) | |
11. | 5フレミントン | チャンピオンズS | G1 | 11 | 7 | 1人 | 4着 | J.マクドナルド | 芝2000 (Good3) |
- | 2 | Zaaki | |
2023. | 2.11 | ランドウィック | アポロS | G2 | 11 | 1 | 1人 | 1着 | J.マクドナルド | 芝1400 (Good4) |
1:22.71 | 3/4 | (Hinged) |
2.25 | ランドウィック | チッピングノートンS | G1 | 12 | 1 | 1人 | 1着 | J.マクドナルド | 芝1600 (Good4) |
1:34.99 | 1 1/4 | (Fangirl) | |
3.18 | ローズヒル | ジョージライダーS | G1 | 11 | 1 | 1人 | 1着 | J.マクドナルド | 芝1500 (Good4) |
1:29.45 | 1/2 | (Fangirl) |
血統表
編集Anamoe (AUS) 2018の血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父 Street Boss (USA) 2004 |
父の父 Street Cry (IRE)1998 |
Machiavellian | Mr. Prospector | |
Coup de Folie | ||||
Helen Street | Troy | |||
Waterway | ||||
父の母 Blushing Ogygian (USA)1994 |
Ogygian | Damascus | ||
Gonfalon | ||||
Fruhlingshochzeit | Blushing Groom | |||
Fruhlingstag | ||||
母 Anamato (AUS) 2003 |
Redoute's Choice (AUS) 1996 |
Danehill | Danzig | |
Razyana | ||||
Shantha's Choice | Canny Lad | |||
Dancing Show | ||||
母の母 Voltage (AUS)1984 |
Whiskey Road | Nijinsky | ||
Bowl of Flowers | ||||
Electric Belle | Sovereign Edition | |||
Dame Belle | ||||
5代内の近親交配 | Nijinsky 4×5、Northern Dancer 5×5 | [§ 2] | ||
出典 |
参考文献
編集- ^ a b c d e f g h i j k l m n “Anamoe | Race Record & Form | Racing Post”. www.racingpost.com. 2022年3月20日閲覧。
- ^ a b RACING.COM. “Anamoe - Race Horse Profile RACING.COM” (英語). RACING.COM. 2022年3月20日閲覧。
- ^ “The LONGINES World's Best Racehorse Rankings For 3yos and upwards which raced in 2022”. IFHA. 2023年1月18日閲覧。
- ^ “The LONGINES World's Best Racehorse Rankings For 3yos and upwards which raced in 2023”. 国際競馬統括機関連盟. 2024年1月24日閲覧。
- ^ “Street Boss Colt Anamoe Shocks in Todman Stakes”. www.breednet.com.au. 10 April 2021閲覧。
- ^ “Anamoe wins Merson Cooper Stakes”. www.racingandsports.com. 10 April 2021閲覧。
- ^ “Todman Stakes Results”. www.justhorseracing.com.au. 10 April 2021閲覧。
- ^ “Anamoe wins 2021 Sires Produce Stakes”. www.racenet.com.au. 10 April 2021閲覧。
- ^ “Anamoe tightens Golden Rose grip”. www.racenet.com.au. 11 October 2021閲覧。
- ^ “Caulfield Guineas what the jockeys said”. www.punters.com.au. 11 October 2021閲覧。
- ^ a b “アナモーが豪G2ホバートヴィルSで復権、モーリス産駒サイレントインパクトは6着”. JRA-VAN ver.World. 2022年3月20日閲覧。
- ^ a b “アナモー敗れる、豪G1ランドウィックギニーはコンヴァージに凱歌”. JRA-VAN ver.World. 2022年3月20日閲覧。
- ^ “アナモーが豪G1ローズヒルギニーを圧勝、ディープ産駒プロフォンドは掛かって4着”. JRA-VAN ver.World. 2022年3月20日閲覧。
- ^ “豪年度代表馬はネイチャーストリップ、モーリス産駒ヒトツは無冠に終わる”. JRA VAN world. 2022年9月5日閲覧。
- ^ アナモーが豪G1ウィンクスSを快勝、コックスプレートの前売り2番人気にJRA-VAN ver.World、2022年8月21日配信・閲覧
- ^ 豪G1ジョージメインS、アナモーが着差以上の完勝で人気に応えるJRA-VAN ver.World、2022年9月18日配信・閲覧
- ^ アナモーが豪G1マイトアンドパワーを快勝、コックスプレートへ視界良しJRA-VAN ver.World、2022年10月9日配信・閲覧
- ^ 豪コックスプレートはアナモーが昨年の雪辱、ゴドルフィン所有馬としてG1最多勝利JRA-VAN ver.World、2022年10月23日配信・閲覧
- ^ ザーキが逃げ切りで豪G1マッキノンS連覇、アナモーはG1レース5連勝ならずJRA-VAN ver.World、2022年11月8日配信・閲覧
- ^ アナモーが重賞11勝目、豪G2アポロSをステッキ一発で貫禄勝ちJRA-VAN ver.World、2023年2月11日配信・閲覧
- ^ アナモーが8度目のG1制覇、チッピングノートンSを快勝JRA-VAN ver.World、2023年2月28日配信・閲覧
- ^ アナモーがジョージライダーSで9度目のG1制覇、クイーンエリザベスSへ視界良好JRA-VAN ver.World、2023年3月19日配信・閲覧
- ^ 豪G1クイーンエリザベスSに挑戦のユニコーンライオンは5着、ドバイオナーが完勝JRA-VAN ver.World、2023年4月9日配信・閲覧
- ^ Anamoe Retired to Darley Australiabloodhorse.com、2023年4月20日配信・閲覧
- ^ a b “Anamoe Horse Profile”. pedigreequery.com. 10 April 2021閲覧。
外部リンク
編集- 競走馬成績と情報 JBISサーチ、Racing Post